完全なる報復
劇場公開日 2011年1月22日
解説
ジェラルド・バトラーとジェイミー・フォックスが共演するクライム・サスペンス。「交渉人」のF・ゲイリー・グレイ監督がメガホンをとり、「ソルト」のカート・ウィマーが脚本を手がける。米フィラデルフィアで幸せな毎日をおくっていたクライド(バトラー)は、ある日突然、愛する妻子を目の前で惨殺される。しかし犯人は、エリート検事ニック(フォックス)の勝手な司法取引によって極刑を免れる。腐敗した司法制度に憤がいしたクライドは、自らの手で犯人と事件関係者に制裁をくだしていく。
2009年製作/108分/R15+/アメリカ
原題:Law Abiding Citizen
配給:ブロードメディア・スタジオ
スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る
2022年5月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波
妻子を殺され、主犯は司法取引で数年でシャバに。男の復讐が始まった。
よくある復讐劇かと思った。しかし本作、ここから様相が違ってくる。この復讐、なんともやりすぎなのだ。あまりの怖さに目が離せなくなる。そしてもはやどちらが悪かさえ分からなくなるのだ。
細かいところを気にすると終盤ややガッカリするかもしれないが、結末がまたなんとも…それでいいのか、逆じゃあないのか。面白かった。字幕ノーカットでもう一度見る価値あり。
SUN吹替版鑑賞
2022年2月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
予告を観て面白そうだと思い鑑賞。
実際、この映画を鑑賞してみて自分が思っていた以上に面白い作品。
妻子を殺された被害者が、司法制度が抱えている問題点を炙り出すため、緻密な計画のもと徹底して復讐を実施していく内容で見応えが充分あった。
鑑賞後は、司法制度の問題点など色々考えるキッカケを作ってくれる作品でもある。
真ん中あたりまでの展開が斬新でリアリティがあり共感もできた。途中からちょっと現実離れした感じになってトーンダウンした。法律の弱点というか盲点というかそういうのがこの映画の目の付け所だったのにアクション映画に転じてしまったのが残念だ。彼の本職は何だったか・・・というあたりからつまんなくなってしまった。そして知的でかっこよかった復讐男が単なるサンシタ悪役みたいになってしまった。
法律の弱点をつく・・ってのは何かマズすぎて当局からストップがかかったのかもしれない 。
2020年11月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ネタバレ! クリックして本文を読む
司法制度の限界か!?誰のために法律はあるのか?正義って誰のため?とか冒頭から色々考えさせられる。確かにバトラー父はクレイジーサイコだが、目の前で家族を殺され、正義という名で司法取引し、犯人が3年で出てこられる、いや、生きてるだけで、気が狂う。殺しても家族は戻ってこないことは分かっていても。しかし、弁護士、同じ房の囚人まで殺してからは完全に共感出来なくなってくる。高慢でいい加減な判事にはムカついたけど。裁判に関わった人全てが標的になる。やっぱり独房に移ったのは訳があったのだけど、流石に隣の工業用地を買い取って、独房まで穴掘って繋げてたのは分からなかったし、ちょい有り得ないかなと。ちょくちょく抜け出しては外で犯行を重ねてた訳だけど昼間もあったし、その間看守は何してたの?最も憎いのはジェイミー・フォックスだろうけど、普通最後まで殺さず取っておくのも分からないし、殺人者と取引しないってことを知ってほしかったのだろうが、わかってその後どうしたかったのか。市長も法を超えても、バトラーをよそへ追いやれって、法律とは本当に何なんだろうと考えさせられた。バトラーはとっくに人としては死んでいて、ただ人間として生きてるだけであり、それを動かす糧は彼なりの正義の正当性であって、彼の復讐ではないことから、邦題は合ってない。いつもの法律上の正義感に燃えるバトラーではなく、法律を超えた、法律を問う正義感に燃えるバトラーが見れた。
すべての映画レビューを見る(全44件)