クリムゾン・リバー

劇場公開日:

解説

猟奇事件を追う2人の刑事の活躍を描いたミステリー・アクション。監督・脚本は「アサシンズ」のマチュー・カソヴィッツ。原作・脚本はジャン・クリストフ・グランジェ。撮影は「ウーマン・オン・トップ」のティエリー・アルボガスト。音楽は「ミクロコスモス」のブルーノ・クレ。出演は「RONIN」のジャン・レノ、「ジャンヌ・ダルク」のヴァンサン・カッセル、「世界でいちばん好きな人」のナディア・ファレスほか。

2000年製作/106分/フランス
原題または英題:Les Rivieres Pourpres
配給:ギャガ=ヒューマックス(ギャガ・コミュニケーションズ=テレビ東京=ヒューマックスピクチャーズ提供)
劇場公開日:2001年1月27日

ストーリー

アルプス山脈の大自然の中。裸で目がくりぬかれ手首が切断され、胎児のような形に縛られている変死体が発見された。パリから派遣されたベテラン刑事ニーマンス(ジャン・レノ)は捜査を開始し、アルプス山脈の麓にあるゲルノン大学の閉鎖的な雰囲気に、秘密の匂いを嗅ぎ取る。一方同じ頃、墓の盗掘事件と小学校での強盗事件を調査中の若手刑事マックス(ヴァンサン・カッセル)は、二つの事件に共通してジュディット・エローという少女の死が関係あることに気づき、その点からゲルノン大学に疑惑を抱き始めていた。ニーマンスは、死体の発見者であるゲルノン大学で雪崩の仕組みを研究している女性、ファニー・フェレイラ(ナディア・ファレス)に話を聞きに行く。彼女も大学の閉鎖的な雰囲気に反感を持っているが、必要以上のことは話そうとしない。マックスは、修道院に引きこもっている亡くなった少女の母親(ドミニク・サンダ)に会いに行き、やはり少女の死に関係のあったゲルノン大学へと向かう。そしてニーマンスとマックスは出会い、行動を共にする。やがて猟奇事件の犯人が現われた。それはかつて死んだはずの少女ジュディット・エローであり、それはファニーの双子だった。犯人はニーマンスとマックス、そしてファニーに襲いかかるが、雪崩に巻き込まれ死んでしまうのだった。

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映画レビュー

4.0ジャン・レノとヴァンサン・カッセルのバディ刑事の魅力

2024年8月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

フランスのミステリー小説を、2001年にジャン・レノ主演で、ヴァンサン・カッセル共演によって映画化された、サイコ・ミステリー。単なる殺人事件の物語としてではなく、20年に渡る呪縛と怨念、そして、本作の舞台となったアルプスの山々の麓にある大学に隠された秘密が絡まり合った、極上のサスペンス・ミステリーとして仕上がっている。

冒頭、胎児の様に恰好で、両手首を切り落とされ、目玉をくりぬかれ、拷問の跡が残るショッキングな被害者の遺体を目の当たりに映し出し、その残虐さとグロさを突き付けてくる。それによって、恐怖を煽り、グッと物語へと観る者を手繰り寄せる。また、雪に閉ざされた山奥の大学という閉鎖的な環境も、逃げ場のない猟奇的な殺人事件には、相応しい舞台設定だ。

そんな猟奇事件発生の知らせで、事件解決の為にパリから駆け付けたのがジャン・レノ扮するニーマンス警視。殺害された遺体を手掛かりに、捜査を始める。一方で、10歳で事故死した少女の墓が荒され、と同時に学校での盗難事件が発生。そちらの捜査に当たっていたのが、ヴァンサン・カッセル演じるマックス刑事。一見、繋がりのないように見えた2つの事件が、大学に隠された忌まわしき秘密が明らかになっていくと、次第に絡み合い、殺人事件に関する驚愕の真相へと結びついていく。

3人の残虐な殺人事件が繰り広げられるわけだが、決してグロさだけを全面に押し出す内容ではなく、フランスとナチスの黒歴史もひと役買う中で、20年に渡る怨念が、二重にも三重にも重なり合ってくる。そして最後に見えてくる真相と雪山でのクライマックス・シーンには、手に汗を握る。そこをまた、ジャンとヴァンサンのベテランと若手の凸凹コンビの掛け合いが、実に良い。

日本で言えば、横溝正史シリーズのフランス現代版といった内容かな…。個人的にはとても気に入った作品となった。続いて『クリムゾン・リバー2』も、早速、配信で観てみたい。

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bunmei21

3.02001年劇場公開時鑑賞。

2024年8月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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なお

3.5クライマックスは夕暮れにした方が良かったかも。

2024年3月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

フランスの田舎町で起こった猟奇殺人事件を捜査する、二人の刑事の活躍を描く物語。

ジャン・レノとヴァンサン・カッセルが共演するサイコサスペンス。フランスのベストセラー小説の映画化のようですね。

中盤迄は緊迫感たっぷり、おぞましさたっぷりで、画面に釘付けになります。
南アルプスの壮大な景色。それと対比するように陰鬱な村を、そして更に暗い大学構内を映し、雰囲気を盛り上げます。

ただ、動機等のサスペンス部分については、正直面白さを感じません。無駄に大きくした物語に、寧ろ拍子抜け。
サイコサスペンスの面白さが、飛んでしまったように感じました。

私的評価は、中盤迄の期待感を評価して普通にしました。

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よし

3.0見た。

2023年12月31日
PCから投稿

3点。
気味が悪い・・・不思議な雰囲気の映画。

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プライア