星の王子ニューヨークへ行く

劇場公開日:

解説

理想の花嫁を求めてニューヨークへやってきたアフリカのとある王国のプリンスの巻き起こす一大騒動を描くコメディ映画。エグゼクティヴ・プロデューサーはレスリー・ベルツバーグとマーク・リプスキー、製作はロバート・D・ワックスとジョージ・フォルシー・ジュニア、監督は「サボテン・ブラザース」のジョン・ランディス、原案・主演はエディ・マーフィ、脚本はデイヴィッド・シェフィールドとバリー・W・ブラウステイン、撮影はウディ・オーメンズ、音楽はナイル・ロジャースが担当。共演はアーセニオ・ホールほか。日本版字幕は戸田奈津子、監修は景山民夫。カラー、ビスタサイズ。1988年作品。

1988年製作/アメリカ
原題または英題:Coming to America
配給:UIP
劇場公開日:1988年12月17日

ストーリー

アフリカのザムンダ王国の王子アキーム(エディ・マーフィ)は、自分の婚約式を間近に控えながら今なお父王ジャッフェ・ジョッファ(ジェームズ・アール・ジョーンズ)に、王子としてではなく、男としての自分を愛してくれる花嫁が欲しい、と訴える。さて婚約式の席で彼の前に姿を現わした花嫁となる美しい娘イマニ(ヴァネッサ・ベル)は、彼の予想通り徹底した花嫁教育をうけていて、すっかりアキームをうんざりさせる。父王もついに彼に折れ、式まで全く自由な40日間の猶予をアキームに与える。早速彼は、世話係のセミ(アーセニオ・ホール)を引き連れてアメリカへと向かう。ニューヨークのクイーンズに到着した2人は、ダウンタウンの怪し気なアパートに部屋を借り、身分を隠しての花嫁探しが始まった。ところがイカれた女ばかりのニューヨークに落胆する2人は、ある日ハンバーガー屋マクドーウェル家が主催する慈善イヴェントに参加し、マクドーウェル(ジョン・エイモス)の美しい娘リサ(シャリ・ヘッドリー)に、アキームはすっかり魅了される。2人はアフリカの留学生というふれこみで、ハンバーガー・イン“マクドーウェル”で働き始めるが、彼女には整髪メーカーの御曹子で何かと金に物言わせるダリル(エリク・ラサール)という婚約者がいた。しかしリサの心は、次第に親の決めた結婚話に強く反抗するようになり、同じ境遇にいる、という誠実なアキームに次第に傾いてゆくのだった。その頃アキームのアメリカでの暮らしぶりを知るためにニューヨークへやって来た父王一行は、庶民の娘に入れあげているアキームを知リマクドーウェル家に乗り込む。そしてアキームとのデートから帰ってきたばかりのリサに父王は、彼には婚約者がいる、と知らせる。悲しみにくれた彼女はひとり雨の街へ飛び出してゆく。一足違いで事の成り行きを知ったアキームは、慌ててリサを追いかけ、雨降る中、自ら真実の思いを打ち明けるのだった……。果たしてリサは、花嫁としてザムンダ王国にやってきた、アキームの妻となって。(UIP配給*1時間57分)

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第61回 アカデミー賞(1989年)

ノミネート

衣装デザイン賞 デボラ・ナドゥールマン
メイクアップ賞  
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写真提供:アマナイメージズ

映画レビュー

4.0ジョン・ランディス × エディ・マーフィ = 最強のふたり!

2025年1月17日
PCから投稿

初っ端からド下ネタ!子供の頃、金ローで観た時はこんなにひどかったっけ?と思ったが、お子様視聴者のためにやさしめの翻訳をしていてくれたのだろうか…。「お妃探し=セックス相手探し」という話の流れが最初は少し受けつけなかった。しかしジョン・ランディスの緩急自在の笑い、エディ・マーフィの軽快な演技、どんどん物語に引き込まれていく!

「ビバリーヒルズコップ」でエディ・マーフィにはまり(今さら!)履修したわけだが、今作はランディス監督の下、モブキャラまでコミカルな演技で魅せてくれた。
世の中には偉そうな監督がたくさんいて、エキストラに尊大な態度をとり、ロクに演技指導もしない人物もいるらしいが、この作品は撮影現場が良い雰囲気っだったのではないかな~と思えた。こういう映画だと、ワクワク感マシマシだ。
個人的には、オンボロ宿の玄関ポーチでちょこんと座った女の子2人が、アキームから「リサとデートだ!すてきだろ?」と聞かされるシーンがチャーミングで好きだ~!

荒唐無稽な謎アフリカ文化もこの作品の面白ポイントである。ここまで突き抜ければ笑うしかない。70年代に起きたアフリカ系アメリカ人のエスニック・リバイバルを茶化すようだ。(床屋のオッサンがアキームを「クンタ・キンテ」と呼んでいたし。)そういえばランディス監督、「ブルース・ブラザーズ」でもブルースやロックの起源は黒人だと、黒人をフィーチャーしていた。この監督とブラック・パワーは取り合わせがいいのかもしれない。

話は脱線するが、脚色されていない本当のアフリカ文化とはどんなものだろう?アフリカ系の方ですら自分たちのルーツが今となってはよく分からない、というのは鑑賞後に一抹の寂しさを感じてしまった。(ネイティブ・アメリカンの方もきっとそうだろう。)底抜けに明るいからこそ陰が気になるのは私だけ?

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ぽぽ

3.0イチローさん推し

2025年1月4日
PCから投稿

イチローさんが、数え切れなほど観ている、傑作だ!
と話されていて、久しぶりに鑑賞。
鑑賞後感は良いものの、喜劇によくある身分を偽って、バレて最後はめでたしめでたし。
お正月気分がまだ抜けない今だからこそ、ゆっくり楽しめた。

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ピッポ

4.5イチローが好きな映画ということですぐ観ました。

2024年12月25日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

笑える

単純

幸せ

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植田仁

4.5家族みんなで見られる楽しい映画

2024年10月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:その他、TV地上波

笑える

楽しい

単純

若い時、地上波で放送予定がある度に見ていました。久々にサブスクで見ましたが、ストーリーもお笑い要素もわかりやすいのでは?と思います。
公開された1988年の出来事を思い出そうと調べると、この年は昭和天皇が崩御される一年前で、現在の天皇陛下が皇太子時代に「お妃候補の1位」として大和田雅子さん(現在の皇后陛下)の存在がマスコミで報道された年だったようです。

当時、日本の民間人が皇室に嫁ぐまでの経緯(お妃候補に選ばれ、婚約が正式に決まるまでの間に行われる長い期間の花嫁修行、皇室独自のしきたりや行事、どんなことが皇族はできないのか、などなど)を知っていた状態で鑑賞したので「王室が存在しないアメリカが描く架空の王室の世界観」は本当にユニークで、つっこみどころが多くて、楽しめました。

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rika

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