「緋文字」を配信している動画配信サービス(VOD)
「緋文字」の配信サービス一覧
| 配信サービス | 配信状況 | 料金 | |
|---|---|---|---|
| | 見放題 | 月額2,189円(税込)~ | 今すぐ見る |
「緋文字」の配信サービス詳細
おすすめポイント
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配信形態
見放題 / レンタル / 購入
無料期間
31日間
月額料金
月額2,189円(税込)
ダウンロード可否
可能
複数端末同時視聴
可能
※最大4台まで同時再生可能
特典
(ポイント付与等)
毎月1200ポイント付与(購入・レンタル・コミック購入・ライブ配信チケット購入・映画館で使用可能)
支払い方法
クレジットカード(Visa/Master Card/JCB/アメリカン・エキスプレス/ダイナースクラブカード)、キャリア決済(d払い/au PAY(auかんたん決済)/ソフトバンクまとめて支払い/ワイモバイルまとめて支払い)、楽天ペイ、Amazon.co.jp、Apple Account、Google Play、ギフトコード、U-NEXTカード
全作品数
340,000本
見放題作品数
300,000本
映画作品数
見放題17,700本以上/レンタル1,200以上
ドラマ作品数
見放題5,400本以上/レンタル680本以上
アニメ作品数
見放題5,800本以上/レンタル260本以上
※2025年5月時点の情報です。最新情報は各社サイトにてご確認ください。
作品紹介
レビュー
きりんさん
投稿日:2024-12-31
少し残念。
どこを取っても こなれていない、駆け出しの頃のヴェンダースの作品。
カットごとは良いのだけれど、作業の中で全体を俯瞰して、そのための1カットずつを撮り重ねてゆくことの技術とセンスの難しさを感じる。
名を馳せた3部作まであと10年。
そしていったいどうしたことか?
BGMは、無いほうが良かった。
あまりにひどいサントラ。苦笑。
(子供たちの歌うわらべ歌は◎)。
ただし
1850年、原作者のホーソンが著作「緋文字」で提起した
・偏狭な男社会への疑義、
・宗教と法律をその男たちが取り仕切るから結局新しい土地でもこうなってしまうのだという告発。
そして
・女も人間であるという事実をば、この世に受け止めさせようと願う人権感覚の発露。
― これらが原作に沿ってフイルムに織り込まれていると感じた。
(しかしヴェンダースは力不足で、映画で原作を越えようと願うオリジナリティには未だ及んでいないが )。
・ ・
舞台となっている海辺の村には、中心に教会堂がある。
その前庭はコミュニティ広場、すなわちそこが村の集会場と裁判所と刑場を兼ねているわけで。
そういえば
キリスト教の祖であり、ヨーロッパ文化の大きな底辺であるナザレのイエスという人は、
彼の誕生は、まぎれもなく「夫の存在も知られずに婚外子を産んでしまった村娘」=マリヤの息子としてだった訳だが、
当時のユダヤ教の戒律によれば、許嫁イイナズケでありながらその「過ち」によって孕み、マリヤは村の広場に引き出されて裁判にかけられ、石打ちの刑で殺されるはずだったのだ。
姦通罪の母マリヤは。
・聖書本文にでさえイエスは「大酒飲みの子」(=スラングで「淫売の子」の意)と記述されている。
・イエス自身が十字架刑の裁判において裁判所で何を尋問されても「一切口を開かなかった」と書きとめられている。そしてもうひとつ
・宗教指導者たちがさんざん協議してマリヤの子イエスの処遇を相談していること。
これら
「緋文字」のへスター・プリンの置かれている状況が、「マリヤとイエスの母子像」に重ねてモチーフされていることは、きっと確かだろう。
あの頃は、全員がおかしいと、まともな一人が魔女とか異端とかにされてしまうのだ。
・ ・
劇中、ピューリタンの男たちはニューイングランドに上陸して、そこで自らの作った縄目で、旧態依然、(自覚はないだろうが) 彼らは自滅し、
片やへスター・プリンだけは本物の新天地を目指して出港するラスト。
ご立派な神政政治への否を突きつけて、後足で砂を掛けて出ていく姿は爽快だ。
へスター・プリンではなく、間男が罰される事でホーソンは女たちのために一矢報いたのだろう。
この後半はヴェンダースの映画作りもやっと波に乗ったようであった。
ドイツ語で演じられる英国人の物語。
何か不思議な雰囲気をかもしている。
「ドラマのこの舞台がいったい何処なのか」、
「天上なのか地上での話なのか」、
フワフワさせてよく分からなくさせる手法は、ヴェンダースならではのものだ。
どこを取っても こなれていない、駆け出しの頃のヴェンダースの作品。
カットごとは良いのだけれど、作業の中で全体を俯瞰して、そのための1カットずつを撮り重ねてゆくことの技術とセンスの難しさを感じる。
名を馳せた3部作まであと10年。
そしていったいどうしたことか?
BGMは、無いほうが良かった。
あまりにひどいサントラ。苦笑。
(子供たちの歌うわらべ歌は◎)。
ただし
1850年、原作者のホーソンが著作「緋文字」で提起した
・偏狭な男社会への疑義、
・宗教と法律をその男たちが取り仕切るから結局新しい土地でもこうなってしまうのだという告発。
そして
・女も人間であるという事実をば、この世に受け止めさせようと願う人権感覚の発露。
― これらが原作に沿ってフイルムに織り込まれていると感じた。
(しかしヴェンダースは力不足で、映画で原作を越えようと願うオリジナリティには未だ及んでいないが )。
・ ・
舞台となっている海辺の村には、中心に教会堂がある。
その前庭はコミュニティ広場、すなわちそこが村の集会場と裁判所と刑場を兼ねているわけで。
そういえば
キリスト教の祖であり、ヨーロッパ文化の大きな底辺であるナザレのイエスという人は、
彼の誕生は、まぎれもなく「夫の存在も知られずに婚外子を産んでしまった村娘」=マリヤの息子としてだった訳だが、
当時のユダヤ教の戒律によれば、許嫁イイナズケでありながらその「過ち」によって孕み、マリヤは村の広場に引き出されて裁判にかけられ、石打ちの刑で殺されるはずだったのだ。
姦通罪の母マリヤは。
・聖書本文にでさえイエスは「大酒飲みの子」(=スラングで「淫売の子」の意)と記述されている。
・イエス自身が十字架刑の裁判において裁判所で何を尋問されても「一切口を開かなかった」と書きとめられている。そしてもうひとつ
・宗教指導者たちがさんざん協議してマリヤの子イエスの処遇を相談していること。
これら
「緋文字」のへスター・プリンの置かれている状況が、「マリヤとイエスの母子像」に重ねてモチーフされていることは、きっと確かだろう。
あの頃は、全員がおかしいと、まともな一人が魔女とか異端とかにされてしまうのだ。
・ ・
劇中、ピューリタンの男たちはニューイングランドに上陸して、そこで自らの作った縄目で、旧態依然、(自覚はないだろうが) 彼らは自滅し、
片やへスター・プリンだけは本物の新天地を目指して出港するラスト。
ご立派な神政政治への否を突きつけて、後足で砂を掛けて出ていく姿は爽快だ。
へスター・プリンではなく、間男が罰される事でホーソンは女たちのために一矢報いたのだろう。
この後半はヴェンダースの映画作りもやっと波に乗ったようであった。
ドイツ語で演じられる英国人の物語。
何か不思議な雰囲気をかもしている。
「ドラマのこの舞台がいったい何処なのか」、
「天上なのか地上での話なのか」、
フワフワさせてよく分からなくさせる手法は、ヴェンダースならではのものだ。
鑑賞日:2024年12月30日 で鑑賞
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