レ・ミゼラブル(2012)のレビュー・感想・評価
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無償の愛とは
「信仰」と「愛」がテーマというか、この映画をつくった方はそれをすごく表現したかったんだろう、と感じた。
「無償の愛」は、どんなに打ちのめされ、頑なに凝り固まってしまった心をも、ホロッホロにほぐしてしまうスーパーパワーなのだ。
観るたび、ジャン・バルジャンの人生と自分の人生を照らし合わせ、そして省みる。こんな生き方ができたら、どんなに素晴らしいだろう。ラストシーンはもちろん大号泣。また何十年か後にまたこの作品に触れて、新しいことに気がつくのだろうか。原作も読んでみたくなった。
ヒュー・ジャックマンはじめ出演者みな素晴らしい歌唱力だったが、特にアン・ハサウェイには度肝を抜かれた。2分超のアップのまま、演技しながら堂々と一曲歌いきるとは…。エポニーヌもすごく良かったし、大好きなヘレナ・ボナム・カーターも出演していて、もう大満足でした。
Now my life is blessed. 歌いすぎ。
今月は一人で勝手に「アン・ハサウェイ強化月間」やっています。第四回は「レ・ミゼラブル」です。フムフム、本作でアンはアカデミー賞助演女優賞を取ったのか~。確かに髪切られたり頑張ってるな~っと思ったら開始30分で死んだ(゚Д゚)!!アン・ハサウェイ目当てで観る作品ではなかったかも?
しかし、この作品歌い過ぎではなかろうか?四六時中歌ってるといかにも演技してますって感じになっちゃうんで、映画に入り込めないというか・・・。感情移入ができていないので皆さんの決心がメッチャ短絡的に見えてしまいます。あまり縁のなかったはずの女性の子供を引き取ってみたり、一目惚れしてみたり。うーん、ミュージカル映画は基本的に好きなのですが、「適度に歌うミュージカル映画」は好きでも、「常に歌ってるミュージカル映画」は苦手みたいです。
後、ちょっと気になったのは本作ってフランスの歴史のお話じゃないですか?でも俳優はヒュー・ジャックマンはオーストラリア人、ラッセル・クロウはニュージーランド人、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライドはアメリカ人のエディ・レッドメインはイギリス人、そして全編英語!日本で例えるなら坂本龍馬を中国人俳優が中国語でやってるみたいなもんですよね?フランス人の目にはどう映るんでしょう?出演俳優は皆好きですけどね。
役者も良かった。美術も良かった。18世紀の革命の時代のフランスって舞台も良かった。それなのに映画の作り方が自分には合わなかった。うーん、惜しいなぁ。正直同じ役者で普通に作り直して欲しい!と思える作品でした。
大作、最高!
主人公は、ナポレオンと同じ年に生まれ、ナポレオンの隆盛と正反対に落ちぶれた人生を送り、ナポレオンが凋落し始めるきっかけとなったワーテルローの闘いの年である1815年をきっかけに、上昇に転じるという人生。近代ヨーロッパの誕生は、ナポレオンというひとりの偉人と入れ替えでなくてはならなかった、という歴史の必然。それを生きた身で体現する主人公ジャンバルジャン、という背景をパンフを読んで知ってから観る本作への感想は、「あ〜、大作って、いいなあ!」だ。
あらすじも知らぬまま、ミュージカルを見たことがあったが、その時は、学生革命のシーンが心に残ったくらいで、ほとんど理解せずに終わったが、今回はさすが映画というか、筋ははっきり追えた。ありがたい。
ジャベール警部のラストはあれでいいのだろうかとか、主人公は結局、逃げていたなあとか、マリウスはけっこう早く立ち直ったなあ、まあ彼女がいるんだもんなとか、いろいろ気になるところはあったけれど、そう、この映画はミュージカル。そんなことより、唄を楽しむことが、最も大切で、そしてその面では言うことなし。全て、演技しながらのライブとのことだが、たしかに感情がもろに伝わってくる唄の数々。
気持ちよかった〜!
曲に乗せてない、ただの台詞はどのくらいあったのだろう。ほとんど記憶にない。そのくらい、全編通してミュージカル‼︎
唄の上手な名だたる俳優たちが、2時間半の間、演技しながら唄いまくる。これぞ、大作。映画の一つの醍醐味を、満喫した。
その中でも際立つのが、少年ー演じたダニエルくん。ミュージカルにも出演したそうなので、歳は若くても流石の先輩格ということだろうか。泣かせる。
そして、最後に学生革命のシーンを再度、それも明日に向かうテイストで明るく描いたのは、この映画の大成功なんじゃないかな。「民衆の歌」最高!
連続する物語の中で、それぞれのエピソードが浮かび上がり繋がっていく...
原作を先に読んでおいてよかった
私は原作の本を読んでから映画を見たのですが、原作と比べると時間の都合上ストーリーが飛んでいる箇所があったな、と感じました。映画が初見の方はわからなくなったりしないかな?とも思いました。なのでストーリをきちんと知りたい方は原作を先に読むことをオススメします。
私はミュージカル映画が好きなので、その点ではすごく楽しむことができました。キャストの顔ぶれも豪華で、歌も何度も聞きたくなるような名曲ぞろいです。(キャストはアマンダセイフリッド、歌はon my ownが一番好きです)アマンダが可愛すぎる、、、。
映画で泣いたことがない私ですが、ラストシーンでは号泣してしまいました。
見た数は少ないですが、今まで見た中で一番好きな映画です。
タイトルなし
エポニーヌが可哀想、というのが一番の感想。歌では、おヒューはトニー賞のミュージカル部門で最優秀男優賞を取っているので流石という感じだったが、ラッセル・クロウがこれだけ歌えるとは驚き(でも自分のロックバンド持ってるんでしたね)。ただ映画として観た場合、人気ミュージカルの映画化としては期待はずれ。
法、正義、罪、救済。
原作も舞台も知らないのですが、本作楽しめました。
ただバルジャンが改心してコゼットと一緒に暮らし始めるまでは少し退屈でした。そこに行き着くまでの過程をダイジェストでお届け、みたいに感じたので。
ほとんどのセリフが歌と言う、それだけで凄いなと思ってしまったので、他のミュージカル映画も見てみたいなと素直に思えました。そういう意味ではエンターテイメント作品として見て良かったです。
フランス革命が何を目的に、どこへ向かうために、誰が立ちあがり、何を求めたのか、その辺をきちんと理解して見ると、また違った見方ができて楽しめるのかなと思うので再度勉強してから見ます。
エポニーヌの悲しい切ない想い、とても良かったです。その時のマリウスのコゼットへのひたむきな感情、行動が本当に、エポニーヌを地獄にたたき落とすんじゃないかと言うくらいの鈍感さで少し腹が立ちました。笑
ラストの天に召される時の歌が一番感動したかな。そのあとの砦のシーンはあっても良いけどフィナーレのため、とってつけたようでもう少し何か、と言った感じでした。
ミュージカル映画が好きな方に
壮大。
爆音映画祭
「爆音映画祭」というライブ用の音響システムで映画を見るという上映で「レ・ミゼラブル」を見てきました。
音響がよかったから、と言われればそれまでなのですが、実際に生のミュージカルを見たようでストーリーに入り込んでしまい、長い映画でしたがそれを感じさせない圧倒的な力強さがありました(途中で一度お手洗いには立ちましたが・・)。
セリフはすべて歌で表現されていたのですが、別録音ではなくすべての出演者がライブで歌ったとのこと。そのためか、取ってつけたみたいな突然歌いだす感じではなく、そのシーンにぴったり合っていて素直に感情移入ができました。
実は以前「オペラ座の怪人」を映画で見た際『そんな悠長に歌を歌ってる場合じゃないよ』とか変に気持ちがそがれて、私にはミュージカル映画は向いてないな~と思ったことがあったので、セリフがすべて歌という今回の映画は少し不安を覚えていましたが、見に行ってほんとによかったです。
おなか一杯胸いっぱい、この時間がずっと続いてほしいと思ったほどでした。
それに、死ぬとわかっていても(彼らにとっての)敵に果敢に立ち向かう若者たちを見ていたら、自分も元気が出てきました。
ただ、人それぞれに彼らなりの正義があり、時代背景や環境によって善悪の価値観が変わるということを全編通じて感じる物語だったので複雑な心境になりました。
ですがやはり、長年語り継がれている名作というのはこういうものを指すんだな~と実感したよい機会でした。
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