ファニー・ガール

劇場公開日:

解説

「情欲の悪魔」でオスカーを獲得した女流作家、イソベル・レナートの原作・脚本を、「我等の生涯の最良の年」「ベン・ハー(1959)」などで3度アカデミー賞を得ていたウィリアム・ワイラーが監督のミュージカルである。撮影は、「マイ・フェア・レディ」のハリー・ストラドリング、音楽は作詞はボブ・メリル、作曲をジュール・スタインが担当している。なおミュージカル場面の監督にはハーバート・ロスがあたっている。出演は、舞台の同役で大当たりをとったバーブラ・ストライサンド、「ドクトル・ジバゴ」のオマー・シャリフ、「群集の中の一つの顔」のケイ・メドフォード、「サタンバグ」のアン・フランシス、ほかにウォルター・ビジョン、リー・アレンなど。製作はレイ・スターク。紹介されるミュージカル・ナンバーは、「女の子が美しくなければ」「私は大スターよ」「ローラ・スケート・ラグ」「ブルーなわたし」「セコハン・ローズ」「彼の愛がわたしを美しくする」「ピープル」「きみは女だ」「パレードに雨を降らせないで」「セイディー・セイディー」「白鳥」「ファニー・ガール」「マイ・マン」など。

1968年製作/アメリカ
原題または英題:Funny Girl
配給:コロムビア
劇場公開日:1969年2月22日

ストーリー

人気のないウインター・ガーデン劇場の舞台、ジーグフェルド一座の名優、ファニー・ブライス(バーブラ・ストライサンド)は、1人で座っていた。彼女の頭には過ぎさった日のことが次々と思いめぐった。--ファニーは、スターを夢みる一介の踊り子だった。彼女はいつも失敗ばかりで、コーラスからもはずされてしまったが観客にはこの失敗が大いに受け、劇場主キーニーは今までよりも高給で彼女を雇い入れねばならなかった。そんな彼女を、踊り子の間では人気のあるギャンブラーのニック(オマー・シャリフ)は引き抜こうとしたが、彼女は断った。が、ファニーの胸には、ニックが強くやきついた。ファニーのショウは各方面で話題となり、彼女は、ジーグフェルド一座のコメディアン・シンガーとして雇われることになった。ここでも彼女は大喝采を博した。彼女の前に再びニックが現れた。そして2人は、お互いに好き合っていたことに気がついた。だが、2人が再び会えたのは1年も経ってからのことで、ショウの一座が興行に行った先に、ギャンブル狂のニックが競馬に来ていた時のことであった。この再会は、2人を結婚にまで導いた。娘も生まれ、ファニーには幸せな日が続いた。だが、ニックの仕事がうまくゆかなくなり、ファニーは再び舞台での仕事を望んだが、ニックは反対だった。しかし、金もなくなり、ニックはばくちで失敗、彼女はまた舞台に立つことになった。人々はニックのことを、ミスター・ブライスと呼ぶようになった。この言葉にニックの自尊心は傷つき、彼はギャンブルにおぼれ、ついには獄につながれる身となった。--舞台の上で思いにふけるファニーに、付人が時間を知らせにきた。今日はニックの出獄の日である。化粧室でメークアップする鏡の中にニックの姿が映った。ファニーはとびついていった。だがニックは「別れるのが、一番良さそうだね」と静かに言った。昔ニックがくれた青い宝石を握りしめ、ファニーは、舞台への廊下を進んでいった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第26回 ゴールデングローブ賞(1969年)

受賞

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) バーブラ・ストライサンド

ノミネート

最優秀監督賞 ウィリアム・ワイラー
最優秀主題歌賞
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映画レビュー

3.0長いf

2024年9月27日
PCから投稿

もうちょっと短めだったら お気に入りだったんだけどな

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タンバラライ

5.0天才バーブラ

2023年8月24日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

悲しい

楽しい

主演がバーブラ・ストライサンド、監督がウィリアム・ワイラーとハーバート・ロスという豪華な布陣。
売れない踊り子(バーブラ・ストライサンド)が舞台の巨匠ジーグフェルドに見出され、スターの座を登っていく。
好きになったのがギャンブラー(オマー・シャリフ)で、結婚してしまう。
これだけの作品でアカデミー賞はバーブラの主演女優賞のみだが、仕方ないくらい輝いていた。
バーブラのポーカーフェイスは一見の価値あり。

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いやよセブン

4.0ダンスを見るストーリーてはないけど、カットが今のように多用される事...

2023年5月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.5 ニックと知り合うまでは完全にお笑いキャラのようなミス・ブライス。...

2018年11月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ニックと知り合うまでは完全にお笑いキャラのようなミス・ブライス。なかなかキュートです。断られてもしつこくしつこく・・・ローラースケートでも失敗ばかり。光ゲンジも出来るんだぞ!

 1年後に会ったファニーとニック。「1年前の君は恋愛するには幼すぎた」などとキザな台詞。しかし、ニックはさすらいのギャンブラー。客船でポーカーをした後、ヨーロッパへ向かうという彼に、仕事をすっぽかして追いかけることになったファニー。船の中では大勝利。結婚資金をも稼ぐまでになり連勝を重ね、豪邸まで手に入れた夫妻。子供も生まれ、順風満帆だと思ったが、石油を掘りに行くと出てからツキが落ちる・・・

 後半に入ってからは急展開の連続。いつしか横領の罪で逮捕されたニック。そして別れがラストとなって、「ピープル」を熱唱する。最後の歌は悲しみに満ちているけど、続編のあらすじを読んでしまうと、つまらない結果になりそう・・・

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kossy