クローン

劇場公開日:

クローン

解説

「ブレードランナー」「トータル・リコール」「マイノリティ・リポート」など映画化された作品の多いSF作家フィリップ・K・ディック。ディックが絶頂期に書いた短編『にせもの』(ハヤカワ文庫・『ディック傑作集・』収録)を、ゲイリー・シニーズ主演で映画化。

2001年製作/102分/アメリカ
原題または英題:Impostor
配給:ギャガ・コミュニケーションズ=ヒューマックス
劇場公開日:2001年10月27日

ストーリー

近未来。異星人ケンタウロスと軍事衝突を繰り返す地球人は、青い空と豊かな大地の大半を失い、ドームの中で暮らしていた。爆弾兵器の開発に携わる科学者スペンサーと被災者の救護に追われる医師マヤの夫妻は、仕事に忙殺される生活に加え互いの立場の違いから、関係にひびが入りかけていた。その日もいつものように職場に向かうスペンサーの前に、特殊部隊ESAのハサウェイが現れる。強制的に連行されたスペンサーにハサウェイが衝撃的なことを告げる。実はスペンサーという“人間”はすでに殺されており、現在のスペンサーはケンタウロスが作った精巧なレプリカントで、体内に隠された爆弾で政府要人を殺そうとしている、と……。

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写真:Album/アフロ

映画レビュー

4.0原作と異なるラストが味わい深い。

2024年12月10日
iPhoneアプリから投稿

見たのはもう20年ぶりぐらいになるのだろうか。
たまたまディック短編集を読み直す機会があり、そこで本作の原作「にせもの」が非常に素晴らしかったので、改めて見る事とした。
配信等はなかったのでDVDを購入して視聴。

面白かった。
原作に素直に沿ったシナリオかと思いきや、思わぬツイストが効いていたのも良かった。
この設定の改変のお陰で、本作は他のSF作品にはまず見られないような哀愁を纏っている。

昔視聴していた時にノイズに感じたチープなCGも、これだけ時間が経ってから見ると"可愛げ"としてむしろ好意的に捉える事ができた。

ただ、今回はカットとスローモーションを多用した映像が気になった。どうしても編集で無理やり誤魔化しているように見えてしまうし、単純に見ていて疲れるのだ。緊張感を持続する為のカメラワークにしても、いくらなんでも絵としてうるさすぎる印象だ。

ここはいっそ主演俳優陣の素晴らしい演技に寄り添った方が、見応えのあるドラマに仕上がったのではないかと思った。

とはいえ、ラストにかけてはそんなものは気にならないくらいには楽しめた。
ディック原作ならではの全く油断ならないストーリー展開が魅力的な作品。オススメ。

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ジョイ☮ JOY86式。

4.0さすがフィリップ・K・ディック

2020年5月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 自分がほんとうの自分じゃない。スペンサーの自分を証明する逃亡と葛藤がスリリングであり、最後の最後まで謎を呼ぶ展開。かなり楽しめました。

 スペンサーは自分を証明するために妻の働く病院にまで侵入して過去のデータと現在の自分をレントゲン(未来の・・・レーザー光線のような)にかけるのですが、その後のハサウェイの台詞「こいつを見習え」が粋で良かったです。しかし、ここで自分がサイボーグだとわかったら、どうするつもりだったのでしょうか・・・この辺りの心理描写が欲しかったですね。

 地下組織が活躍したのも良かったです。軍ばかりが活躍しないぞ!ってところは大好き。その他、説明不足のところもいくつかあったので、これを完璧にしてあったら満点だったんですけどね。

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kossy

4.0原作既読ゆえ『クローン』という邦題に違和感あるが

2018年7月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ディックお得意の本物/にせものテーマ。キレのあるアイデアストーリーを膨らませて映画化。
膨らませた部分はありがちな展開ではあるが相棒役をつけたのはよかった。
そしてクライマックスでは…。原作ファンも納得の良い映画化でした。

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なお

3.5どんでんどんでん

2014年12月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

原作はブレードランナーと同じ人。短編という事も有りプロットは短いが、オチに特徴がある作品になっている。他の方も書いてるが最後まで気が抜けない。

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佐ぶ