天地明察

劇場公開日:2012年9月15日

解説・あらすじ

2010年第7回本屋大賞を受賞した冲方丁の小説を、「おくりびと」の滝田洋二郎監督が映画化。20年以上の歳月をかけて日本独自の太陰暦を作り上げていく天文暦学者・渋川春海の姿を描く。江戸時代前期、碁打ちとして徳川家に仕え、算術や星にも熱心な青年・安井算哲(後の渋川春海)は、4代将軍家綱の後見人で会津藩主・保科正之に目をかけられる。その頃の日本では、800年にわたり使われてきた中国の暦にずれが生じはじめており、算哲は保科から新たな暦を生み出すという一大計画の責任者に任命される。主演は「V6」の岡田准一。算哲の妻となるえん役に宮崎あおい。その他、中井貴一、松本幸四郎らが共演。

2012年製作/141分/G/日本
配給:角川映画、松竹
劇場公開日:2012年9月15日

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(C)2012「天地明察」製作委員会

映画レビュー

3.5 宣明暦、授時暦、大和暦、そして・・・

2025年9月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

 ちょっと暦の違いがわかんない。まぁ、中国の暦を使ってたんだから距離的に誤差は生じるだろうなということくらい。そして、誤差があるから改暦したいと申し出ても公家がそう簡単に許さない。元は日本を攻めたのだから、そんな暦を用いるのはよろしくない!の世界だ。まぁ、800年も使用していた暦だからね。

 月食や日食。日本で見られる日食なんてかなりの周期だから、安井算哲が測定するのも10年単位。対決によって食の予測が外れたため、またやり直しだ。印象に残るのはえん(宮崎あおい)と結婚してからの地道な作業。地球儀作りなんて、小学生のときにやったことを思い出した。懐かしい・・・

 もう一つ興味深かったのが、関孝和との数学対決。碁の勝負がさっぱり分からなかったので、こちらばかりが印象に残った。正方形の中の大円、小円なんて答えが無限に存在することも分かったよ。円と多角形の問題なんかも円周率に繋がるんですね、きっと。

 昼間に見える星。皆既月食のときにようやく見えた。やっぱり天文はロマンチックだ。

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kossy

3.5 少し物足りなかったのは僕だけ・・?

2025年2月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

興奮

知的

いい話だなぁ~と思うし全体体に良くまとまっているし俳優陣も申し分ない。史実に忠実でこの映画でかような天才的登場人物が日本史に実在したと初めて知った。ただ物語としてどうかと言うとなんか地味。映画としも今一つ劇場用であるよりむしろドラマ向きなのか・・つまり主人公が人ではなく暦である点がこの映画を少し人から遠ざけた点かも知れない。難しいつくりを要求されるテーマではあった。

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mark108hello

4.0 先に死なない夫婦の約束

2024年7月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

小説版と違う賛否があるけれど、最低でも半日かけて読む小説でも漫画でも、二三時間の作品にするのだから何に着目して映画版を作っているのか、という視点で見るべき。本作はエンターティメントとして、日本の暦を作り直す主人公と周りの協力する群像、主人公と伴侶のいい関係と細やかな愛情を中心に素直によくまとめたと思う。
キャストは超ベテランや実力派で脇を固め見事に調和していて隙がない感じ。宮崎あおいさんは東京メトロのCMで着目して以来ぐんぐんとステップアップ。この作品でも、不慣れな主人公に刀を差してあげる前半のシーンが気に入っていて、その後の展開を予感させ記憶に残る。事実とも重なり何とも微笑ましいいいシーンだ。
残念なのはふたつ。主人公の立場とかステータスが説明不足。お目見えで碁を指すし、藩主から命を受けたり、副将軍ともため口だけど、その格や生活は感じらえない。何様って感じ。関和算との関係や暦作成のプロセスの説明があまりに雑なので結局わからずじまい。解決するのは原作かな。

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Bluetom2020

4.0 好きな作品です。

2024年3月16日
iPhoneアプリから投稿

原作の小説も読んでました。
面白いですね。
和算がどういう物かは詳しくはわからないですが、それを感じさせない面白さです。

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インコマン