渾身 KON-SHIN
劇場公開日 2013年1月12日
解説
「白い船」「うん、何?」など島根県を舞台にした作品で知られる錦織良成監督が、隠岐諸島の伝統行事・古典大相撲を通して、島とともに生きる家族の姿を描いたヒューマンドラマ。島根県の北方50キロに浮かぶ隠岐諸島で生まれ育った多美子は、夫・英明の病死した先妻の娘・琴世が、まだ自分を「お母さん」と呼んでくれないことに複雑な思いを抱いている。それでも、家族3人の生活は慎ましく幸せな日々。やがて20年に一度しか行われない遷宮奉祝記念の奉納相撲大会の開催が迫り、英明が名誉ある最高位・正三役大関として土俵にあがることに。そんな英明を、多美子と琴世はそれぞれの思いを胸に見守る。原作は川上健一の同名小説。主演は伊藤歩、「劇団EXILE」の青柳翔。
2012年製作/134分/G/日本
配給:松竹
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2014年1月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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2012年東京国際映画祭の特別上映作品、川上健一さん原作の「渾身」本当に素晴らしい作品で、魂が洗われた。美しい日本の心。
古典相撲のお話だが、相撲を良く知らない私でも人と人の魂のぶつかり合いに畏怖の念さえ抱いた。
決して女が入れない世界。大関のいちばんの大激戦の気迫には背筋がぞっとして息が出来ないほど。
狭い島社会のなかで繰り広げられる無限の愛と魂の叫び、美しい大自然。
終わった後に、自然と会場が拍手で包まれたのもとても素敵。
私も思い切り拍手を贈りながら、少し泣いてしまった。
2013年2月19日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
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レビュー等では絶賛の嵐で、
気になったから観たものの、
俺的には全然アカン作品やった!
まず、ドキュメントタッチで
描きたいのか
ドラマタッチで描きたいのかが曖昧で
ブレまくってて気持ち悪い!
役者も自然な演技を
しようとして
逆に不自然にしか
見えない演技クサさが
目立ってしゃーない!
一番自然な演技出来てるのが
子役の娘の井上 華月
ちゃん(最年少・7歳?)と
最年長の笹野のじぃさんだけて!
この作品観る限り、
華月ちゃんは
ヘタしたら芦田 愛菜より
演技上手いかもしれん!
そしてそもそも
ストーリーが薄い!
チープ!
隠岐の島を舞台にした、
古くから伝わる
【隠岐古典相撲】
を完全再現したってのは
まだ良いものの、
イマイチ内容に深みが無く、
主人公が強くなってく
過程が全く描かれてない!
にも関わらず最高位と
される大関に選ばれる
ってのは、
単なるストーリー上の演出
にしか思えない軽薄さ。
島一番の実力者って
人も、他人のセリフ上で
強いって事を
わからせるだけで、
実際の強さを画面上で
わからせずにクライマックス
で登場するだけに至る。
言葉にしても、
全員が島の人間て設定
にしてるなら
方言まみれでも全然
いぃんちゃうの?
全く聞き取れないレベル
の訛りじゃなさそうなんやし。
所々だけ方言入れて、
ほとんどが標準語って
方が逆に気持ち悪い!
でもって余計なシーンが
多過ぎる!
ダレてまう!
甲本と財前の恋愛模様
とかどーでもいぃ!
不必要!
海外でも好評価されてる
らしぃが、
それは単に日本の伝統
を評価されてるだけで
ある気がして仕方ない。
主役の青柳 翔の演技も
感情の波がないから
イマイチ伝わらんし。
伊藤 歩との恋愛模様も
無駄にもどかしい。
何しか感覚的に
気持ち悪い映画やった!
1/23(水)
17:45〜
[チネチッタ川崎]にて。
千円DAY鑑賞。
2013年2月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
印象の悲しいは、作品から何も伝わってこない悲しいいです。
古典相撲を題材にしているところや、島の伝統しきたり、あまり取り上げられない作品と思い観に行きました。 もっと作品に深みがあれば感動したのですが、残念!!
ベテランの役者さんたちの演技の上手さはさすが、と思います。でも主人公からは何も感じ取れません。唯一この映画で良いと感じたのは地元のエキストラの方たちの素朴さと、最後の方に出てきた行司の(島の方だと思います)呼び出しが良かった。本当の島の人たちのいつもの相撲の方が楽しめたのではないかと思いました。
2013年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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隠岐の島の古典相撲という舞台の中で、様々な事情を抱えたひとりの青年が島中の人達の誇りとなるまでを描いています。
頭(言葉)ではなく、まさに“全身”を使ってただひたすらに真っ直ぐにぶつかり、最後には島中の人達の全身を使った応援(撒かれる塩の量がそれを表していると思いました。)を受け、島を、家族をひとつにする姿は、“多くを語らず背中で魅せる真の男らしさ”とはこういうものだ!と教えられた気がしました。
飾らない、等身大の不器用な青年・英明を演じた青柳翔さん、
古きよき時代の良妻賢母を体現したような多美ちゃんを演じた伊藤歩さん、
素晴らしかったと思います。
最後に、島のみんなに愛されて育てられている“琴世ちゃん”の素直で元気なところが、田舎暮らしの本当の“豊かさ”を感じさせてくれた気がしました。
古典相撲のしきたりなど、日本の伝統文化に触れられるのと同時に、
現代の都会の人々が忘れかけている“絆”の温かみを思い出させてくれる
素敵な映画だと思います。
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