イタリア式奇蹟
劇場公開日:1968年4月12日
解説
「欲望」のトニーノ・グェラの原作を、彼自身とフランチェスコ・ロージ、ラファエレ・ラ・カプリア、ペッピノ・パトローニ・グリッフィの四人が脚色し、「真実の瞬間」のフランチェスコ・ロージが監督した。撮影はパスカリーノ・デ・サンティス、音楽はピエロ・ピッチオーニが担当した。出演は「伯爵夫人」のソフィア・ローレン、「将軍たちの夜」のオマー・シャリフ、ほかにドロレス・デル・リオ、ジョルジュ・ウィルソンなど。製作はカルロ・ポンティ。
1967年製作/イタリア・フランス合作
原題または英題:More Than A Miracle
配給:MGM
劇場公開日:1968年4月12日
ストーリー
若くて、ハンサムなラモン王子(O・シャリフ)は、城に花嫁候補の姫たちが集まっているというのに、それには目もくれず馬で城を抜け出すと、思うぞんぶん山野をかけめぐっていた。そんなある日、王子は乗馬の途中で馬にふりおとされ、馬はそのまま姿を消してしまった。やむなく近くの僧院を訪れ、修道士のヨセフからロバをかりた。その帰り道、王子は自分を振りおとした馬を発見したが、近くで野良仕事をしていたイザベラ(S・ローレン)という女が、自分の馬だというので二人は喧嘩となってしまった。その負けん気のイザベラを王子はすっかり気に入ってしまった。だが、イザベラは、このごう慢な男をからかってやろうと考え、村人をあつめ王子を穴の中にとじこめてしまった。村人たちが引きあげてから、王子は穴の中から抜け出し、城に帰ったが、イザベラのことが忘れられずにいた。一方、穴にうめた男が王子だと知ったイザベラはもう一度会いたいと思い、森の魔女の知恵をかりた。魔女の力で二人は再会できたのだが、すぐにまた喧嘩になってしまった。そんな折、王子はスペイン王の命により王の推せんする姫の中から花嫁をえらばねばならぬことになった。そこで王子とイザベラはしめしあわせ、花嫁選びに皿洗いコンテストをすることにし、イザベラを架空の王国の姫にしたてて、参加させた。不慣れな仕事なので姫たちは次々と落伍して行き、ついにイザベラと頑張り姫との決戦となった。ところが勝負は頑張り姫にさらわれてしまった。二人の失望は大きく、イザベラは自殺さえはかった。だが、森の魔女の力で、皿洗いコンテストは料理長モンズの奸計による不当なものであったことが判明。こうして王子とイザベラは、めでたく結ばれた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- フランチェスコ・ロージ
- 脚色
- フランチェスコ・ロージ
- トニーノ・グエッラ
- ラファエレ・ラ・カプリア
- ペッピノ・パトローニ・グリッフィ
- 原作
- トニーノ・グエッラ
- 製作
- カルロ・ポンティ
- 撮影
- パスカリーノ・デ・サンティス
- 音楽
- ピエロ・ピッチオーニ