愛欲の日々 エクスタシー
劇場公開日:1984年5月25日
解説
駅のホームで出会った喪服姿の見知らぬ男女が、そのままホテルに行って愛欲にふける姿を描く。脚本、監督は磯村一路、撮影は長田勇市がそれぞれ担当。
1984年製作/61分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1984年5月25日
ストーリー
北鎌倉の駅のベンチに黒の礼服を着た北川徹が座っていると、同じ喪服を着た小山恵美子という女が隣りに座り、「せいせいしたわ……」と呟く。恵美子は徹が同じ葬式に出席したと勘違いしたのだ。奇妙な出会いをした二人はそのままホテルに行くと体を重ねた。徹は離婚した妻のもとにいる最愛の娘を病気で亡くしたのだ。一方、恵美子も妻のある男と恋愛関係にあったが、男はふんぎりがつかないで離婚届けに判を押せず、そうこうしているうちに自動車事故で死んでしまった。翌日も列車に乗った二人は、ある駅で降りるとホテルに入り、激しく求め合う。恵美子は再出発のために、過去を忘れようと恥ずかし気もなく体を開く。やっと二人は別れようとするが、徹は娘の形身の歯をホテルに忘れ、恵美子も風邪で熱を出して寝込んでしまう。恵美子は徹の寝ずの看病に心を惹かれていく。やがて恵美子の熱も下がり、歯も見つかり、二人は晴れやかな表情で教会に向かっていく。