僕の大事なコレクション

劇場公開日:

解説

ジョナサン・サフラン・フォアが24歳で発表したベストセラー小説『エブリシング・イズ・イルミネイテッド』を、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのイライジャ・ウッド主演で映画化。愛情をうまく表現できない内向的な青年が祖父のルーツを探るためウクライナを旅するロード・ムービー。「スクリーム」シリーズの俳優リーブ・シュライバーが、脚本も手がけて監督デビュー。

2005年製作/105分/アメリカ
原題または英題:Everything is Illuminated
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:2006年4月29日

ストーリー

ユダヤ系アメリカ人のジョナサン(イライジャ・ウッド)は、病床の祖母が死ぬ間際、すでに他界している祖父サフランが青年期に見知らぬ女性と一緒に写っているセピア色の写真を渡される。裏には「アウグスチーネとトラキムブロドにて」とメモ書きされている。ジョナサンの趣味は、自分の家族にまつわる想い出の“物”のコレクションだ。部屋の壁一面には、家族の顔写真ごとに、無数のジプロックが貼られている。祖父、サフラン・フォアの写真の下にあるのはたったひとつのジプロック。その中身は、バッタが透けて見えるペンダントヘッド。写真の女性アウグスチーネの胸元にも同じ物が見える。父の命の恩人だというその女性が何者かを知るために、そして彼女に恩返しをするために、ジョナサンは祖父の生まれ故郷であるウクライナへ向かう。ウクライナに降り立ったジョナサンを出迎えた通訳兼ガイドは、アメリカ文化が大好きな都会っ子のアレックスと、目が見えるくせに見えないと言いはりながら車を運転する彼の祖父、そして彼の“盲導犬”サミー・デイビスJr.Jr.。彼の一族は “史跡巡り”を家業に、ユダヤ人の祖先捜しを支援してきた。英語しか話せない生真面目なジョナサン、英語がまったく話せない偏屈者の祖父、ロシア訛りでときおりヘンな文法や単語を使うが、臆さず英語を話すアレックスとの会話はもちろん噛み合わないこともしばしば。しかし、最初は嫌々ながら運転手を務めていた祖父は、サフランとアウグスチーネの写真を見て以来、ジョナサンに協力的になる。かつてあった村“トラキムブロド”を探し、美しい田舎道を走り続けて3日目、彼らはひまわり畑の一軒の家にたどり着く。そこには老嬢リスタが暮らしており、彼女の部屋には膨大な箱に入れられたある物がコレクションされていた。そして、ジョナサンとアレックスはそれぞれの祖父の物語を知り、お互いが深い部分で繋がっていることを知る。

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