劇場公開日 1987年10月30日

炎628のレビュー・感想・評価

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4.5来て、見なさい‼️

2023年10月12日
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泣ける

悲しい

怖い

この作品は、世界で最も恐ろしい映画の一本ですね‼️ひとりの10代の少年が、第二次大戦中のロシア・ベラルーシの村で目の当たりにしたナチスによる "地獄の黙示録" ‼️いやぁこの作品に比べたら、アメリカのホラームービーなんかママごとみたいなもんです‼️冒頭、複葉機がハゲタカのように上空を旋回しながら村々を偵察するシーンからして、何かが行われる雰囲気が醸し出されていてチョー不気味‼️死体が薪のように積み上げられ、納屋に閉じ込められた女性・子供たちに対しての火炎放射‼️それを見て狂喜乱舞するナチス軍人の恐ろしさ‼️この作品は観る者を地獄へ連れて行き、そのまま地獄に置き去りにしてしまう映画‼️時代の目撃者となってしまった少年はラスト、目がくぼみ、髪は白く染まり、シワも増えて、すっかり老人の顔になってしまう‼️戦争が刻んでしまう心の傷を、ビジュアル的な面でもこれほど深く、そして恐ろしく描写した映画は他にないですね‼️傑作です‼️だけど二度と観たくない‼️でもこの作品を忘れることも絶対ない‼️

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活動写真愛好家

3.5観終わったら動けなくなった

2022年6月9日
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観終わった後の言葉では表せない喪失感。
観終わった1ヶ月は幸せな気持ちになれませんでした。

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Risa

4.5凄まじい作品でした。

2022年2月17日
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配信サービスは勿論、レンタルでも見かけた事の無い作品なので、購入しようかずっと迷っていた作品なのですが、これは購入して正解な作品でした。

ドキュメンタリーではないかと思える程、真に迫った映像と演技…。
登場人物の表情を正面からアップでじっくりと映す独特な映像と時々入る動物たちの画と鳴き声(主に鳥でしたが)、そして不穏な音の使い方がとても印象的でした。
特にあの牛の眼と鳴き声は強烈でしたね。

パルチザンに憧れる少年が一挺のライフル銃を掘りおこした事から、戦争の渦中に立たされ、その中で少しずつ変貌していく姿を綴った作品ですが、アリョーシャ・クラフチェンコさん演じる主人公フリョーラの顔つきが徐々に変わっていくのが、演技とは思えないくらいリアルでした。
フリョーラだけでなく、ナチスドイツのアインザッツグルッペンの兵士からパルチザン、村人に至るまで、全ての演者さんたちのその表情…どのようにしたらあそこまでリアルな演技が出来るのか不思議なくらいでしたし、動物に対する行いも含め、どのようにして撮ったのかも気になりますね。
エキストラの人数もかなりのものですし、本当に家を燃やしたり、戦車やオートバイ、火炎放射器なんかも本物でしょうし、かなり大掛かりですね。
これを作品として纏めた監督の手腕にも脱帽です。

ただ、フリョーラとグラーシャが初めてきちんと話をするシーン、あそこだけは少し意味が分からなかったです。
終盤のあのシーンへのフラグなんでしょうが、何故突然あのような言動をしたのかが理解出来なかったです。

全てが心に刺さる作品でしたが、あの終わり方も心が痛くなりますね。

この作品では白ロシアでのナチスの悪虐非道ぶりを描いていますが、戦後、一応同じ国であるソビエト赤軍の兵士たちもレイプ・イン・ベルリンなどのナチスドイツに負けないくらいの行いをしていますし、WWⅡ前にはスターリンによって即決裁判で68万人もの人が処刑され、63万人もの人々が強制収容所や刑務所に送られたりしているんですよね。

ナチスの行いは決して許されるべきではありませんが、戦争そのものがあってはならない事を痛感させられる作品でした。

戦争や独裁者、先制政治によって犠牲になるのは常に民衆で、どちらも本当に必要無いものですよね。

白ロシア、現在のベラルーシが欧州最後の独裁国家になっているのが、僕には皮肉に感じされました。

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刺繍屋

4.5地獄には入口も出口もない

2021年12月21日
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因果

5.0すごい!

2016年11月13日
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鑑賞方法:映画館

怖い

ものすごいものを観た。

ラスト、主人公が明日のジョーのホセ・メンドーサ状態になるところが、この映画を象徴していると思った。

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うんこたれぞう

4.0「憎しみが憎しみを生む」のリアル

2016年4月14日
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悲しい

怖い

知的

「サウルの息子」を観た後、同じように戦争を追体験できる映画を探していてこの映画を知り、「とにかく怖い」「トラウマになる」との情報をたっぷり仕入れて、相当の覚悟で観ました。
観終わった今、頭がズキズキして、フラフラしています。

サウル〜との共通点は多いです。
・ストーリーが主人公目線なので、主人公の知らない情報は一切語られない。
・主人公のアップが非常に多い。
・清算な場面や死体は極力見せず、見せるとしてもとてもさりげない。
・音がとてもリアルで恐ろしく、耳にこびりついて離れない。

ただ、サウル〜は最初からアウシュビッツという地獄の中ですが、この映画の主人公の少年は、最初はある程度平和な環境です。
たった数日のうちにナチス親衛隊により全てを失い、この世の地獄をこれでもかと見せられます。

戦争ごっこをして遊んでいる冒頭と、あらゆる地獄を経て完全に別人になってしまうラスト。
人の心が恐怖と憎しみでいっぱいになる過程が、少年の顔だけで分かります。

上にも書いたように、音がとにかく恐ろしいです。
主人公の少年と少女が爆撃を受けるという、この映画で初めて戦争が直接的に感じられるシーン。
ここで2人は耳をやられて、音がおかしくなります。
近くにいる人の声が聴こえない。
そして不穏な耳鳴りが止まらない。
この不穏な耳鳴りの音が、2人が笑い合っているような何気ないシーンにも暗い影を落とし、この先の恐ろしい出来事を予感させます。

強烈なラストシーンは、ナチスだけでなく、今世界中で起こっている内紛やテロ組織を思わずにはいられません。
「憎しみが憎しみを生む」なんて簡単に言うけど、それがいかにリアルな実態を伴わない言葉か痛感させられました。

床に並べられた人形、牛の目、空を漂う戦闘機、そして人々の叫び声……
きっと時々記憶の中から現れては、この世で実際に起こった絶対に忘れてはいけない蛮行を私に思い出させてくれることと思います。

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hhelibe

5.0極悪戦争映画

2013年11月26日
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悲しい

怖い

第二次大戦中のベラルーシの村を舞台に、ナチスにより迫害される村人たちの姿を一人の少年の姿を通して描いた作品。
簡単に言うとナチスの極悪非道を描いたホロコーストもの映画。

戦争映画は山ほどあるが、世間一般的?に頂点に君臨する映画がこれじゃないだろうか?
なんの頂点かって?
リアル度、鬱度である(^-^;

原題は「COME AND SEE」(英題)
邦題の『炎628』の628とは独ソ戦でナチスに焼かれベラルーシから消滅した村の数である…

映画は前後半に分けると、前半部は少年がゲリラに入り、少女と出会い、ナチスに襲撃を受け故郷の村に戻ってくる。
後半は、主人公がとある村の虐殺に巻き込まれる場面。

とにかくリアル!弾は実弾、機関砲掃射シーンは圧巻(>_<)
空爆シーンも大量の火薬で表現し、昔のジョン・ウー監督作を思わせるとんでもない爆破っぷり(*_*)

エンタメ要素はほぼなく記録映画っぽい感じで、出だしから終始重め。しかも、だんだん悪化していく。
人の生き死ににヒューマンドラマ要素は皆無で、あっさり死ぬ…音楽も怖い。出てくる女の子もなんかホラー(苦笑)
とにかく他の戦争映画とリアルっぷりの桁が違う(^-^;
グロ描写は、チラリや隠すなど直接的には見せません。そこがまたきついんですが…

圧巻は、後半の村人を建物に閉じ込めて焼くシーン(>_<)映画史に残る衝撃の鬱シーンである。阿鼻叫喚の村人たちと狂喜乱舞のナチス兵(;o;)
この地獄絵図はパゾリーニの『ソドムの市』のラストに似てる…※中には泣きながら吐きながら参加してるナチス兵もいるが。

主人公の顔がスタートは少年なのにラストはシワだらけのじいちゃん顔になってるのが印象的。観る方もぐったりだが、作った方もぐったりだったろうに(^-^;

若干、パルチザンを美化してるとこはあるが、ソ連映画なんでやむおえないでしょう。
それでも国策映画にならずソ連万歳!になってないとこは評価すべき(^^)

きつすぎて一般の人が観る映画ではないし、値段的にもマニア向けになってるが、戦争映画好きならこの問題作をはずしてはいけないΣ(゜Д゜)
他のリアルを宣伝文句にしてる戦争映画と対比すると、とんでもなさがわかります(^-^;

きついの苦手な方は決して観ないように(;´_ゝ`)

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桔梗F