八日目の蝉のレビュー・感想・評価
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複雑でも、分かった愛するということ…
見終わってとても複雑な気持ちになった。親だと思っていた母親は実は誘拐犯だった。その後本当の両親に育てられても人を愛することが分からない。思い出すのは育ての親ばかりで、会いたい気持ちを押し殺して育ったから。本当の親の気持ちを考えると会いたくても、口にすることもできない。でも、自分も子供を身ごもり、当時の育った場所を訪れる内に、育ての親とのことを思い出し、親から受けた深い愛情が分かり、それを自分の子供に伝えたいという感情が体中から沸き起こるラスト。不倫相手である本当の父親との間に子を身ごもったが堕ろすことを命ぜられ、子供ができない体にされてしまった女の気持ちを思うと、誘拐犯を肯定してしまう気持ちで見てしまう。永作博美の演技にも寄るところが大きい。一方、不倫相手に子供を誘拐され、戻ってきた子供は自分のことを母親とは思わず、一生それを背負って今を生きている母親も、不幸でならない。やはり、罪は父親だろう。いつか、誘拐犯でも愛を注いでくれた育てに会ってほしいと思ってしまう。
映画らしい映画
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永作と浮気をしていた男の妻が妊娠した。
永作は生まれた子供を盗み出し逃亡、自分の娘として育てる事を決意。
指名手配される中、隠れ蓑としてカルト宗教へ辿り着いた。
しかし教団に別件で警察の捜査が入りそうになり、娘共々逃亡する。
そしてその時の友人の実家のある小豆島へ渡り、素麺工場で雇われる。
娘はその頃幼稚園児くらいの歳だったが、友達がたくさんでき、
永作自身も、親切な島の人達との生活に馴染んでいた。
しかし島の祭りに参加した事で悲劇が起こってしまう。
偶然写ってしまった写真が賞を取り全国紙に掲載されたのだった。
親子共々警察の捜査が伸びる前に島から逃亡しようとするが、
警察は一歩先に港で待ち伏せをしており、あえなく逮捕。
そこから20年くらい経ち、娘の井上は不倫の末妊娠する。
5~6歳の時に永作から取り返され本当の親のもとで育ったが、
両親との間はギクシャクしてあまりうまくいっていなかった。
そして両親の反対を押し切って1人で育てる事を決意する。
その時、一連の事件について取材したいと言う女性記者と知り合う。
この人(小池)は井上のまだ小さい頃を知っていた。
またこの人も訳ありで、男性恐怖症で男と交際した事がなかった。
井上は小さすぎて記憶になかったが、仮にも幼馴染であり、
また心に傷を持つ2人は親友のような形になり行動を共にする。
そして小豆島を訪れる。そして井上は忘れていた感覚を取り戻す。
永作のために自分の家族はギクシャクしてしまったが、
幼い頃の永作は本当の親のように優しく、その温かみを思い出した。
自分は永作を憎みたくない、そして腹の子が一層愛おしくなった。
写真館の親父曰く、5年ほど前に出所した永作がやって来て、
逮捕される直前に取った写真を引き取って行ったという。
彼女は彼女なりに井上を愛した思い出を大切にしているのだろう。
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最近、TVドラマでええやんって言いたくなる邦画がやたらと多い中、
これはまさしく映画といった雰囲気のいい映画だった。
永作は薄幸かつ気丈な女性の役が上手やし、よく似合う。
きっとこの人自身、頑張り屋でとても優しい人なのだろう。
・・・などと妄想するのは、彼女をバラエティで見ないからである。
おれは俳優業に専念する俳優や女優が好きなのである。
その方が底が見えない分、いいイメージで想像できるもんな。
常識的に考えたらそれは無理のある設定なのかも知れんけど、
最後は永作と大人になった井上の再会のシーンが見たかった。
もし実際自分がこの数奇な運命を辿ったとしたらどう思うだろう?
永作にもう一度会って見たいと思うものなのだろうか?
やっぱりそれは複雑な気分になるんやろうなあ。
多くの愛情を受けたと同時に、最大の裏切りを受けた訳やもんな。
悪意のない、必死さが生んだ罪なら簡単に水に流せると思うけど、
それはあくまで普通に育った今のおれの意見なのであって、
傷ついた過去を持っていればそう簡単ではないんやろうなあ。
なお上記あらすじは便宜上時系列で書いているが、
実際には永作と子役/井上と小池のシーンが交互に流れる。
でもこれじゃ撮影的に永作と井上が顔合わす必要はないなと思った。
大きなお世話やねんけどね(場)
あと小池は心に傷を抱えた難しい役やったが、いい演技してた。
それから八日目の蝉ってのは、蝉は1週間で死ぬと言われるが、
8日目生きてたらどう思うのだろうって話。
みんな死んで寂しいだろうと普通は思ってしまうが、
もしかしたら8日目見えるものは美しい物かも知れない、と。
まあツッコまな気が済まん性格なので一応ツッコんでおくが、
蝉の寿命は約1週間であり、ちょうど7日ってわけではない。
しかもみんな同時に羽化して同時に死ぬわけじゃないので、
8日目生き残ったら寂しいって事もない。
ハイ、これで気が済みました(場)
八日目の蝉
【ピロシの映画レビュー④】
題名 八日目の蝉
⚫︎主演
井上真央・永作博美
⚫︎監督
成島出
⚫︎脚本
奥寺佐渡子
⚫︎公開
2011年
⚫︎上映時間
147分
⚫︎ジャンル
ヒューマンドラマ系
邦画で絶対勧めたい映画をひとつ挙げるとしたらこれはハズせないでしょう。
かつて起こった事件をモチーフにした小説が原作。子供がいなくても泣ける、子供を持つ親なら、尚更号泣は免れない名作!
ダブル主演の二人はもちろん、助演の小池栄子が上手過ぎ!田中哲司のダメ男っぷりも良い!脚本も素晴らしい。
唯一のマイナスポイントは余貴美子の役柄?笑
題名がまた、泣けるな〜。
ぜひ。
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切ない...
宗教に潜むのも興味深かったし、
島の伝統行事の時の映像が大変美しく、
きわこさんと娘さんの別れのシーンが、涙無しでは観られず、そのシーンを何度か繰り返し観て、何度も泣きました
秀逸です
女性視点なので好きな作品。 女性陣の演技が圧倒的に凄いので、見応え...
数年経ったらまた観たい
残り6分になるまでは、いまいち共感出来ない映画でした。
・かなり特殊な設定と境遇
・エンジェルホームという宗教的な道のり
非現実的でもあったのでストーリーに気持ちが入りにくかった
まず発端は希和子自身の問題なのに、なぜ無関係な赤ん坊に対し身勝手な行動を起こすのか。 希和子が子供のようにあまりに純粋といえば美しい?のかもしれないが、途中で親が変わってしまうという子供の発育を考えれば悪影響過ぎるので、純粋さより希和子の身勝手さを感じてしまっていた。
なので希和子が捕まるシーンでは、涙というよりは子供にこんな辛い思いをさせて..という気持ち。
けれども最後の6分で大人になった薫が初めて自分の中に無意識に抱いていた感情を出した時、
「戻りたかった」と泣いたのが
不倫の両親でもなく、希和子単体でもなく 希和子を含めた暖かい人間関係のある村だった事
薫はずっと寂しかった。身勝手な大人達に振り回され、愛も分からなかった。けれど村で過ごした温かい僅かな時間。それが子供心にずっと残っていた。人生の中で貴重な 温かい記憶を取り戻した薫。
そしてこれから産まれてくる子供に対するはっきりとした意志を示した薫
そこに感動がありました。
生き抜く生命力‼️…え?!
犯人視点だときれいなストーリーに見えてしまう
1985年、自らが母親になれない絶望から、希和子(永作)は不倫相手の子を誘拐してわが子として育てる。4歳になり初めて実の両親の元に戻った恵理菜(井上)は、育ての母が誘拐犯であったと知り、心を閉ざしたまま成長する。やがて21歳になった恵理菜は妊娠するが、その相手もまた家庭を持つ男だった……。(解説より)
希和子(誘拐犯)視点に立つと本当の愛だとか、子への愛とは、というものを考えるところがあるが
本来であれば感情移入するのは恵津子(本当の母)視点であって、そう考えるとなんともいえない誘拐犯の歪んだ愛のストーリーだなと感じてしまった。
希和子が子へ注いだ愛は確かなものであると思うが、そもそも誘拐されてなければ恵津子もきっと今とは違った育て方、コミュニケーションが取れたのだろうと推察する。
どなたかが他のレビューでおっしゃっていたが、某朝鮮国の拉致と何ら変わらないのではという意見を拝見し、確かにそうだなと納得してしまった。
最後のシーンも「え、ここで終わり?」というような尻切れ感が否めなかった。
最初からずっと気持ちが悪い。でも、、
鑑賞後の気持ち
気持ち悪い
鑑賞後の心の変化
愛情を捧げることには罪がない
鑑賞後の行動の変化
死んでも浮気、不倫しない
好きなシーン
なし
嫌いなシーン
気色の悪い夫が壊れた妻を宥めているシーン
気色の悪い不倫相手が焼肉食いながら軽口叩いてるシーン
娘の求める星の歌がわからなくて狂う母親のシーン
キッツい、たまんねー
見る人によって変わる作品
はっきり言って、これを見て拉致加害者に少しでも同情する人は異常者です
ハーグ条約違反だと世界中からバッシングを受ける日本人の全てが、詰まっていると言える作品
やっている事は北朝鮮の拉致と同じ
やっとタイトルの意味を理解。
間違った環境で本当の愛を受け取ったら人はどうなるのか
つくり手の視点
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