帰ってきた木枯し紋次郎
劇場公開日:1993年11月20日
解説
笹沢左保原作の股旅小説を、市川崑演出、中村敦夫主演でテレビ・ドラマ化した人気時代劇『木枯し紋次郎』(72~73年)の二十周年を記念して、同じトリオによって新たに35ミリフィルムによる長編として撮られた作品。笹沢左保が今回の長編のためにオリジナル・シノプシスを執筆し、市川と中村敦夫、中村勝行が共同で脚色。テレビ放映に先立って、劇場で特別公開された。
1993年製作/96分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1993年11月20日
ストーリー
弘化三年。溯ること五年前に賊に襲われて崖から落ちて死んだと思われていた渡世人、木枯し紋次郎は、きこりの伝吉に助けられ杣人すまびととなって働いていた。ある時、事故で怪我をした伝吉は、木曽一帯を支配している貸元、木崎の五郎蔵一家に入った息子の小平次を連れ戻してくれと頼む。五郎蔵は幕府と農民とで騒ぎになっている運上(税)問題の間に入って、役人・商人とともに私服を肥やしていた。一家には紋次郎を親の敵と追っているお真知の姿もあった。紋次郎は伝吉の娘が止めるのを振り切って再び草鞋を履くことになる。小平次はすぐに見つけ出すが、お真知に邪魔されて逃げられてしまう。お真知は五郎蔵一家の加勢を得て川辺で紋次郎を殺そうとするが、川の流れを利用した紋次郎の方が勝つ。その時、お真知は紋次郎が敵ではなかったことを知る。一方、小平次も五郎蔵のからくりに気づき、単身一家に乗り込むが逆に半殺しにあい、紋次郎とお真知に助けられた。だが、廃屋で小平次の介抱をしているところを一家に取り囲まれ、対決となる紋次郎。今度は闇を利用して討ち勝つと、小平次に伝吉のもとに帰るよう言う。そしてそのまま彼は渡世の旅に出るのだった。
スタッフ・キャスト
受賞歴
第17回 日本アカデミー賞(1994年)
ノミネート
助演男優賞 | 岸部一徳 |
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