バルトの楽園(がくえん)

劇場公開日:

解説

第1次世界大戦中、徳島県鳴門市の板東俘虜収容所で起きた実話をもとに描いた人間ドラマ。収容所の所長・松江豊寿の人道的な計らいによってドイツ人捕虜と収容所員、地元住民が交流を深めていき、ドイツ人たちが感謝の意をこめて、ベートーベンの「交響曲第九番 歓喜の歌」を日本で初めて演奏するまでを描きだす。松江所長役で松平健が主演。「ベルリン・天使の詩」「ヒトラー 最期の12日間」の名優ブルーノ・ガンツがドイツ人将校で共演する。

2006年製作/134分/日本
配給:東映
劇場公開日:2006年6月17日

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映画レビュー

3.5丁寧に丁寧に・・・でも少し丁寧すぎましたかね。

2023年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

第一世界大戦時。捕虜になったドイツ兵と、板東捕虜収容所の所長・所員達の交流を描く物語。

実話を基にしたお話ですね。漫画「銀の匙」でソーセージ伝達話が触れられていたので、何となく知っていた逸話ではありますが、勉強の意味も含めて鑑賞。
収容所の話は、過酷な環境で描かれることが多く、実際に殆どはそうなのでしょう。それだけに、このお話は一風の清涼剤のように心が安らぎます。

映画は凄くしっかりとした作りです。冒頭の戦闘シーンは迫力も十分。
でも、本編は地味・・・でも丁寧。音楽やソーセージ等の文化を積極的に伝えるドイツ兵、それを受け入れ尊敬を持って接する所員と市井の人々。彼等の情景を、変に大袈裟にすることなく丁寧に描きます。
良い話だけでなく、軍上層部や久留米捕虜収容所等の日本の酷い一面もしっかりと描き、それでも松江所長の使用人のように、身内を亡くした一庶民の感情も描きます。まさに一方的にならないように、丁寧に丁寧に練られた映画のように感じました。

難点を言えば、無駄が多い。上映時間134分は長すぎます。会津の回想シーン等、尺を削れるシーンは幾つもありました。
配役も残念。折角の好素材なのに、板東英二や泉谷しげる等を観ると軽すぎて「再現ドラマ?」と思えてしまいます。ハーフ少女役を演じた大後寿々花も、とてもハーフには見えません。ブルーノ・ガイツ迄引っ張り出した作品なのに、この落差に驚きます。
ラストも残念。クライマックスの第9から・・・エンディングも第9。続けざまでは工夫がなさすぎます。

私的評価は普通にしました。

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よし

3.0最後に現代の第九演奏を入れる必要はなかったと思う

2021年1月25日
PCから投稿

「人間は信頼すればそれに応えようとする」
きっとこれは、真実なんだろうね(例外はあるだろうけど)。

戦争捕虜収容所は、うまくすれば異文化交流の場所になんだなぁ、と感心した。

ただし、全体的に綺麗過ぎる。
そこに偏りや、「感動させるべし」という目論見を感じないではない。
この中では、収容所のあり方に反発する人はごく少数しか描かれていないが、実際には「うまさん」みたいな人はもっとたくさんいただろう。
板東の収容所だけが楽園のように描かれているけれども、他の収容所でだって、多少の交流はあったかもしれない。

そういうことを織り込めれば、もっとリアルになったんじゃないだろうか。

ドイツに帰国した兵士たちが、板東でのことをどう語っていたのか、書いていたのか、そっちがわの視点も見てみたい。

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UNEmi

4.0人種ではなく人格

2020年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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odeonza

2.5松江所長自体はいいテーマなんだが

2019年11月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

松江豊壽自体は会津が生んだ偉人といっていい人材だが、なんとなく間延びした仕上がりの作品。やっぱり暴れん坊将軍ではちょっと違うかなぁ。とかく大味な感じになってしまった。

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さすまー

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