みんな元気(2009)

解説・あらすじ

マルチェロ・マストロヤンニ主演、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の「みんな元気」(90)をロバート・デ・ニーロ主演でリメイクしたファミリードラマ。毎年、感謝祭シーズンには実家に集まるグード家だったが、今年は誰も帰省しないため、やもめ暮らしの父親フランク(デ・ニーロ)は、全米各地でバラバラに暮らす子供たちに会いに行くが……。フランクの子供たちに、ドリュー・バリモア、ケイト・ベッキンセール、サム・ロックウェル。監督は「ウェイクアップ!ネッド」「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」のカーク・ジョーンズ。

2009年製作/95分/アメリカ
原題または英題:Everybody's Fine

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第67回 ゴールデングローブ賞(2010年)

ノミネート

最優秀主題歌賞
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映画レビュー

3.5 【”老いた父は、大人になった子供達を訪ねて”幸せか?”と聞いた。”今作は妻を亡くした男が子供達4人を訪ねる中で、彼らが抱える問題と真の姿を知り絆を取り戻していくヒューマンドラマである。】

2025年11月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■毎年、クリスマスになると実家に集まっていたグード家の子供達、広告プランナーのエイミー(ケイト・ベッキンセイル)ラスベガスのダンサー、ロージー(ドリュー・バリモア)音楽家のロバート(サム・ロックウェル)、画家のデイヴィッド。
 だが、妻が亡くなった年は、誰も都合がつかないと言い来なかった事にショックを受けた父フランク(ロバート・デ・ニーロ)は、心臓の病を抱えながらも、子供達を次々に訪問するのであった。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・フランクが子供達を訪れると、皆、何処かソワソワしつつ連絡を取り合って、”デイヴィッドの事をどうしよう。”と言っている。
 そして、広告プランナーのエイミーの家庭が”仲良さそうに振舞うも”息子の態度から問題を抱えている事や、指揮者だと思っていたロバートが打楽器奏者であったり、ロージーが豪華なリムジンで迎えにくるも、彼女がバイセクシュアルであり、豪華な家も借り物である事が明らかになって行く。

・原因は、フランクが子供達が小さなころから、過剰な期待を掛けていたためであり、子供達はそれに応えようとしていたからである。
 そのやり取りが少し切ない。

・フランクが子供達を訪れた時には、彼らは子供の姿で走って来る演出が良い。そして、子供達も父に言えない夫々の事情を抱えつつも、父を愛している姿が良いのである。

・母が亡くなった事が原因なのか、一番フランクが心配していた、メキシコに行ったまま、行方不明になった画家のデイヴィッドの件は、切ない。

■けれども、子供達は父が持参した手紙を見て(ここは映されないが、フランクがデイヴィッドに残した手紙を開封するシーンで明らかになる。中にはクリスマスを祝う、幼い子供達4人と映る彼の写真が入っているのである。
 そして、フランクが帰りの飛行機の中で心臓発作を起こして時に観た夢で、彼は子供達が抱えている秘密を告げるのである。
 病院のベッドで目を開けたフランクに対し、エイミー、ロージー、ロバートは、デイヴィッドがメキシコで麻薬の過剰摂取で亡くなった事を話すのである。彼らが初めて父に真実を話すシーンである。
 そして子供達は、フランクの想いを彼の手紙で知り、クリスマスの日に実家に戻り楽しそうに、クリスマスの飾りつけをするのである。

<今作は妻を亡くした男が子供達4人を訪ねる中で、彼らが抱える問題と真の姿を知り、絆を取り戻していくヒューマンドラマなのである。>

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NOBU

4.0 どこか懐かしい

2025年5月9日
PCから投稿

そりゃ急に訪ねて行っても、子供達(成人してる)にも日々の生活がある。
父ちゃん、それは無理だ。
今まで間に入って家族の輪を保っていた、妻(母)もいない。
いなくなって初めて、どれだけ子供たちの今を知らなかったかわかる。

印象的だったのが、父が子を見る時。
幼かった頃の姿が重なって見えるシーン。
親にとっては子供は、いつまでも子供のままなのねって。

いつか家族は揃うことができるのか。
90分ほどの中に、うまく話を重ねてありました。

⭐️今日のマーカーワード
「何をしようと、誇りに思う」

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ゆき@おうちの中の人

3.5 思ったよりも全然良い作品

2024年5月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

本作はロバート・デ・ニーロ主演の割にはあまり知名度は高くなさそうだし、タイトル的にもあまりパッとしない感じだったので、それほど期待せずに鑑賞してみた。
観始めてすぐに、あれっ、映像も結構きれいめだし、構成も全然安っぽくなさそうだぞ、と期待値急上昇。適度なユーモアも日本人の私でもじゅうぶん楽しめる。
そして、中盤にかけて次々と登場する娘・息子達が父親に続きメジャーな役者陣。豪華キャストがさすがの演技を披露してくれる。これでつまらないわけがない。
パパあるある、娘あるある、息子あるあるも実に的を得ていて共感。
ストーリーのタネ明かしの仕方も、なかなかよく練られていて良い観せ場だ。
本作はジャンルとしてはコテコテな家族ドラマだけに、さすがに満点評価とまではいかないが、とても心に残る作品には違いない。ぜひオリジナルのジュゼッペ・トルナトーレ監督ものも観てみたい。

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いけい

2.5 まあ結局

2024年3月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

元気に生きててくれればそれでいい。
もうそれに尽きる。

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mar

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