神様のカルテ

劇場公開日:

解説

現役医師の作家・夏川草介によるベストセラーで、2010年本屋大賞第2位にも選出された同名小説を映画化。主演は、人気アイドルグループ「嵐」の櫻井翔と宮崎あおい。「60歳のラブレター」「白夜行」の俊英・深川栄洋がメガホンをとる。夏目漱石を愛読し、信州の地方病院に内科医として勤務する栗原一止が、写真家の愛妻・榛名や同僚医師、看護師、患者、アパートの個性的な住人らに支えられ、医師として成長していく姿を温かなまなざしで描く。

2011年製作/128分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2011年8月27日

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(C)2011 「神様のカルテ」製作委員会 (C)2009 夏川草介/小学館文庫

映画レビュー

3.0地域医療の現場も垣間見せる

2024年7月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

<映画のことば>
当たり前だ。看護師まで寝ずに働くようになったら、そんな病院、怖くてやってられない。

世間は今年(2024年)から運輸業界にも本格適用される残業規制の影響などで議論を呼んでいるように、運輸業界も、決して時間外労働が少ない業種ではなかったことと思いますけれども。

そして、残る「長時間労働の代表選手」は、本作のような病院での勤務医(と義務教育諸学校の教員)ということでしょうか。
(その意味では、評論子の亡父などの金融機関も、代表選手団の一翼を占めていましたけれども。
話に聞き及ぶ限りでは、その金融機関も、今や長期の夏休みを取っているとかで、評論子には、時代の移り変わりに、隔世の感があります。)

上掲の映画のことばからも、勤務医の長時間労働ぶりを垣間見せるというものでしょうし、原作が現役の医師ということであれば、その説得力も尚更のことと思われます。

そういう過酷な現場でも、しっかりと患者に対する医療に向き合おうとする栗原医師の姿には、感銘を覚えます。

佳作としての評価が少しも惜しくない一本でもあったと思います。

(追記)
本作では、栗原医師が上掲の映画のことばを言ったときに、陪席していた東西主任看護師(池脇千鶴)の表情を、評論子は忘れることができません。
その真摯な演技があってこそ、栗原医師のこのセリフが、一層の重みを増していたと言うことが出来たと思います。

ちなみに、その東西主任看護師は、栗原医師の所属する本庄病院では、先頭に立って同医師らをサポートしていた外村看護師長(吉瀬美智子)と同じくらい「いい役割」を果たしていたというのが、評論子の率直な印象です。

その点でも、映画作品としては「つくりの良い」部類の作品には仕上がっていたのではないでしょうか。

(追記)
たぶん、どこの世界に行ってもマイペースな評論子は、ひとまとまりの組織での「法律屋」だったという、今の稼業が、分相応というものなのでしょう。
(決して、「それは単に、医師国家試験や司法試験に受かるだけの能力がないからだろう。」とは、おっしゃらないでいただけると、助かります。それが「武士の情け」というものだとも思います。)
本作の栗原医師も、患者の誕生日と、エリート医師としての将来(大学医局のセミナー)とを、真剣に秤にかけられる個性の持ち主であり、そのマイペースぶりには、感心もしてしまいます。
何のわだかまりもなく、こんなふうに生きられたら、それが本当の幸せなのかも知れないとも思います。

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talkie

1.0一体何が言いたいのかわからない

2023年12月31日
PCから投稿
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プライア

4.0患者に寄り添う医師

2022年10月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

櫻井翔扮する本庄病院救急医栗原一止の当直担当日はいつも黒山の人だかり。しかし、ナースからはタメ口だし、変人と呼ばれていた。宮崎あおい扮する妻のハルは撮影に出かけたりしていた。

大学病院は、末期癌の最後を看取る病院ではないのだが、一止はそんな患者をも診ていたのだった。学生時代は泣いてばかりいた様だが、今では涙は出ないものの心で泣いていた。患者に寄り添う医師。時間もないのに体力の続く限り患者の気持ちまでフォローするのは至難の業だ。でもどんなに働いても命がこぼれ落ちていく。櫻井翔の朴訥な演技は一止の役にぴったりかと思うし、宮崎あおいの役割は重苦しい雰囲気を和らげるための一服の清涼剤的なシーンだね。

両親が逝く時の状況を見てきたが、自分の死に様は如何なものか。痛くなければいいのだがね。

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重

4.0何回見ても

2022年9月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

知的

安曇さんの
"私にとっては神様のカルテでした"
に号泣する。
末期癌患者という死を
目前に控えた人に対して
残りの余生をどう寄り添い生きるかを
考えさせられる物語。

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yoo

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