王になった男

劇場公開日:

王になった男

解説

イ・ビョンホンが初の時代劇で1人2役に挑み、韓国で1000万人を超える観客を動員した大ヒット作。実在した李氏朝鮮の第15代国王・光海の史実とフィクションを交え、理性を失った暴君の影武者になった道化師が、真の王として目覚めていく姿を描く。1616年、朝鮮王朝15代国王・光海は、王位を狙う者からの暗殺を恐れ、次第に暴君と化していく。一方、王と瓜二つの顔立ちで、堕落した国王の風刺劇を演じていた道化師ハソンは、宮廷に連れて行かれ、光海の影武者に仕立てあげられる。王としての振る舞いや宮廷の生活に慣れるに従い、政治のあり方に疑問を抱き始めたハソンは、やがて政治の場で自ら発言を始める。

2012年製作/131分/G/韓国
原題または英題:Masquerade
配給:CJ Entertainment Japan
劇場公開日:2013年2月16日

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映画レビュー

4.5【暗殺を恐れ暴君となってしまった李氏朝鮮15代王光海君が病んだ時に、代わりに王の影武者になった平民の男が、平民の視線で行った民及び臣下を思う善政をユーモラス且つ涙溢れるシーン満載で描いた作品。】

2023年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■1616年の朝鮮。暴君として知られた王・光海君(イ・ビョンホン)は、暗殺の危機に怯え、影武者の捜索を命じる。
 そこで白羽の矢が立ったのが、王と瓜二つの道化師ハソン(イ・ビョンホン:2役)。
 病に倒れた王の影武者となったハソンは、最初は、臣下ホ・ギュンの指示通り行動するがやがて、王朝内の様々な民の存在を忘れた権謀術数に気付き、自らの意志で民のために為すべきことを考え始める。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・イ・ビョンホンが、疑心暗鬼の末に、冷酷になってしまった王と人情味あふれる影武者の二役を演じるのであるが、影武者になってからの前半はコミカル要素を随所に盛り込んだ演技と中盤からは、王妃の兄で故なき罪を着せられたユ・ジョンホを多くの臣下が反対する中、赦す辺りから影武者の男は真なる王の風合を身に纏って行く姿を演じるイ・ビョンホンが見事である。

・影武者の男が”平民の視点”で行う数々の善政や、女性を含む臣下を思い遣る姿が沁みる。
ー 女官たちの食事が、自らの食べきれないほどの食事の余りである事を知った時の、彼の行い。
  ちょっと、排便の際を見られるのは嫌だけどね。けれども、便の吟味は江戸時代から近代の天皇陛下も行われていたよね。-

・王を毒殺しようとする輩から指示された女官が、サウォル(シム・ウンギョン)に王の好物である”小豆粥”に毒を入れる様に指示するシーン。
ー だが、サウォルは自身の境遇に耳を傾けてくれた王に、毒入りの”小豆粥”を供する前に自身が味見して、血を吐いて息絶えるシーンは、泣けるよ・・。
 真の臣下に慕われる王とは自身の為に身を呈する部下が、いるかいないかだと思うよ。-

・王妃が、実王が兄、ユ・ジョンを罪人としていたために冷え切った関係になって居た中、影武者の男の行いにより、徐々に且つての愛を思い出すシーン。
ー 影武者の男が、王妃に対して言った言葉。”笑顔を・・。”可なり沁みる。
  だが、影武者の振る舞いを見て怪しんだ実直な臣下、卜部将に対し、王妃及び影武者が行った慈悲ある行為。故に彼は影武者の男に深々と頭を下げるのである。そして、彼の存在は再後半に見事に輝きを放つのである。-

・王妃が影武者が胸に傷がない事で、実の夫ではない事に気付くシーンでも、最初は憤りつつも、影武者の男の善なる民や臣下を思う姿に、それを赦す姿。

<真なる王が病を乗り越え、復活する知らせを聞いても、影武者はギリギリまで民を思った勅命を出すのである。
 そして、真なる王が正気を取り戻す中、予定では影武者ハソンは殺される筈なのであるが、実直な臣下である卜部将は、且つての恩義を忘れずに彼を逃がすのである。
 更に、影武者ハソンが船で、地を離れる際に只一人、彼を見送りに来た臣下ホ・ギュンは彼に対し、笠子帽を取り、深々と頭を下げるのである。
 今作は、韓国の名優の一人であるイ・ビョンホンの硬軟合わせた演技が見所でありながら、”真なる王(リーダー)の資質とは何であろうか”という深遠な命題を問うてくる作品でもあるのである。>

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NOBU

4.0偽りの王から真の王へ。面白かった。イ・ビョンホンに尽きる。 暴君と...

2023年6月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

偽りの王から真の王へ。面白かった。イ・ビョンホンに尽きる。
暴君と化していた王の改心が今一つスッキリしないのだが(笑)まあそこもまた良いのかも。
おめでとうございます(笑笑)
SUN字幕版鑑賞

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はむひろみ

4.5イ・ビョンホンが王と影武者を見事演じ分けた!

2023年2月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

王の演技は、疑いなき!まさに、韓国のトップクラスの男優イ・ビョンホンの高貴さが滲み出る。

私が意外だったのは、ならず者の影武者の方。ガサツな食べ方や話し方や崩した笑顔など、こんな演技もできるんだ!と、純粋に驚いた!

最初は、操り人形だった影武者が、次第に政治に口を出していく。純粋に民を思った発言は、側近たちだけでなく、見ている我々の心も打つ。

厳格な宮廷の雰囲気や陰謀などの重厚なストーリーかと思いきや、クスリと笑えるシーンもあり、巧みなストーリー展開で、あっという間の2時間だった。

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うさぎ

4.0悪政に苦しむものは夢を追い続ける‼️❓

2022年1月4日
PCから投稿

韓国の現代は悪政だけで無く、経済も財閥が腐り、行政も腐り、司法まで腐り、最低であることは衆人に明らかです。
だから、このような歴史の中で夢想して、希望を繋ぐのです。
日本も、程度の差こそあれ、目糞鼻糞を笑うレベルです。
ならば、我々も夢想しても良いではないか、そうは思わないか。
とゆうことで、ありきたりに韓国歴史映画では無く、最高級の風刺映画です。
また、感動も満載の良質な映画でもあります。
映画好きなら🎞🎬🎟!是非‼️

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アサシン5