O(オー)(2001)

劇場公開日:

解説

シェイクスピアの悲劇『オセロー』をもとに、若者の“嫉妬”や“裏切り”を通じて、アメリカの病理を鋭く抉り出す異色の学園ドラマ。ジョシュ・ハートネットが、イアーゴーを思わせる暗い情熱を秘めた青年を演じる。監督は、「オー・ブラザー!」でコミカル演技をみせたティム・ブレイク・ネルソン。

2001年製作/95分/アメリカ
原題または英題:O
配給:ギャガ・コミュニケーションズ=ヒューマックス
劇場公開日:2001年12月22日

ストーリー

裕福な家庭の子供たちが通う、アメリカ南部の私立ハイスクール。キャンパスでただひとりの黒人学生オーディンは、バスケットボール・チーム“ホークス”の花形選手であるばかりか、成績も優秀。学園のマドンナ的存在の学長の娘デジーとの交際も順調だった。だが、チームの名コーチ・グールディングの一人息子ヒューゴは、そんなオーディンの姿を見て、暗い嫉妬を募らせていた。リーグ戦で大活躍し全校生徒の前で讃えられるオーディンに、「君を本当の息子のように愛している」と告げる父の言葉が、ヒューゴの邪悪な心に火をつけた。彼はオーディンを陥れ、破滅させる決意をする……。

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映画レビュー

3.0何でもこなせる人の気持ち

2021年9月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

「何だって器用にこなす便利な選手だ。本当のMVPは俺だ!4年の間、陰でサポートしたのにふざけんじゃねぇ!」 元はここから来てる話し。目立った人ばかり取り上げちゃいけませんね。しっかり言わなきゃ!器用貧乏って言葉を思い出した。だから「わかる、わかる。」そう思いながら観ちゃいましたね。野球なんかでも2番バッターがMVPとか難しいでしょうが、繋ぐ(犠牲になる)お膳立てがなければ勝てませんもん。 「どうして金持ちの坊ちゃんてのは我慢ができねぇんだ!何かを得るためには時間が掛かるし犠牲が伴う。甘えるんじゃねぇよ」 主人公が発する言葉に共感しながら観てた前半。 そしてプレーも恋も、どんどん狂っていく黒人選手。。。見てられないくらい嫌な展開が続いたので「後味だけはスッキリさせてほしいな」と思いながら観てました。 嫉妬が重なった。 ・父は僕の努力を評価せず、目立った活躍をした黒人を評価した ・好きな女まで彼に気が向くやるせなさ ・彼はスカウトされる。それに比べて自分は・・・ シェイクスピアの「オセロー」を現代風に再現したそうで・・・それでも救いようがあるアレンジで終わらせてほしかったな。だって「そんなぁ・・・こんなの嫌だ」て気持ちが充満してて後味が悪すぎたから。  活躍した黒人とはいえ、お嬢さんが付き合うかなぁ・・・好奇心や一時の憧れの要素が強く思え、そこが高校生といえば有り得る設定かもしれませんが、個人的には強引に差別問題を取り入れた印象があった。  本編自体は90分にも満たない短さなので、良く言えばサクッと観れるけど、その分、展開が強引になってしまうのは仕方ないですね。でも、これでいいんです。だって、緻密な計画シーンとか作って映像にしたらマネする人いそうで・・・だから強引な展開にして一安心。  何か、無理矢理よかった点を探してレビューを終わらせていただきます。。。

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はむちん

4.0高校生だからこそリアルな物語だと感じた

2014年4月29日
Androidアプリから投稿

悲しい

怖い

(ただの感想です)あたしも嫉妬心に苦しめられた経験があるので、この映画の宣伝を見て 気になって見てみました。 バスケで優秀な黒人を見ている主人公の気持ちが、正直分かってしまい、 辛いなぁ…と思ってました。 嫉妬心だけで、初めは小さな嘘で 周りを壊そうとしますが、 主人公の心の闇がどんどんでてきて 自分でも止められなくなってしまいます 小さな嘘が大きなものに変わっていく所が面白く どんどん話に吸い込まれてしまいました、 嫉妬心というのはとても怖いもので 自分で制御していかないといけないものだと実感しました。 まだ未熟な高校生だからこそ 実際に起こってもおかしくないような話だと感じました。 個人的に アメリカの銃社会は本当に危険だと 思い知られる映画でもありました。

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