ボルサリーノ

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ボルサリーノ

解説

「気狂いピエロ」「暗くなるまでこの恋を」のジャン=ポール・ベルモンドと「太陽がいっぱい」のアラン・ドロンというフランスを代表する2大スターが初共演し、話題を集めたギャング映画。1930年代のマルセイユ。3カ月の刑期を終えて出所したシフレディは、自分の女であるローラをめぐってカペラという男と殴り合いになるが、そのケンカ沙汰をきっかけに2人の間には奇妙な友情が芽生える。ギャングとしての野望を達成するため、シフレディとカペラは街の大物ギャングたちを翻弄し、マルセイユを手中に収めていくが……。1970年初公開。2014年、44年ぶりにデジタルリマスター版で再上映。

1970年製作/125分/フランス・イタリア合作
原題または英題:Borsalino
配給:メダリオンメディア
劇場公開日:2014年3月1日

その他の公開日:1970年6月13日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)1970 Marianne Productions – Adel Productions – Mars produzione

映画レビュー

4.0フランスを代表する名優の熱い漢たちの友情譚に涙

2024年10月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

新文芸坐さんにて『フィルム・ノワール映画祭 追悼アラン・ドロン』(24年10月1日~9日)開催、『ボルサリーノ』(1970)を鑑賞。

イケメンではなく稀代の元祖【ハンサム】アラン・ドロン氏が逝去。
同じくフランスを代表する名優ジャン=ポール・ベルモンド氏と初共演した同作は、ドロン氏とベルモント氏の陰と陽のコントラストが絶妙、そして掛け合いが洒脱。
チャールズ・ブロンソン氏との『さらば友よ』(1968)のコンビも良かったですが、同作も熱い漢たちの友情譚、アメリカン・ニューシネマの空気も感じさせる珠玉の一作でしたね。

クロード・ボラン作曲の音楽は誰もが一度は聴いたことのある名曲。
タイトルの「ボルサリーノ」は『ルパン三世』の次元大介のトレードマークとしても有名な帽子ですね。
続編の『ボルサリーノ2』(1974)はラストに殺されるベルモント氏演じる相棒カペラの復讐譚ですが、ドロン氏の陰の部分が強すぎて、前作を超えることはできませんでしたね。

現在、配信では観れない作品なので、今回の上映は貴重でしたね。

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矢萩久登

3.0やっぱりドロンは抜群にカッコいい!

2024年8月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「午前十時の映画祭」で鑑賞。

冒頭のテーマ曲を聴いて、「これ、この映画のテーマ曲だったんだ」とはじめて知った。
その曲調からしてユーモラスな作品かと思ったけれど、かなり剣呑なお話でした。

ストーリーについては特筆すべきこともないけれど、やっぱりフランスの2大スターの共演はそれだけで画面が華やかになり鑑賞に値しますね。
理屈抜きにふたりのスターの演技を堪能すれば、それでいいのだ。

アラン・ドロンがとにかくセクシーで抜群にカッコよかった。

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peke

3.5牧歌的な

2023年12月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

感じすら受ける前半と血生臭い後半、どっちも良くて「太陽がいっぱい」より好きかもと思ったが、繋ぎの中盤が退屈。ブヒブヒ言うパグ位しか印象に残らない。ベルモンドはやはりルパンだなぁ、ドロンのカッコ良さはちょっと別格、悪さがにじみ出てる、ダーバン・・・

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トミー

4.0打ち上げコイン、表に張るか?裏に張るか?

2023年12月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

「勝負に出るか?」
「よし!」

何度観ても好きな要素しかねぇ。
この作品がなければ、僕はボルサリーノのソフト帽を買うことはなかった。今でも鏡の前で被っては、ツバを指先でなぞっている。それくらい擦りに擦った作品で、話の展開も知っているから今更劇場で観る必要もないかなと思いつつ、やっぱり観てしまった。
もうタイトルを耳にするだけでクロード・ボランの軽快なスコアが頭に浮かびワクワクするし、なんてったって野郎どものスーツの着こなしを目にするたびに「自分もこれくらいビシッと着こなしてみたい」と憧れる。そしてスーツを新調しては、またスーツに着られる生活が始まるのである。
それまで「フランス映画はアラン・ドロン」とドロン一辺倒だった僕にベルモンドが「待った!」をかけたのが今から15年前、本作を初めてTVで目にした時だった。当時僕は17歳、途中から観たのでずっと「全編観てみたい」と思いながらもなかなか機会に恵まれず、やっとの思いでDVDをレンタルして観たのが5年前のことだった。正統派のドロンに対して、どこか陽気でクセになるベルモンド…ボクシングで創り上げられた独特のマスクが忘れられない。最後に見たのは出川哲朗が番組の企画でベルモンド邸にピンポンダッシュした際の姿だった。病気をした後だったため少し弱っていたが、それでも往時の笑顔は健在だった。いなくなってしまったのが本当に寂しい限りである。
寂しいといえば、日本人に限ればもうひとつ寂しい話がある。本作を観るとどうしても山田康雄と野沢那智の声が聞こえてくる。しかしながら、生前収録されたのはTV放送用に編集された映像分だけであるため、全編通しての音源はそもそも存在しない。あの軽やかな声で全編通して観てみたい。AIが進歩した現代ならもう少し時間をかければ不足分は補完できるかもしれない。その日が来るまで、オレはツキに見放されるわけにはいかねえのさ。

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