若社長と爆発娘
劇場公開日:1960年3月6日
解説
「東海道 弥次喜多珍道中」のコンビ松井稔の脚本を、近江俊郎が監督した青春明朗映画。撮影は「美男買います」の岩橋秀光。
1960年製作/71分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1960年3月6日
ストーリー
富士産業の社長登太郎と子会社富士観光の社長・伜の義夫は蓬莱山にユネスコ温泉郷を建設するつもりだった。敷地の一部に江川超強力原水火薬の実験工場が建つはずと知り、交渉したが、相手にされぬ。堅物の義夫がキャバレー遊びに連れて行かれたり、父社長が女給朱実をカンプラ公使アストラ・カーンに譲る工作をしていたりする間、江川博士発明の火薬実験が行われると発表され、富士観光の株価は急落し、登太郎は怒った。再び交渉にいった義夫は江川の娘・由美の助力で、全部開発の北林と科学世界の波野の密談を女給マヤに盗み聞かせることができた。事件は彼らのジャマだてだった。温泉へ旅行した時、チンピラ相手にケンカしている由美にあった。数日後、見合いの場所で義夫は由美にあい、見合いの相手の会社へ融資する銀行頭取の娘の前でわざとヘマをした。父社長はまた怒った。が、マヤに会っていた義夫を見て、由美は怒った。義夫は江川博士に会い、その原水火薬と平和産業(=ユネスコ温泉郷)の提携を申し出、賛成された。北林一味は口惜しがり、江川博士を監禁し、由美に工場の設計図と火薬の製造法の書類を持参せよと命じた。由美の後を義夫は追った。書類を焼こうとする一味を、由美は爆弾で脅したが、不発だった。が、一味は自分でそれを爆発させ、吹っ飛んだ。--蓬莱山に、登太郎父子と江川父娘は出かけた。むろん、両者の提携はなり、義夫と由美は結ばれたのだ。