アマルフィ 女神の報酬

劇場公開日:2009年7月18日

解説・あらすじ

開局50周年を迎えたフジテレビが、「踊る大捜査線」の織田裕二を主演に迎え、全編イタリアロケで製作したサスペンス大作。イタリアでのテロ予告を受け、ローマに派遣された外交官の黒田康作(織田)は、日本人少女誘拐事件に遭遇し、この事件に巻き込まれていく。誘拐事件はやがて、イタリア全土を襲う大規模テロへと発展していくが、黒田は事件の鍵が南イタリアのアマルフィにあることを知り、この街へと向かう。共演に天海祐希、戸田恵梨香、佐藤浩市ら。監督は「容疑者Xの献身」の西谷弘。

2009年製作/125分/日本
配給:東宝
劇場公開日:2009年7月18日

スタッフ・キャスト

監督
西谷弘
製作統括
豊田皓
製作
堀口壽一
島谷能成
高田佳夫
尾越浩文
杉田成道
永田芳男
エグゼクティブプロデューサー
亀山千広
企画・プロデュース
大多亮
プロデューサー
臼井裕詞
和田倉和利
ラインプロデューサー
森賢正
森徹
原作
真保裕一
撮影
山本英夫
照明
小野晃
プロダクションデザイナー
種田陽平
整音
瀬川徹夫
録音
藤丸和徳
アートディレクター
赤塚佳仁
編集
山本正明
音楽
菅野祐悟
音響効果
大河原将
選曲
藤村義孝
主題歌
サラ・ブライトマン
スクリプター
藤島理恵
VFXプロデューサー
大屋哲男
監督補
池上純哉
助監督
安立公良
製作担当
千綿英久
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受賞歴

第33回 日本アカデミー賞(2010年)

ノミネート

話題賞 作品部門/俳優部門  
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(C)2009 フジテレビジョン

映画レビュー

3.5 2回目、そんなに悪くないと思うけど

2025年10月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

その目的でここまでするか?などストーリーに気になる点はチョクチョクあるけど、全然見れる映画と思う。何より邦画で全編海外ロケなんて他に知らないのが凄い。アマルフィに行ってみたい!くらいのエンタメサスペンスとして楽しめば良きかな。

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ダビ

2.5 ぼんやり意味不明。アマルフィの特番でよかったんでは

2025年9月17日
PCから投稿
鑑賞方法:その他

癒される

脚本クレジットを真保裕一も監督の西谷弘も拒否したというのが実情をよく物語っているのでは。
当時絶好調だったフジテレビが、織田裕二の「踊る」の次を探るべく、何かの観光予算も絡めて作ったプロジェクトなんでしょう。海外ロケ大変なのによくこれだけ大規模にやったなというのはありますが。

結構いい線まで作り込まれているのだけれど、3割くらいで良さがストップ。
あとはぼんやり意味不明です。
それでもそれなりに見れるのはスタッフや俳優の力量で、映像的には綺麗なのでなんとなく見ている分には悪くないです。

何これ?と考えると。
織田裕二をどう売るかの迷い(踊るの青島と差別化しすぎ)
アマルフィの美しさで勝負する観光映画だから内容を薄くした
続編に向けてのネタ隠し
意外と撮影時間がなかった
観光映画として売る上でいくつか撮影したいカットが決まっていて内容を無理やり合わせた
中身のあることをやると客が離れると思っている
あたりでしょうか。

結論としては。
テレビじゃないんだから、内容がある方が良い。
観光的な絵は絵として使いながら、もっと真面目にやればその後もヒットしたのに。
という所です。

黒田の掘り下げ、煮詰めが全く足りません。設定もそうですしキャラもです。
始終かっこつけすぎで抑揚がないのであれじゃ愛されるキャラになりません。
せめて格闘や銃撃に自信がある裏付けくらいしないとアクションにも迫力と共感が出ません。

天海祐希演じる矢上もキャラ設定が崩壊していて一貫性がありません。こういうシーンを撮りたいのパッチワークにしたためです。
全く共感できませんし、立場上最初に織田裕二が付いていた理由もありません。
なんでGPSついてたんですか?マリアナ海溝より深く意味不明です。

この時点で、最後まで見てくれる人、減っちゃうんじゃないかなぁ。

佐藤浩市演じる藤井と矢上の関係性も、やはり裏付けが弱くて全然説得力がありません。
なので、藤井と矢上のシーンにも、そこに黒田が絡むシーンにもオーディエンスは感情移入できず、迫力も意味も生まれないのです。

こうしてメインキャストの設定で滑ると、脇役も全然入ってきません。輝いてきません。
ので、滑り倒しています。

さらに決定的なのは。
タイトルの女神の報酬。
なんだったの????
回収されてませんよ....

結論の結論。
この映画の出来に関しては(推測)亀山千広が悪いというか亀山千広の失敗。
この時の失敗は、織田裕二本人の意向もあったんだろうけど、織田裕二という俳優のその後を決めてしまった気がします。青島と違う路線を作ろうとして、逆に青島に縛られてしまったように思います。

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894mto

5.0 脚本が無い映画の様だ。ほほアドリブ何だろうね。凄いよ。

2025年9月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
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マサシ

3.5 【72.2】アマルフィ 女神の報酬 映画レビュー

2025年8月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

映画『アマルフィ 女神の報酬』(2009)総合批評
2009年に公開された映画『アマルフィ 女神の報酬』は、フジテレビ開局50周年記念作品として製作されたサスペンス・ミステリー。織田裕二演じる外交官・黒田康作を主人公に、イタリアでの誘拐事件の真相を追う物語。
作品の完成度
本作の完成度は、映画としての独立性よりも、テレビドラマシリーズの導入としての役割が色濃く、作品単体では評価が分かれる。物語は豪華な海外ロケーションを背景に展開するが、誘拐事件の真相や犯人の動機は掘り下げが不十分。物語の核心に迫るにつれて、スケールが急激に縮小し、個人的な復讐劇に矮小化される点が致命的。多くの伏線や登場人物の背景が未消化のまま放置され、単一の映画としての物語の完結性が極めて低い。テレビドラマの劇場版にありがちな、説明的なセリフや過剰なナレーションも散見。壮大な映像美は称賛に値するが、それが物語に深く結びついているとは言えず、単なる観光映像の域を出ない。商業的な成功を目的とした企画性が先行し、芸術性や映画としての完成度は二の次となった印象。
監督・演出・編集
監督はテレビドラマ『白い巨塔』『ガリレオ』などを手掛けてきた西谷弘。その演出は、テレビドラマ的な手法から脱却できず、物語の重要な局面で感情を煽るようなBGMが多用される。編集も場面転換が急で、物語のテンポを損なう原因に。特に、複数の登場人物の行動を交互に描く手法は、繋がりが不自然で、映画的な緩急やリズム感が欠如。ロケ地の風光明媚な景色は素晴らしいが、物語に深く関わる必然性が見出せない点は、演出力の不足を示す。撮影技術は高いが、それを映画の文脈に昇華させる手腕に課題。
キャスティング・役者の演技
主演、助演陣は豪華だが、その実力が十分に発揮されたとは言いがたい。
織田裕二(黒田康作 役):外務省勤務の外交官。冷静沈着で優秀な仕事ぶりを発揮する一方で、過去のトラウマを抱える。織田裕二は、彼の得意とする熱血漢とは異なるクールな役柄に挑戦したが、台詞回しや仕草に時折、過去の役柄の面影が滲み出てしまい、キャラクター造形に一貫性を欠く。感情を抑制した演技は評価できるが、その機微が観客に伝わりにくい難点も。テレビドラマの劇場版として、観客が期待する「織田裕二らしさ」と、作品が求める「外交官・黒田康作」のバランスが不安定。
天海祐希(矢上紗江子 役):誘拐された娘・まどかの母親。感情的でヒステリックな言動が目立つ。天海祐希は、感情の起伏が激しい母親役を熱演。しかし、その演技が過剰なほどに感情的であり、現実味が薄い。娘を誘拐された母親としての絶望や恐怖が、悲鳴や怒声によって単純化され、繊細な内面描写にまで至っていない。キャラクターの背景が浅く、なぜそこまで感情的になるのかという動機が見えにくい脚本の影響も大きい。天海祐希の演技力をもってしても、ステレオタイプな「悲劇の母親」の枠から抜け出せなかった印象。
戸田恵梨香(安達香苗 役):日本大使館の外交官補。黒田の同僚として、彼をサポートする。戸田恵梨香は、物語の狂言回し的な役割を担うが、その存在感が希薄。台詞も説明的なものが多く、キャラクターとしての個性や深みが感じられない。黒田との関係性も表面的なもので、物語にどう絡んでいくのかという期待感を抱かせない。彼女の演技は安定しているものの、脚本が彼女のキャラクターを十分に活かせていない。
佐藤浩市(藤井昌樹 役):外務省の外交官。黒田の同僚で、彼のことを警戒している。佐藤浩市は、短い登場シーンながらも、その存在感を発揮。黒田との間に漂う緊張感や、彼の思惑を秘めた表情が巧み。物語の裏側で暗躍する人物としてのミステリアスな雰囲気を醸し出すことに成功。豪華キャストの中では、最も映画的な演技を見せた俳優の一人。
脚本・ストーリー
真保裕一によるオリジナル脚本。イタリアでの誘拐事件を軸に、外交官の活躍を描くという骨子は興味深い。しかし、物語の展開はご都合主義的な部分が多く、論理的な整合性を欠く。特に、誘拐事件の真相が明らかになるにつれて、物語のスケールが急激に縮小し、個人の復讐劇に矮小化される点が致命的。多くの伏線が回収されないまま放置され、観客を困惑させる。黒田康作というキャラクターの背景も、断片的にしか描かれず、彼の行動原理や外交官としての信念が伝わってこない。ドラマシリーズ化を前提としたような未消化な要素が多く、単一の映画としての物語の完結性が低い。
映像・美術衣装
イタリア・ローマ、アマルフィでの大規模な海外ロケは、本作の最大の魅力。壮大な遺跡や美しい海岸線、歴史的な街並みは、視覚的に観客を楽しませる。しかし、それらのロケーションが物語に深く結びついているとは言い難い。単なる「美しい背景」としての役割に留まり、映画全体の奥行きを深めるには至っていない。美術や衣装は、登場人物の職業や社会的立場を忠実に反映。外交官の黒田の洗練されたスーツ姿や、天海演じる紗江子の喪服など、キャラクターを象徴するスタイリングは適切。
音楽
菅野祐悟による劇伴は、物語の緊張感を煽る上で効果的に機能。特に、サスペンス的なシーンや追跡シーンでは、音楽が映像を盛り上げる。
主題歌はサラ・ブライトマンの「Time to Say Goodbye」。世界的オペラ歌手の起用は話題を集めたが、劇中での使用方法はやや唐突。物語の結末を象徴するような楽曲ではあるが、作品全体との一体感は薄い。
受賞歴
本作は、主要な映画賞での受賞やノミネートの事実はない。

作品
監督
西谷弘 101×0.715 72.2
編集
主演 織田裕二B8×3
助演 天海祐希 B8
脚本・ストーリー 原作 真保裕一 B6×7
撮影・映像 山本英夫 A9
美術・衣装 A9
音楽 菅野祐悟 主題歌サラ・ブライトマン
A9

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honey

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