情熱の狂想曲
劇場公開日:1951年7月24日
解説
夭折したジャズメン、ビックス・バイダーベックの生涯にヒントを得たドロシー・ベーカーの同名小説の映画化(1949年)で、製作はジェリー・ウォルド「テレヴィジョンの王様」。監督にはマイケル・カーティズ「夜も昼も」が当たる。脚色は「チャンピオン」のカール・フォアマンとエドモンド・H・ノースの共同で、撮影はテッド・マッコード「黄金(1948)」、音楽監督はレイ・ハインドーフ「テレヴィジョンの王様」が担当、主演は「三人の妻への手紙」のカーク・ダグラス、「潜行者」のローレン・バコール、それに人気歌手ドリス・デイで、ホギー・カーマイケル「我等の生涯の最良の年」、ファノ・ヘルナンデス、ジェローム・コウアンらが助演する。尚トランペットの演奏はハリー・ジェームズが蔭で入れている。
1949年製作/112分/アメリカ
原題または英題:Young Man With a Horn
配給:セントラル
劇場公開日:1951年7月24日
ストーリー
黒人トランペッター、アート・ハザード(ファノ・ヘルナンデス)は、彼の演奏に耳を傾けてくる少年リックに、やさしく手ほどきを与えてやった。数年後、少年は逞しい青年(かーく・ダグラス)に成長し、有望なトランペッターとして楽団にはいってピアニスト「スモーク」・ウィロビー(ホギー・カーマイケル)とシンガーのジョー・ジョーダン(ドリス・デイ)の知己を得た。血気にはやるリックは、楽団のコマーシャリズムに愛想をつかし、「スモーク」と共に飛び出して、全国を巡業して廻った。更に数年後、リックはジョーに再会、彼を愛しつづけた彼女の手引きで大楽団に入ることができた。彼女の紹介で知り合った大学講師アミー・ノースと恋におちたリックは彼女と結婚するが、ビジネス以外にアートのコンボで深更まで吹きまくるような過労と、性格の相違から夫婦生活は不幸な結果に終わった。深酒と過度の演奏で心の傷手をごまかそうとした彼は、ついに恩人アートの死に目にもあえぬくらいの錯乱におちいり、病院にかつぎこまれた。そのリックに再生の希望を与え、かわらぬ愛と友情を誓ったのは、ジョーと「スモーク」であった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- マイケル・カーティス
- 脚色
- カール・フォアマン
- エドモンド・H・ノース
- 原作
- ドロシー・ベーカー
- 製作
- ジェリー・ウォルド
- 撮影
- テッド・マッコード
- 音楽監督
- レイ・ハインドーフ
- ハリー・ジェームス