冷たい熱帯魚のレビュー・感想・評価
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体力をつかう映画
観よう観ようと思いながらもあとに回していた作品。
頭を殴られるような衝撃的なシーンばかりで体力を使いました。でもあっという間に2時間25分が終わりました。
村田はサイコパスで頭おかしいですが、自分勝手で自分の意思があり、自分の力で立った結果、富を手に入れている。一方で、社本は自分の意思がなく全て流される、拒めない人間である結果、村田に巻かれて流されていつの間にか村田の共犯となった。社本は誰しもなりうる可能性があるなと思いました。
村田の殺しややり方が強引な点はよくないですが、自分の意思を持っている点は見習うべきだと思いました。
最初から最後にいくにつれて社本の精神は狂っていっているが、村田を殺したあたりから自分の意思に従って動く(いい方向には向かっていないけど)ようになったところからはさらに引き込まれるものがあったと感じました。
非常に気分の悪くなる映画
とても見応えのある面白い映画でした。と同時にしばらくは明るい映画でリハビリをしたいなとも思っております。 映る物の全てが古臭く安っぽくみっともなく思える様な映像でした。唯一明るく華やかに思えたのは解体シーンくらいでしょうか。他は富士山ですら平成中期の田舎の一部でした。 北野武がバイオレンスを飾らずクールに描いたのに対して、もう少し感情を感じる描写だったと思います。その分、胃がむかつくような血の魅力に溢れた作品でした。 主題は家族愛でしょうか。(正直なところスプラッタに終始気圧されて、そこまで気が回りませんでした) 全て暗示的で、村田に出会わなくても「そう」なったと思います。
生きているのは、痛いんだよぉ
何度見ても引き込まれてしまいます。役者陣の演技のすばらしさ、登場人物はそれほど多くないので混乱することも無く見れます。 グロさエロさ共にあたしは大好きな作品です。 久々に見返したので追記2024/08/24 黒沢あすかの演技がとにかくカッコよすぎるし、なにより覚悟を決めた吹越満がクソかっこいい! 名言も沢山あり、何度観ても引き込まれてしまう1番好きな邦画ですね。 園子温監督の映画はすごく好きで何作品も見てますが、その独創性とか感覚が素晴らしい👏 でんでんの訛った感じの物言いとか、美津子の憎たらしさ。そして愛子のサイコパスさ どれをとっても登場人物みんなが愛おしすぎる。 村田を殺した後の社本の変わりようも、ヘナヘナしていた男から表情全てが変わって鳥肌が… 主が社本へと変わった後の愛子の子供っぽさが純粋で、何かに縋って生きていると言うのがよく分かる! 人に勧められる様な(グロ好きでなければ)映画では無いですが、人から1番好きな映画は?と聞かれたら恥ずかしがらずに冷たい熱帯魚と答えています🙈
園子温のせいでエグいものに慣れてしまう
園子温の凄いところは、レビューが真っ二つになるところ。 と、いつも思っていた。 これ以降はどこかに魂を売ったような作品が出てくるけれど、 紀子の食卓、愛のむきだしの次に好きな作品かも。 実際に起きた猟奇事件を元にしたようですが、 村田のようなオジサンは本当によく居る。 特に田舎に。 喋りの圧力が凄くて、周りに否と言わせないタイプ。 本当にキライ。 でも、30人以上も透明にしておいて、捕まったら死刑だって台詞に笑わされる。 怯えるの、そこなんだw こういうスプラッタ系は、対称的な美しいものをだして来がちだけれど、 そんな甘いことを言わせない園子温はとても好き。 人を華美し過ぎないのがいい。 有名な女優さん使っていたら、こうはならなかったね。 吹越満はラストシーン以外はなんの文句もない。 あんなオジサンいるいるで共感できた。 にしても、作り物とはいえ、私たちの目はどんどんエグいものに慣れていく。 こっちの方がどうかと思ってしまうな…。
常識人の考える「狂気」
前半面白いかな?と思ったのですが、ラストが意味不明。当たり前ですが「つくられた狂気」にちょっと恥ずかしくなりました。 村田演じるでんでんさんの演技力だけで持っている映画。 園子温は合わないかも。
二度と観たくない
殺して遺体を切り刻み、骨は燃やして、灰にして撒いて肉は川に流すなんて…残酷過ぎる。
わからないだけで何処かの人里離れた山奥でこんな事が起きてるかもしれない、と思いながら観た。
何故なら、行方不明者の捜索願いは警察は事件性が無ければちゃんと\(//∇//)\捜査しないと聞いたことがある。
凄まじい作品でした。
前々から気になっていたのですが、期待が高まり過ぎてなかなか踏ん切りがつかず、後回しになっていた作品です。 結果…期待を裏切らない作品でした。 多少ちょっと無理ではないかと思う箇所や強引に感じてしまう箇所も有りましたが、勢いが有り、どのような結末に持っていくのか、そしてかなり刺激的な映像と相まって、割りと長めの作品ですが、見始めたらラストまで一気に観てしまいました。 終わり方も良かったですね。 主演である吹越満さん、傍を固める渡辺哲さんや神楽坂恵さん、梶原ひかりさんと主だった演者さんも素晴らしかったのですね。 そして、でんでんさんの怪演は流石としか言いようがありませんでしたが、個人的にはあいこ役の村田愛子さんが1番凄かったような気がします。 イメージ的にかなりのマイナスにしかならない(他の役でも同じですが、村田役以上にあいこ役はかなりキツそうに思えます)と思うのですが、よくこの役を引き受け、熱演して下さったと拍手を送りたくなりますね。 グロい場面も有りますし、実話をヒントにした作品ではありますが、かなりショッキングな内容なので人を選ぶ作品でもありますが、耐性がある方は観て損はないと思います。
実際の事件をもとにした怪作
アフリカケンネルを元ネタにした作品。終始人殺しのシーンがあるが、グロとかショッキングとか言葉のありきたりな表現を超えて変な爽快感さえある。 事実は小説より奇なりというが、こんな事実があって欲しくはない。が、でんでんみたいな人がいないとは言えないのがこの世の面白さ。
これほどまでに胸糞悪い映画見たことない
いままでこの世で一番怖いものは幽霊とゴキブリだと思っていたわたしが、なんだかんだ言って人間が怖いんだな…と思い知らされた映画でした…
グロ耐性はあると思っていた方ですが、人間の恐さと汚さとその汚い人間が汚い人間によってバラバラにされていく姿がもう見てられない。こんな胸糞悪いの久しぶり。どんなスプラッター映画であろうがエロであろうがホラーであろうが一時停止したことはなかったのにこの映画だけ3日に分けてみました笑
なによりあの村田、ほんとに無理。
人生経験豊富なハッピーやさしいおじいちゃんだと思ってたのにとんだサイコパス野郎だった。
女を性処理の道具としか思ってなさそうな腐れた性格と同じ人間をまるでお昼ご飯を準備をするかのようにルンルンと遺体を解体していく様、みてられなかった笑
社本は言いたいことが言えない性格が故に村田の助手として共犯者となるが最後の最後でやけくそになって村田を殺し村田の妻愛子までも手に入れ最後は全員裏切って自殺し娘に笑われながら死んでいく姿、もうお見事でした笑
あと社本が警察に通報したあと村田の妻愛子と村田の血で真っ赤に染まって風呂場で取っ組み合いになり最終的には2人とも血で滑りまくってローション相撲のようにグデグデになっていたシーンは爆笑してしまいました笑笑
ただの悪口
この映画は途中で視聴をやめたのでレビューではない。ただの悪口だ。
この映画の視聴をやめた場面は、最初に主演の嫁がレイプされるシーンだ。顔面をジジイが叩き「もっとぶってください」という。しかも関係性はあって2日目だ。
やめた理由はたったひとつ。意味がわからないからだ。ひとつ目の意味のわからなさはこれが現実を舞台にした作品なのに、レイプされて喜ぶ女を書くという神経のなさ。
勿論そう言った展開が悪いわけではない。avなら結構好きなジャンルだ。しかし、それはリアリティショーと赤字で堂々と演出した映画でやることではない。そこでリアリティは消し炭になる。もし仮にそれが実話であって、妻がど変態のM気質だとしよう。だとしたら、そういった伏線を張るべきだ。たとえ、その理由が後で提示されたとしても、現実で行われたとしてもそこにリアリティはない。例えば俺が昨日ずっと、一日中ノーパンだったと言う。でもそれは誰も信じてくれない。なぜなら、俺が昨日パンツを全て洗濯してしまって、替えがなかったことを知らないからだ。
その伏線もなく「これが現実だ見ろや!」ってドヤ顔でやるのが面白いと思える方向けの映画だ。いきなり登場人物がノーパンである方が、まだリアリティがある。いきなりパイパンくらいならまだ視聴を止めてはいなかっただろう。
勿論、そんな映画を楽しめる人間ならば、俺が折り紙で作ったびっくり箱をプレゼントしても、喜んでマスをかきはじめるはずだ。
なので僕は視聴をやめた。勿論ここから巻き返すことができる可能性は全然あると思う。
でも自分は、この作品が下らない作品であるという完璧に主観的な決めつけをしてこの映画を見ない。
あ、でんでんの演技は好きでした。
えらいもん観てしもた
熱帯魚店の経営者、社本(吹越満)の娘が万引きをしたことによって、あらよあらよという間に、怪奇事件に巻き込まれていく話。
2010年、云わずと知れた園子温作の映画で、でんでん氏が2012年の日本アカデミー賞、助演男優賞を受賞しています。
何の予備知識もなくみたのですが、「えらいもん観てしもうたな」と思いました。グロくて、残忍な血みどろのシーンなど苦手な方は観賞要注意です。自分はちょっと吐きそうになりながらも、途中で止めたりせずに、最後まで観てしまいましたが、エンディングまで貫いてみてしまった自分も「共犯者」になったような気分です。劇場ではなく動画配信サービスで見ましたが、52インチのやや大画面でしたので迫力ありました。(劇場ならば、リタイアしていたかも…)
狂いに狂った常軌を逸した世界が良いか悪いかは別にして、ラストはちょっと理解できず。娘も父親が死んだことを喜んでいるみたいだし。妻に電話をして、「車の中の時計を持って警察へ行け」と伝言するあたりまでは、まだ、まともだったのに。狂気がすっかり伝染してしまったのか、気の弱い主人公が居丈高に人に命令する人間になり次々と人を殺していくのですが、「あっちの世界」へいっちゃった感がありました。
風呂場に死体を運んで、解体作業をするシーンは、もちろん不快極まりないのですが、村田もその妻も、冗談を交えながら、まるで、おままごとでもするように、とんとんと肉を切り刻む姿はリズム感があって、一種、コミカルな感じでもあるので、なおさら怖かった。余談ですが、佐川一政(パリの人肉事件の人)が、あのシーンをもし見たら、何と思うだろうか?
グロだけではなく、エロもしっかり描かれているので、凶暴性、暴力性、残忍性の描写が半端ではなく、衝撃的な作品であることは間違いありません。
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自宅にて鑑賞。実話ベースの園子温監督・(共同)脚本作で所謂「家賃三部作」の第一作。相変わらずタイトルが約20分出ず、どんどん作品に惹き込まれる。好演が光る吹越満の“社本信行”が逆ギレする辺りから実在の事件から逸脱し始め、徐々に作品から距離感を置いてきぼりを喰らう。中盤から後半に進む程、監督お得意の血みどろな描写に繋がって行き、展開に多少の無理を感じる。インパクトは有るが、前半から丁寧に描いた作品の背景(“アマゾンゴールド”にはHPも存在する)が勿体無い。ヤリ過ぎ感溢れるラストも冗長気味。65/100点。
・地球は「青くて丸くてツルツルした星」では無く、「ゴツゴツしたただの岩」だと云う科白が、でんでん演じる“村田幸雄”が支配する本作の世界観を端的に表している。
・鑑賞日:2012年4月27日(金)
ボディを透明にする
吹越&でんでんの演技がヤバイ。 よくヤバイ!っていうキャッチコピーの煽り見るけど、この映画はヤバイ! 園子温監督映画をまともに観たのがこれですが、やっぱりハマらせる何かがあった。 実際にあったあの事件(知らなかったので予備知識なしで観た)をもとに作ってるんですが、リアリティとフィクションの境い目がすごく巧い。 でもとにかく入り込んでしまう… 終始口を開けたまま、ラストは個人的に相応しい終わり方で納得。 ただもう、怖いから次観ることがあるなら一人では観れない!! でんでん氏、本業コメディアン!?ってビックリ。
妙子のキャラが定まっていないように感じるのは演技力のせいか? ラス...
妙子のキャラが定まっていないように感じるのは演技力のせいか? ラストの10分ほどが、なんだかなー、、、 音楽もこの音楽⁉️ってのが流れます、、、 中盤までは、おもしろかったです。
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