赤い橋の下のぬるい水
劇場公開日 2001年11月3日
解説
リストラされ妻にも愛想をつかれた笹野は、ある港町にたどりつく。その町の橋のたもとで祖母とふたり和菓子をつくってひっそりと暮らすサエコには「秘密」があった。それは、男性と性的に交わらないと体内に大量の「ぬるい水」がたまり、官能の極みに達するとそれが大量に溢れ出すことだった。原作は辺見庸の同名短編小説。監督は「楢山節考」(83)、「うなぎ」(97)で2度のカンヌ映画祭パルムドール受賞の今村昌平。
2001年製作/119分/R15+/日本
配給:日活
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2018年10月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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体内に水が貯まると悪いことをしてしまう。セックスをして快感を得ると水を放出して正常に戻る・・・どれだけの水がでるんだ?おしっこではないというから、いわゆる潮吹きなのだろうか、それにしても多すぎる。大人のファンタジーと評されるこの映画、脇を固める登場人物も不思議でユニークだ。アフリカ人留学生や倍賞美津子演ずるボケ老人。
舞台は富山県氷見市。「だら」とか「~がや」という言葉に愛着を感じてしまう。日本海の暗さを強調した氷見のロケや神岡鉱山のちょっと気になるスーパーカミオカンデの映像もいい。ニュートリノなんて言われてもさっぱりわかりませんでしたけど、水の秘密はイタイイタイ病にも関係がありそう。
和菓子工場でもあるノウゼンカズラの家の前で、殺人犯人だったタロウを待っているおばあちゃん。ホームレスの一人が宝を求めてくると、正気になるシーンは迫力があった。水が減ってきたサエコを連れ去る泰造(ガダルカナル・タカ)と、死んだ兄の因縁で彼と殴り合う新太郎(北村有起哉)。終盤になって、壷に入った宝の意味がわかるが・・・
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