一枚のハガキ

劇場公開日:

一枚のハガキ

解説

撮影当時98歳という日本最高齢監督の新藤兼人が、自らの実体験をもとに引退作として製作した戦争ドラマ。出演に豊川悦司、柄本明、大竹しのぶ、大杉漣らベテラン俳優が顔をそろえる。戦争末期に召集された中年兵士の啓太は、1人の兵士から「自分は戦死するだろうから生き残ったらハガキは読んだと妻を訪ねてくれ」と一枚のハガキを託される。終戦後、啓太はわずかな生き残り兵士となり故郷に戻るが、妻は父と出奔し、村で彼を待つ者は誰もいなかった。ハガキを書いた友子を訪ねると、彼女は家族を亡くし、貧しい農家でひとり懸命に生きていた。

2011年製作/114分/G/日本
配給:東京テアトル
劇場公開日:2011年8月6日

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(C)2011「一枚のハガキ」近代映画協会/渡辺商事/プランダス

映画レビュー

3.0新藤監督に一流の戦争批判

2024年10月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

<映画のことば> どうするって、心配してつかあさいな。 戦争を呪うて生きていきますよ。 戦争によって、徹底的にその生活を踏みにじられてしまった友子。 反対に、戦争のなかでも前線には送られることなく、九死に一生の復員を果たすことができたが、出征中に家庭が壊れてしまっていた松山。 その対比が、本当に胸に切ない一本でもありました。戦争の「酷(むご)さ」というものは、こんなところにまで析出してしまうものなのでしょう。 何と表現すれば足りるものなのか、評論子は、その言葉を思いつきません。 ただ、戦争時代を暮らし、その意味では友子には忌まわしい想い出しか残らなかったであろう家屋敷を定造・三平の遺骨とともに焼失させ、その跡地を(ブラジルにまで足を延ばさずとも)麦畑という「生産の場」に生まれ変わらせたという本作は、戦争という破壊と、麦(農耕)という創造とを対比させたラストシーンに、新藤監督に一流の戦争批判が込められているのかも知れないとも思いました。 佳作だったと思います。 評論子は。 <映画のことば> 今日はお祭りですが あなたがいらっしゃらないので 何の風情もありません

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talkie

3.0妙に生々しいのが新藤流

2019年3月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

悲しい

水を汲みに行かせるのもすきなんだろうか?(『裸の島』もそうだった) 性についても、生々しい撮り方をするので、「昔ってあんなんだった?」とか思ってしまう。 戦争についての考え方は人それぞれあると思うが、生き残った人は強かさをもっていると思う。強かだったから生き残ったのだ。 セコい真似だろうが何だろうが生きるために出来ることをやったから生きている。 だから、息子の後を追って死んでいった義理の両親にはほんとに呆れる 当時、夫を失った妻はあんな形で新しい家族になっていったんだろうか?と想像してしまう。 監督も亡くなってしまったが、大杉漣も出演しており懐かしさがある

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うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)

3.0寺島しのぶの演技がすごい

2017年10月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

寺島しのぶの演技がすごい

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こはる

1.0駄映画

2016年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

なんだこれという作品。まずキャストの年齢設定がデタラメもいいとこ。なんで50代の大竹しのぶを20代に設定するのか。無理がありすぎるだろ。新藤兼人って名前だけで評価されてるというが、新藤兼人って反戦だというだけでつまらん作品ばかり。 今朝もCSで「一粒の麦」という映画を見たが、あまりにも望みがない暗い映画で、脚本新藤兼人だというので納得。この人は世の中の不平を集めたいのか。みんないい加減に目を覚ましたらどうだ。

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ハイパー

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