娘の季節

劇場公開日:

解説

「帰郷(1964)」の馬場当がシナリオを担当し、「煙の王様」でデビューした樋口弘美が五年ぶりにメガホンをとった青春もの。撮影は「東京市街戦」の萩原憲治が担当。

1968年製作/90分/日本
原題または英題:A Season for Girls
配給:日活
劇場公開日:1968年5月18日

ストーリー

津村みどりは、車掌仲間の光枝、千代、ユキ、小夜とともに明るい寮生活を送っていた。ところがある日、小夜がチャージのことで身体検査を受け、怒って会社を辞めてしまった。みどりたちは、寮長堀込康子のそんな仕方をなじり、両者に嫌悪な空気が流れた。人望厚い運転手古橋は、寮の雰囲気を心配し、みんなの説得にあたった。というのは、康子が片腕を失ったのが古橋の車での事故のためだったからだった。日頃、古橋と康子の仲を妬んでいたみどりは、古橋の優しい心情に、ますます心惹かれていった。一方、同僚の光枝は、バスでよく逢う学生を恋していた。みどりは、兄弘一が光枝を愛していることを聞き、悩んでいた。そんな折、組合ではワンマンカーや身体検査問題に、議論が沸騰していた。集会終了後、久しぶりに弘一を訪ねたみどりは乱れた生活をしている兄に悩んだ。一方、光枝は恋人の子を身篭り青森へ帰っていたが、いづらくなって寮に戻って来た。みどりはそんな光枝をいたわったが、寮長の康子は光枝に冷たかった。康子と反目しあい、株主バスの乗客の扱いにミスをしたみどりは、動揺した気分のまま、古橋にプロポーズした。古橋はみどりを愛しているものの、急な申し入れに戸惑った。それから数日、弘一が古橋に、妹の将来を頼むと、バーのマダムしのぶと心中してしまった。悲嘆に暮れるみどりに一条の光りをなげかけたのは、光枝が寮で男児を出産したことだった。それ以来、康子はすっかり明るくなった。今まで敵対視していたみどりにも、好意的になった。古橋は、そんな様子をみて、はじめてみどりとの結婚を約束した。やがて、希望に輝くみどりを乗せて、古橋の運転するバスが発車して行くのだった。

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