八日目の蝉のレビュー・感想・評価
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犯人視点だときれいなストーリーに見えてしまう
1985年、自らが母親になれない絶望から、希和子(永作)は不倫相手の子を誘拐してわが子として育てる。4歳になり初めて実の両親の元に戻った恵理菜(井上)は、育ての母が誘拐犯であったと知り、心を閉ざしたまま成長する。やがて21歳になった恵理菜は妊娠するが、その相手もまた家庭を持つ男だった……。(解説より)
希和子(誘拐犯)視点に立つと本当の愛だとか、子への愛とは、というものを考えるところがあるが
本来であれば感情移入するのは恵津子(本当の母)視点であって、そう考えるとなんともいえない誘拐犯の歪んだ愛のストーリーだなと感じてしまった。
希和子が子へ注いだ愛は確かなものであると思うが、そもそも誘拐されてなければ恵津子もきっと今とは違った育て方、コミュニケーションが取れたのだろうと推察する。
どなたかが他のレビューでおっしゃっていたが、某朝鮮国の拉致と何ら変わらないのではという意見を拝見し、確かにそうだなと納得してしまった。
最後のシーンも「え、ここで終わり?」というような尻切れ感が否めなかった。
最初からずっと気持ちが悪い。でも、、
鑑賞後の気持ち
気持ち悪い
鑑賞後の心の変化
愛情を捧げることには罪がない
鑑賞後の行動の変化
死んでも浮気、不倫しない
好きなシーン
なし
嫌いなシーン
気色の悪い夫が壊れた妻を宥めているシーン
気色の悪い不倫相手が焼肉食いながら軽口叩いてるシーン
娘の求める星の歌がわからなくて狂う母親のシーン
キッツい、たまんねー
もう5回目です。
主題歌の『Dear』を聴くたびに涙が勝手に出てきます。
ストーリーや台詞を思い出すたびに絶対に泣きます。
演者の表情を思い浮かべるだけで嗚咽が出ます。
余りにも切な過ぎます。暖か過ぎます。
この切なさと暖かさに包まれた心情を上手く表現出来ません。
本気で文字にしようとしたらものすごく長くなるかも。
いつかまた見るかもしれませんが、キッツいです。
愛しさと優しさと切なさと心強さと哀しさ。
たまんねーっす。
見る人によって変わる作品
はっきり言って、これを見て拉致加害者に少しでも同情する人は異常者です
ハーグ条約違反だと世界中からバッシングを受ける日本人の全てが、詰まっていると言える作品
やっている事は北朝鮮の拉致と同じ
やっとタイトルの意味を理解。
最近 親がテーマの一つである作品をよく観ており本作も気になり今更ながら鑑賞。
ヒューマンドラマは淡々としている作品も少なくないが飽きずに観ていける作品だった。ただ結局は何が言いたいか分からない作品だったと思う。
希和子の恵理菜に対する愛は本当に感じたし、希和子がそのままバレずに親でいられたら恵理菜は幸せな人生を歩めたのだろうか。
父が不倫をしていたことについては何の制裁もなく理解に苦しむ。
逮捕されるシーンは涙無くして観られない。
間違った環境で本当の愛を受け取ったら人はどうなるのか
誘拐犯が連れ去った子を本当に愛していたからこそ生まれてしまった苦しい現実。
大人になって幼少期の記憶が蘇る。
自分を誘拐した血の繋がらないお母さんとの悲しい別れの状況が。
そして自分は愛されていたと認識する。
自分が愛されていると実感した時に、次は誰かを愛したくなる。
その思いが自分の子供に受け継がれる。
最後は涙が溢れてエンドロールを迎える。
つくり手の視点
2人の母の愛
一方は子供を誘拐されて精神が壊れてしまった母親
もう一方は愛人の子供を誘拐して逃亡を繰り返しながら4年間育児し、発覚され手放す事になった母親
この映画では、前者が悪母で後者が善母であるかのように描かれている
しかし、どちらも自分の感情ゆうせんで、本当に子供の幸せを考えていないようにみえる
誘拐した側は、逃亡中は運が良すぎる感じで、実際はそんなうまくいくものではない、もっと悲惨な事になっていてもおかしくない
所詮、物語りなのだからと言っても、あまりにも誘拐した側を善に描き過ぎてるように思える
冷静に考えれば、おかしい話なのだが、どっぷり感情移入している自分がいた
日本アカデミー賞冠10冠作
初めての鑑賞
ただ、映画化前に放送されたNHKのドラマを見てたので、内容は知っていた
妻子ある男性と不倫していた希和子は、交際相手の願いを受けて中絶するが
その結果、子供を産めない体になってしまう
その後、男性の妻が産んだ子供を目にした時、発作的に子供を誘拐し
自分の子供として育てることを選択する
という物語
当然これは犯罪なのだが、犯罪者に感情移入してしまう
(他の方のレビューに合ったコメントなのだが、原作者の表現が力が、見る者をそうさせるのだろう)
逃亡生活の二人の姿が新聞に掲載されたとき
見ているこちらも、大きな不安に襲われてしまった
ドラマ版を見た時の印象が、私をそうするのか
子供を連れて逃亡生活を送る、希和子を応援している自分がいた
人はどう生きて、どう死んでいくのか
少し、考えさせられた
エンジェル・ホームで生活する二人のシーンで
何故か、レ・ミゼラブルで修道院で隠れて暮らす二人を思い出した
切ねぇ…
とにかく切ない。家族って大事。
井上真央の焼肉屋での演技、めちゃくちゃよかった。
小池栄子、劇団ひとりもよい。
ラストよくわかんなかった。
ストーリー 85点
配役 96点
音楽・映像 90点
全体 88点
血縁関係のない親子の間に生まれた本当の愛
希和子(永作博美)がまだ赤ん坊だった恵理菜(井上真央)を誘拐したことにより不倫相手だった丈博と恵津子との間にできた子供の恵理菜との一番大事な幼少期の時間を奪ってしまい、事件が解決し本当の家族の元へ戻って以降恵理菜は実の両親とは馴染めずギクシャクする原因に。だから希和子がした行為は決して許されることじゃないけど、だけど丈博のせいで中絶し二度と子供を産めない体になってしまった希和子も被害者なんですよね。
恵理菜は千草(小池栄子)が自分のところに現れるまでは希和子とのことはほとんど覚えていなかったけれど、千草と共に薫として生きていた頃過ごしていた場所を巡っていくうちに希和子と過ごした時間を思い出し自分が強く愛されていたことに気付きます。
複雑な環境下におかれながらも逞しく生きようと決意する恵理菜に感動しました。
どうしても比べてしまう
ドラマ「Mother」と、どうしても比べてしまって自分は高評価つけれなかった
全然違うものって分かってるけどMotherが良過ぎて.....
キワコも薫もみんなの気持ちが理解できなくて泣けもしなかった
美化し過ぎだなあって まあこれ言ったら終わりだけど
美しいものを与え続ける愛に染まる
誘拐された子どもを取り戻した母との溝を埋めていくのかというとそうはならない
生みの親より育ての親というメッセージでもない
ただ、自分を好きになって欲しいなど実母のように求めることはなく、限られた時間をひたすらに与え続ける愛に気づいたときに、自分の子育ての不安は吹き飛び、愛おしさが込み上げてくる
そんな育ての沢山の愛を表現された永作さんはとても素敵でした
八日目の蝉、、、
社会的倫理からすれば
永作(育ての母)の行動は許されないですが
映画にして事情を知ってしまうと
感情移入します。
新聞や、ネットではわからない
こんな事件もあるのかもしれないと
思いました。
そんなこと考えながら
観ていたのですが、、、、
ラスト30分は涙が止まらなかったです。
2人で写真を撮る、回想シーン、、
永作さんの言葉、所作に胸が一杯になりました、
親そのものの愛情にあふれてました
冒頭と最終のシーンを繋いで観たら
余計、涙が止まりませんでした。
色々考えながら観てたけど
最後は引き込まれて
余韻が凄かったです。
ママは、もう要らない
なーんにも要らない
薫が全部持って行って
大好きよ、、薫、。
本当の母親じゃなくても
子供への愛情が溢れてた
名シーンだと思います。
八日目の蝉、、観て良かったです。
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