ファニーとアレクサンデル

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劇場公開日:

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ファニーとアレクサンデル

解説

スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマンが自身の故郷である地方都市ウプサラを舞台に撮りあげた自伝的作品で、劇場を営む一族の2年間を2人の孫の目を通して豪華絢爛に描いた全5章構成の群像ドラマ。1907年のクリスマスイブ。少年アレクサンデルと妹のファニーは、劇場主で俳優の父オスカル・エクダールや女優の母エミリーと共に毎年恒例のキリスト降誕劇を上演し、クリスマスを盛大に祝う。ところがその年明けにオスカルが舞台のリハーサル中に倒れ、そのまま帰らぬ人に。夫を亡くしたエミリーは、相談に乗ってくれたベルゲルス主教と再婚することになるが……。第56回アカデミー賞で外国語映画賞など4部門を受賞したほか数々の映画賞に輝いた。1985年に日本初公開。2018年「ベルイマン生誕100年映画祭」(18年7月~、YEBISU GARDEN CINEMAほか)では、全5章・5時間11分のオリジナル全長版でリバイバル上映。

1982年製作/311分/スウェーデン・フランス・西ドイツ合作
原題または英題:Fanny och Alexander
配給:ザジフィルムズ、マジックアワー
劇場公開日:2018年7月22日

その他の公開日:1985年7月6日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第56回 アカデミー賞(1984年)

受賞

外国語映画賞  
撮影賞 スベン・ニクビスト
衣装デザイン賞 マリク・ボス
美術賞  

第41回 ゴールデングローブ賞(1984年)

受賞

最優秀外国語映画賞  

ノミネート

最優秀監督賞 イングマール・ベルイマン
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映画レビュー

4.5わが敬愛するベルイマン監督、集大成的作品‼️

2024年10月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

泣ける

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興奮

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活動写真愛好家

5.0観たかった度◎鑑賞後の満足度◎ベルイマンの集大成と言われている映画だが、到達点とも思える素晴らしさ(って偉そうに言える程ベルイマン観てませんが)。先ずは大スクリーンで観て、そして何度でも観てみたい。

2024年1月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

①さて、今年はどんな(素晴らしい)映画との出逢いがあるだろうかとワクワクしつつ、最初の一本をどの映画にしようか悩んだ挙げ句、『ファニーとアレクサンデル』にしました。
あまりに素晴らしいので既にというか此の時点で今年観た映画のベストワンにしたいくらい。
さて、2024年、これに勝る映画に出逢えるかどうか。

②鑑賞中に地震が来ましたが、「大きかったら、俺死ぬかな」と思いつつ見続けました。
揺れが収まった時点でDVDを一時停止して震源地をチェック。
幸い奈良県は大した揺れがなくすみましたが、正月元旦から大災害に見舞われた北陸地方(特に石川県)の方々、心からお見舞い申し上げます。
日本はいつどこで地震が起こってもおかしくない国だけれども、元旦からというのは止めて欲しいよな。

③何故か勝手に『叫びとささやき』のロングバージョンみたいな映画だろうと思っていたら、ベルイマン版『地獄に堕ちた勇者ども』(勿論あそこまで毒はないしグロくもない)『家族の肖像』って感じで驚いた。

④先ずはベルイマン映画常連の名撮影監督スヴェン・ニクヴィストによる映像が(当たり前だけれども)素晴らしい。

⑤『叫びとささやき』と同じ暗調は「赤」。ただ、『叫びとささやき』の方の家族の着る服の基調の色は「白」だったけれども(本作では最後の章が「白」になる)、特に前半は「臙脂(えんじ)色」か基調になる。
これがエクデール家のインテリアに非常によく合っている。
また、エクデール家のインテリアの美術も大変素晴らしい。冒頭から見せられてしまう。
ブルジョア一家ではあるけれども、金持主義を感じさせず上品なセンスの良さを漂わせている。言葉では上手く表現できないので

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もーさん

4.0素晴らしい! 一級の映像美に圧倒される311分

2023年8月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

高校生だった1985年の初公開当時、家の近くでは上映館がなく観られず、その後も縁がなく観ていませんでしたが、ずっと気になっており、何十年も経った今日、ようやく観ることができました

本作は、黒澤明さん、フェデリコ・フェリーニさんと並び”20世紀最大の巨匠”と崇められるイングマール・ベルイマン監督の晩年の代表作

劇中に登場する主人公アレクサンデルはベルイマンさんの幼少期、2番目の厳格な父親で主教のエドヴァルドは実父といった様に監督の自叙伝的作品とのこと

ストーリーは1900年初頭、監督の故郷スウェーデンのウプサラという地方都市で劇場を営むエクダール家の人間模様をアレクサンデル少年の目を通して描く群像劇
全編通してベルイマンさんがいかに幼少期を危うく脆い精神状態で過ごしたかがうかがえます

作品としては超上級編で鑑賞にはかなりの覚悟が要ると思います

5時間超えの長尺もさることながら、かなり哲学的な内容を含んでいますので下手すると”ワケわかりません・・・結局なにが言いたかったの?”で終わりかねませんが、それを帳消しにするほど映像が素晴らしい

絵画を観るような美しいフレーミングと特にエクダール家の屋敷内は絢爛豪華で圧巻の映像美、数々の映像作家に影響を与えたイングマール・ベルイマン監督の真髄を垣間見ることができますので、話が難解でも一見の価値はあります

その裏付けとして本作は、1984年の第56回アカデミー賞授賞式にて
アカデミー美術賞(Academy Award for Best Production Design)
アカデミー撮影賞(Academy Award for Best Cinematography)
アカデミー衣裳デザイン賞(Academy Award for Costume Design)
を受賞しています

家族・親族で結束し仲良く、難しいことは考えず楽しく生きていく事が人間にとって一番大事な事
というメッセージを私は受け取りました

現代では到底撮られないであろうスケールで描く、惚れ惚れするほどの一級の映像美に圧倒されっぱなしでした

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Jett

4.5女系家族に生きる、偉そうで、弱くて、やがておかしきダメ男たち。あっという間の濃密な5時間超!

2023年2月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

いやあ、濃厚な、5時間超。
超重量級だったが、観に来た甲斐はあった。
やっぱり、世界的な傑作と言われている映画は、迫力がちがうね。

最初のクリスマス編は、いつまでこんな退屈なドキュメンタリーまがいのパーティーシーンを観させられるんだってだいぶ辟易したけど、オスカルパパが子供たちに椅子の小噺を始めたあたりからぐっと引き込まれ、カールおじさんの笑えるゴミっぷりに圧倒的に魅了され、あとは息つく間もない前半の残り2時間半。
後半に入っての第5章は、まさに時を忘れて見入ってしまった。

とにかく、ドラマが濃い。
シチュエーションが濃い。
演技が濃い。
長さにそぐうだけの、コクと濃度が、
もうハンパない。

ー ー ー ー

今までに映画館で観た「インターミッションあり」の映画で
よく覚えているものをいくつかあげておくと、
まずは、なんといっても『1900年』のリヴァイヴァル上映。
こちらも5時間半。今はなき、渋谷東急での上映だった。
あと、『七人の侍』。画面いっぱいに出る「休 憇」の文字に圧倒された。
ヴィスコンティの『ルートヴィヒ』は、確か文化村だったか?
それから、『ドクトル・ジバコ』と『アラビアのロレンス』の再映。
『サウンド・オブ・ミュージック』と『ウェストサイド物語』にも休憩が入るはずだが、映画館で観たのが小学生のときで、いまはもうどうだったか思い出せない。

昔『1900年』を観たときは、結構腰がガチで破壊されたと思ったが、
あの頃と比べると、映画館の座席の座り心地は格段に改善された。
しょうじき、今回は屁でもなかったな……。
あと2時間は観てられたよ。
(といいつつ、続きで上映された『沈黙』は観ないで帰っちゃったんだけど。結構居残ってたご老人もいたから、連ちゃんで観たんだろうなあ。みなさん、僕より年長なのにすげえ胆力だ。)

ー ー ー ー

映画について僕に語れることは、あまりない。
たとえば、これまでに観たベルイマン映画で言えば、『仮面/ペルソナ』や『鏡の中の女』ほど難解で形而上的な映画ではないし、『野いちご』や『処女の泉』よりもドラマ性は強い気がする。
基本は、第一次大戦前の北欧の中産階級家庭を描いた群像劇なので、ありのままに鑑賞すれば、もうそれで十分なのではないかと思う。
監督としても、自身が最後に撮る映画として、半自伝的な映画を製作するというのが動機としては大きかったはずで(アレクサンデルが少年時代のベルイマンにあたる。実際、彼の義父は厳格な牧師で、正義の名のもとに苛烈なしつけを行った)、あまり構えずに、その壮大な時代性の再現と濃密なドラマをありのままに愉しめば、それでいいのではないか。

話の大きな枠組みでいうと、この物語は「女権的/女系の血族」のなかで生きる、さまざまな「出来の悪い男たち」の態様を陳列していくようなところがある。
強い女たちが支えているからこそ、男たちはダメになっていくのか。
男たちがどうしようもないから、女たちが強くなっていくのか。
女たちが一見「服従」しているようにふるまうから、男たちは増長するのか。
レビュアーさんのどなたかが、『渡る世間は鬼ばかり』を引き合いに出されていたが、たしかにそのへんの物語構造は、実のところ本当によく似ているように思う。

ダメ男の極北にいるのが、継父のエドヴァルドだろう。
エクダール家が「おばあさま」に支配されているのと違って、ヴァルゲルス家ではエドヴァルドが専制君主のようにふるまっているが、家族全体に昏い影を投げかける死神的存在として、裏からこの家を支配しているのは叔母のエルサだ。他の構成員も母、妹、メイドとすべて女性で、この「女ばかりのなかで一人だけ男」という家族構成は、キャラクターの元となった監督の義父エリックのそれを踏襲している。
一見、彼は善良で篤実な紳士に見えるし、実際に本人としては善良で篤実なつもりなのだが、彼の心のなかには絶対的な不寛容とサディズムがひそんでいる。
ふだんは聖職者としてのペルソナと威厳でなんとか抑え込んでいるが、「子供」というある種の「暴君」(理屈では従わせられないうえ、道徳で縛られない行動をとり、大人を「試してくる」存在)を前にすると、その「タガ」が外れてしまう。

ダメ男の典型とでもいうべきが、アレクサンデルの叔父カールだ。
これだけどうしようもない人間を、これだけ真正面から、こんなにもえげつなく描ききる胆力をもつ映画監督が世の中にどれくらいいるものだろうか。
あまりに強烈すぎて、僕なんかは最後には、カールおじさんに愛着まで湧いてきてしまったくらいだ。腺病質で、文句ばかりで、常に外部に責任を求め、いらだちを暴言の形で嫁にぶつけながら、猛烈に奥さんに依存しているダメな文豪みたいな男で、奥さんがダメンズ・ウォーカーで本当に良かったって感じ。ただ、このふたりはまさに「破れ鍋に綴じ蓋」で、共依存が強いせいで浮気などせずに「仲良く」やっている気配もある。

逆に、もうひとりの叔父グスタフは、性的に放埓で、その言動は狒々親父そのもの。
平気な顔で家の女中をお手付きにしたあげく、孕ませてしまい、それを認知するだけでなく、家族の一員として女中ごと迎え入れる。奥さんはこの破廉恥な男の所業を全て大きな心で許容するばかりか、意外に性生活なんかも持続していて、こちらもなんだかんだで仲がよさそうだ。
グスタフは頭が弱くて直情径行だが、どこか憎めない愛嬌のあるダメ人間として描写されており、カール同様観ていてだんだんと「このキャラなら許されちゃうのかな?」みたいな気分になってくる。

では、アレクサンデルのお父さんであるオスカルはどうか。
彼は温厚で、家族思いで、劇場支配人兼主演男優としても頑張っている。
少なくとも「ダメ人間」ではない。ただ、彼は「弱い」男だ。
まずはとにかく、身体が弱い。何度も発作の症状を見せ、家族からも「あまり長くない」と思われている。そのうち実際、第二章にはいったら、ハムレットの父役を演じる練習中に倒れて還らぬ人に。
それから、気が弱い。受動的な人間だ。頭はいいがいつも受け身で、自分からは動こうとしない。それは幽霊になってアレクサンデルの前に姿を現すようになってからも変わらない。
あと、おそらくなら「精力」も弱い。観ていてなんとなく感じるのだが、どうやら女優の奥さんは旦那を人として愛してはいても、夜のお勤めが果たせないので、「外で」いろいろやっている気配がある。加えて、アレクサンデルの本当の父親かどうかもけっこう怪しい。なにせ、キリスト降誕劇だとオスカルはヨセフ役やってるし。
エミリーが、オスカルの死後にエドヴァルドと再婚するのも、オスカルの「弱さ」に対してのエドヴァルドの「強さ」、「受動性」に対しての「なんでも指図して導いてくれる主導性」に惹かれてしまったからではないか。

本作に登場するなかで、唯一「まとも」で「頼りになる」のが、イサクとその甥たちだが、彼らはある意味「魔術師」のような異能の存在で、全面的に信用できる連中なのかと言われると怪しい部分が多々ある。
実は本作は、家族ドラマを模した、ある種の「擬似宗教戦争」劇と解釈することも可能だ。
「スウェーデンに土着的なキリスト教」を代表するエクダール家と、「厳格なプロテスタント」を代表するヴェルゲルス家(エドヴァルド)、そして「ユダヤ人の神秘」を代表するヤコビ家(イサク)。
この三者が絡み合って話が進んでいくなかで、土着的キリスト教(クリスマス・パーティのきらびやかさに象徴される)が、厳格なプロテスタント(あの牢獄のような質素な部屋!)と深い軋轢を生じて、そこにもともと土着キリスト教とは親和性があった(=ヘレナとイサクの慕情)ユダヤ教が神秘的で魔術的な力で介入し、プロテスタント側からある一家を救い出すという流れでも読める、ということだ。

ー ー ー ー

本作を観ていてもうひとつ気になるのが、「オカルト」に関する部分だろう。
「霊感」のあるアレクサンデルが、父親の幽霊や、エドヴァルドの元で亡くなった先妻と姉妹の亡霊を視る、というのは、この物語のなかでもかなり特異な要素だ。
一義的には、ベルイマン自身が少年時代は霊感が強くて幽霊が「視えた」といっているのだから、単純に実際に「視えている」というルールで観ればいいわけなのだが、このルールがあるからこそ、本作が『ハムレット』的な要素をサブストーリーとして取り入れられている点は見逃せない。

ついこの間観た『ノースマン』でも『ハムレット』の物語が祖型の一つとして導入されていたが、本作でも、「先王が亡くなり、その実子が継父に疎まれ、母親を奪われた形となって、先王の亡霊に導かれるかたちで復讐を遂げようとする」という『ハムレット』の「骨」の部分は、そのままストーリーに取り込まれている。
もちろん、アレクサンデルの父親オスカルは、少年の眼前で『ハムレット』の上演中に倒れたわけで、それが強烈なトラウマとなって、ふだんの生活でも「父王の亡霊」を視るようになったというのは十分にありそうな話だ。
また、本作における『ハムレット』の導入を、「エディプス・コンプレックス」の精神分析的文脈から解釈することも大いに可能だろう。

アレクサンデルが、エドヴァルドの死んだ先妻と娘たちの亡霊を「視る」というのも、実際に彼には「視えた」と考えても別段構わないし、過酷な幽閉生活のなかでストレスを極限まで募らせたせいだと考えてもおかしくはない。ただ、この「視える」という部分を積極的に「認めて」こそ、終盤でユダヤ人の両性具有者(?)イスマエルが放つ「呪」がエドヴァルドを襲う部分にも一定の真実味を見いだせるとはいえそう。ラストにわざわざ、神秘主義者でもあったストリンドベリの戯曲の話を持ち出してくるのも、なかなかに意味深だ。

ー ー ー ー

まあ、中身以上にインパクトがあるのは、やはり「演技」と「演出」かも。
前に『魔術師』や『仮面/ペルソナ』の感想を書いたときにも触れた気がするが、ベルイマン演出の引き出しには、間違いなく「ホラー」の要素があって、観客の一番「刺さる」ところにグサッと刺さる「怖い」演出をしてくることがままある。
今作でも、オスカルの葬儀の夜に、昼のあいだは気丈にふるまっていた妻のエミリーが何度も何度も絶叫しつづける心臓に悪いトラウマシーンや、エドヴァルドの家に移ってからのエルサおばさんの不気味きわまる描写、いかにも幽霊譚らしい死んだ先代一家の登場とゾンビメイク、イサクの迷宮のような館を埋め尽くす怪奇な人形の群れ、燃え上がるエルサおばさんのショックシーンなど、随所に「ホラー的演出」の冴えを見てとることができる。

演技でいうと、やはり一家の大黒柱であるゴッドマザー、ヘレナおばあちゃんを演じるグン・ヴォルグレンがすさまじい。背の低さや見た目のぽやっとした感じは、少しエディット・ピアフに似ているか。日本で同じ役を今やるなら、大竹しのぶかなといった感じ(そういやピアフも大竹しのぶがやってたなw)。とにかく、巧い。迫力と威厳があり、しかも慈愛に満ちている。
叔父たちの奇矯な変人演技、エドヴァルドの冷徹なサディズムと感情の爆発、エミリーの絶叫や泣き笑いなど、端役に至るまで本当にみな演技が上手で、その背後にはしっかりした演劇文化の土壌があることが感じられる。アレクサンデル役の子役の、びっくりするくらい透き通った肌とつややかな唇、深みのある青い目も一見忘れがたい。

あと、あの幽閉されていたユダヤ人のイスマエル(操りテーマの本格ミステリの真犯人みたいな美青年)を、女性(スティーナ・エクブラッド)が演じていたのは観ていてすぐ気付いたのだが、寝たきりのエルサおばさんの演者名見てみたら、ハンス・ヘンリック・レールフェルトって書いてあってびっくり。なにこの人、男優さんじゃないか(笑)。 ベルイマン、融通無碍すぎる!
試みに名前で検索をかけてみたら、ロン毛で鬚モジャの巨デブのオッサンの写真が出てきて大笑い。でも……たしかに、この顔はエルサおばさんだよ!!

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じゃい