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愛する人を殺された復讐モノというと、古くは「狼よさらば」というのがポンって出るかもしれないけど、実は1作目は加害者には復讐していない。ちょっと前では、ブレイブワンってのがあったが、忘れたわ。
おっと冷たい雨なんとか、っていうのをごく最近みたな。まあそれは置いといて。
カタキをいたぶっては、逃し、追っては捕まえ、いたぶって、また逃し、はなかなか面白い。いたぶられても、チェさんは女を見ると、オラオラになり、イさんにいたぶりの機会を与えちゃうんだから、そこでおきてる出来事は笑えないが、その展開はやはり笑える。
チェさんの変態ぶりは「ケープフィアー」のデニーロみたいな風貌だが、デニーロより先に股間を出す。イさんのやや虚ろな表情もいい。
イさんの職業の特殊性がよく分からんが、まあ大した問題ではないし、のらーりくらーりの警察もまあ、大した問題ではない。
下剤を飲んで、行方をくらます、イさんの義理の家族に手が及ぶあたりも予定調和だが、それは仕方ない。むしろ、逃がしていたぶることをイさんの失態あるいは、正義の意味を考えさせるには当然の流れ。
ラストはやや放りなげた感があるが、それよりもあそこまでの獣に家族愛は果たしてあるのか、こればっかりは小動物なオレには分からん。
というかこれが韓国人ならでは、なのかもしれん。
あ、そのへんは「息もできない」で少しは理解(共感ではない)できるかもしれないな。
ラスト以外は突っ込む突っ込まない、言っても、
「おまえ、彼女を殺されたことあるのかよ?」
と映画から逆に突っ込まれそうな、すごーいズルイ映画。
あ、それと前のレビュアーさんの言ってたことだけど、イさんやチェさんがこの映画にでたのも、彼らの思惑うんぬんでなく、案外韓国芸能のあり方だけの話かもしれないよ~。
これもオレには分からん世界だ。