劇場公開日 2018年7月22日

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「観たかった度◎鑑賞後の満足度◎ベルイマンの集大成と言われている映画だが、到達点とも思える素晴らしさ(って偉そうに言える程ベルイマン観てませんが)。先ずは大スクリーンで観て、そして何度でも観てみたい。」ファニーとアレクサンデル もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0観たかった度◎鑑賞後の満足度◎ベルイマンの集大成と言われている映画だが、到達点とも思える素晴らしさ(って偉そうに言える程ベルイマン観てませんが)。先ずは大スクリーンで観て、そして何度でも観てみたい。

2024年1月1日
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鑑賞方法:DVD/BD

①さて、今年はどんな(素晴らしい)映画との出逢いがあるだろうかとワクワクしつつ、最初の一本をどの映画にしようか悩んだ挙げ句、『ファニーとアレクサンデル』にしました。
あまりに素晴らしいので既にというか此の時点で今年観た映画のベストワンにしたいくらい。
さて、2024年、これに勝る映画に出逢えるかどうか。

②鑑賞中に地震が来ましたが、「大きかったら、俺死ぬかな」と思いつつ見続けました。
揺れが収まった時点でDVDを一時停止して震源地をチェック。
幸い奈良県は大した揺れがなくすみましたが、正月元旦から大災害に見舞われた北陸地方(特に石川県)の方々、心からお見舞い申し上げます。
日本はいつどこで地震が起こってもおかしくない国だけれども、元旦からというのは止めて欲しいよな。

③何故か勝手に『叫びとささやき』のロングバージョンみたいな映画だろうと思っていたら、ベルイマン版『地獄に堕ちた勇者ども』(勿論あそこまで毒はないしグロくもない)『家族の肖像』って感じで驚いた。

④先ずはベルイマン映画常連の名撮影監督スヴェン・ニクヴィストによる映像が(当たり前だけれども)素晴らしい。

⑤『叫びとささやき』と同じ暗調は「赤」。ただ、『叫びとささやき』の方の家族の着る服の基調の色は「白」だったけれども(本作では最後の章が「白」になる)、特に前半は「臙脂(えんじ)色」か基調になる。
これがエクデール家のインテリアに非常によく合っている。
また、エクデール家のインテリアの美術も大変素晴らしい。冒頭から見せられてしまう。
ブルジョア一家ではあるけれども、金持主義を感じさせず上品なセンスの良さを漂わせている。言葉では上手く表現できないので

もーさん