炎628

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炎628
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解説

第2次大戦を背景に白ロシアのハトィニ村の人々の悲惨な運命を描く。監督・脚本は「ロマノフ王朝の最期」のエレム・クリモフ、共同執筆はアレクサンダー・アダモーヴィチ、撮影はアレクセイ・ロジオーノフ、音楽はオレーグ・ヤンチェンコ、美術はヴィクトル・ペトロフが担当。出演はアリョーシャ・クラフチェンコ、オリガ・ミローノワほか。

1985年製作/ソ連
原題:Come and See
配給:松竹富士クラシック=松竹富士

ストーリー

1943年、ドイツ軍に占領されていた小さな村。村の少年たちが砂山を掘り返していた。その少年の一人フリョーラ(アリョーシャ・クラフチェンコ)は、パルチザン部隊に加わった。ひとたびパルチザンに入ると、二度と家族には会えない。パルチザンのキャンプのある深い森。そこでの生活は少年には苛酷だった。人間的な感情は押し殺さなくては生きていけない。そんな時、彼の前に、隊長に思いを寄せる金髪の娘グラーシャ(オリガ・ミローノフ)が現われる。グラーシャは、フリョーラに対して、時には歳上のように、母のように、時には無邪気な少女のようにふるまった。本隊が作戦に出発した後、キャンプには病人と新人であるフリョーラとグラーシャだけが残された。そこに突然ファシスト降下部隊が姿を現わし、2人は森の中で身を寄せあって身を潜めた。母や妹たちのいる家にグラーシャをつれて行こうと彼女を引っぱって行ったフリョーラは、美しい村が、無惨な屍の山と化しているのを見て茫然とした。母も妹たちもみな……、ただ一人生き残った村長のユスチン(カジミール・ラベッキー)から、子供がパルチザンに加わったことから皆殺しにあったと聞かされフリョーラはけいれんした。やがて、ドイツ軍を乗せたトラックが進撃してきた。彼らは周囲を遮断してペルホード村にいる女や子供を一ヵ所に集め、大きな納屋に押し込めてガソリンをまき火を放ったのだ。奇跡的に死を免れたフリョーラは、その光景を目のあたりにして老人のように深いシワを顔にきざんだ。ドイツ軍の後を追うフリョーラ。パルチザン部隊がファシストを待ちぶせ、虐殺した張本人たちを捕えた。フリョーラはその前に歩み寄り銃をかまえるのだった。

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映画レビュー

5.0すごい!

2016年11月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

ものすごいものを観た。

ラスト、主人公が明日のジョーのホセ・メンドーサ状態になるところが、この映画を象徴していると思った。

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うんこたれぞう

4.0「憎しみが憎しみを生む」のリアル

hhelibeさん
2016年4月14日
Androidアプリから投稿

悲しい

怖い

知的

「サウルの息子」を観た後、同じように戦争を追体験できる映画を探していてこの映画を知り、「とにかく怖い」「トラウマになる」との情報をたっぷり仕入れて、相当の覚悟で観ました。
観終わった今、頭がズキズキして、フラフラしています。

サウル〜との共通点は多いです。
・ストーリーが主人公目線なので、主人公の知らない情報は一切語られない。
・主人公のアップが非常に多い。
・清算な場面や死体は極力見せず、見せるとしてもとてもさりげない。
・音がとてもリアルで恐ろしく、耳にこびりついて離れない。

ただ、サウル〜は最初からアウシュビッツという地獄の中ですが、この映画の主人公の少年は、最初はある程度平和な環境です。
たった数日のうちにナチス親衛隊により全てを失い、この世の地獄をこれでもかと見せられます。

戦争ごっこをして遊んでいる冒頭と、あらゆる地獄を経て完全に別人になってしまうラスト。
人の心が恐怖と憎しみでいっぱいになる過程が、少年の顔だけで分かります。

上にも書いたように、音がとにかく恐ろしいです。
主人公の少年と少女が爆撃を受けるという、この映画で初めて戦争が直接的に感じられるシーン。
ここで2人は耳をやられて、音がおかしくなります。
近くにいる人の声が聴こえない。
そして不穏な耳鳴りが止まらない。
この不穏な耳鳴りの音が、2人が笑い合っているような何気ないシーンにも暗い影を落とし、この先の恐ろしい出来事を予感させます。

強烈なラストシーンは、ナチスだけでなく、今世界中で起こっている内紛やテロ組織を思わずにはいられません。
「憎しみが憎しみを生む」なんて簡単に言うけど、それがいかにリアルな実態を伴わない言葉か痛感させられました。

床に並べられた人形、牛の目、空を漂う戦闘機、そして人々の叫び声……
きっと時々記憶の中から現れては、この世で実際に起こった絶対に忘れてはいけない蛮行を私に思い出させてくれることと思います。

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hhelibe

5.0極悪戦争映画

桔梗Fさん
2013年11月26日
Androidアプリから投稿

悲しい

怖い

第二次大戦中のベラルーシの村を舞台に、ナチスにより迫害される村人たちの姿を一人の少年の姿を通して描いた作品。
簡単に言うとナチスの極悪非道を描いたホロコーストもの映画。

戦争映画は山ほどあるが、世間一般的?に頂点に君臨する映画がこれじゃないだろうか?
なんの頂点かって?
リアル度、鬱度である(^-^;

原題は「COME AND SEE」(英題)
邦題の『炎628』の628とは独ソ戦でナチスに焼かれベラルーシから消滅した村の数である…

映画は前後半に分けると、前半部は少年がゲリラに入り、少女と出会い、ナチスに襲撃を受け故郷の村に戻ってくる。
後半は、主人公がとある村の虐殺に巻き込まれる場面。

とにかくリアル!弾は実弾、機関砲掃射シーンは圧巻(>_<)
空爆シーンも大量の火薬で表現し、昔のジョン・ウー監督作を思わせるとんでもない爆破っぷり(*_*)

エンタメ要素はほぼなく記録映画っぽい感じで、出だしから終始重め。しかも、だんだん悪化していく。
人の生き死ににヒューマンドラマ要素は皆無で、あっさり死ぬ…音楽も怖い。出てくる女の子もなんかホラー(苦笑)
とにかく他の戦争映画とリアルっぷりの桁が違う(^-^;
グロ描写は、チラリや隠すなど直接的には見せません。そこがまたきついんですが…

圧巻は、後半の村人を建物に閉じ込めて焼くシーン(>_<)映画史に残る衝撃の鬱シーンである。阿鼻叫喚の村人たちと狂喜乱舞のナチス兵(;o;)
この地獄絵図はパゾリーニの『ソドムの市』のラストに似てる…※中には泣きながら吐きながら参加してるナチス兵もいるが。

主人公の顔がスタートは少年なのにラストはシワだらけのじいちゃん顔になってるのが印象的。観る方もぐったりだが、作った方もぐったりだったろうに(^-^;

若干、パルチザンを美化してるとこはあるが、ソ連映画なんでやむおえないでしょう。
それでも国策映画にならずソ連万歳!になってないとこは評価すべき(^^)

きつすぎて一般の人が観る映画ではないし、値段的にもマニア向けになってるが、戦争映画好きならこの問題作をはずしてはいけないΣ(゜Д゜)
他のリアルを宣伝文句にしてる戦争映画と対比すると、とんでもなさがわかります(^-^;

きついの苦手な方は決して観ないように(;´_ゝ`)

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桔梗F
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