ピンク・フラミンゴ

劇場公開日:

ピンク・フラミンゴ

解説

ボルチモア市の郊外でトレーラーを根城に生活する巨女ディヴァインの奇妙な生活を描く。製作・監督・脚本・撮影・編集はジョン・ウォータースが担当。出演はディヴァイン、デイヴィッド・ロチャリーほか。

1972年製作/アメリカ
原題または英題:Pink Flamingos
配給:ケイブルホーグ
劇場公開日:1986年6月21日

ストーリー

体重300ポンドの巨女ディヴァイン(ディヴァイン)はメリーランド州ボルチモア市の郊外でトレーラーを根城に生活している。彼女には血のつながりのない奇妙な家族がいて、タマゴしか食べないエディおばあちゃん(エディス・マッセイ)、ニワトリを間にはさまなければセックスできない息子クラッカー(ダニー・ミルス)、エディにタマゴの話をしてやるかわいいコットン(メリー・ヴィヴィアン・ピアス)などで、世間では、ディヴァイン一家と呼んでいる。一方、都市に住むレイモンド(デイヴィッド・ロチャリー)とコニー(ミンク・ストール)のマーブル兄妹は、自分たちこそ“世界中で一番卑しい人間”だと信じているので、卑しさで有名なディヴァインをねたんでいた。マーブル兄妹は、ポルノグラフィーに投資し、小学校ではヘロインを売り、公園で若い女性にハレンチ行為をし、誘拐しては、執事のチャニング(チャニング・ウィルロイ)を使って妊娠させ、生まれた赤ん坊を売っていた。自分たちのやっていることに比べれば、ディヴァインは、単なる売春婦である。その名誉を得ようと、マーブル兄妹はクッキー(クッキー・マーラー)を仲間に入れ、クラッカーの相手をさせた。クッキーは、ディヴァインがバースディー・パーティを開くことを聞き出しマーブル兄妹に報告する。兄妹はパーティのことを警察に通報した。だがディヴァインは警察を待ち伏せし、到着と同時に、客のえじきにした。さらにクラッカーを連れてマーブル家に乗り込んだディヴァインは、家先にツバを吐きかけ、なめまわし、戸棚の中で見つけたチャニングを捕え、地下室に閉じ込めた妊婦達の中に放り込んだ。妊婦たちはチャニングを去勢した。ディヴァインとクラッカーが家に戻ると、トレーラーは、マーブル兄妹によって焼きつくされていた。腹をたてたディヴァインは2人を捕え、縛り上げ、タールを塗り、羽でおおいつくした。その姿を<タットラー><コンフィデンシャル><ミッドナイト>などの記者の前にさらし、ディヴァインは自分の勝利を誇示した。彼女は、クラッカー、コットンを連れてアイダホ州のボイシーに行くことにした。さらに、犬の糞を食べ、「世界中で一番卑しい人間」であることを証明してみせるのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0この衝撃、お下劣、フリーダムになぜか胸熱くなる!

2020年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

奇才ウォーターズが72年に製作し、今なおカルト映画の傑作として君臨する一作だ。私がレンタル屋でその存在を知ったのは学生時代。当時の純朴な自分には手が出せる代物ではなかったが、四半世紀が過ぎ、ついに初鑑賞することが叶った。ちなみにウォーターズがボルティモアの仲間と共に本作を撮影したのも20代中頃。彼らもまた純朴な衝動に突き動かされた若者達だったわけだ。 ヒッピーが大きな文化的うねりを起こしたその時代、ウォーターズは世間と違う「映画作り」で自己表現を繰り広げ、世の中にショックを与えた。主演“ディヴァイン”のカリスマ性、豊満なボディは目にするだけで衝撃的だし、ヌード、男根、セックス、ケツの穴、挙げ句の果てには犬のウンコを食うという伝説的な場面まで刻印されている。うげえ!と思いながらも、一方で清々しさと、有無言わさぬ自由さが本作には一杯。純朴に「面白い!」と感じた私はもう元の世界に戻れないかも。

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牛津厚信

4.5だいすき

2023年3月22日
iPhoneアプリから投稿

弱い人の味方でいてくれてありがとね。

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りょう

4.0愕然とし続けてしまった

2023年3月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

興奮

ジョン・ウォーターズ裏(表?)代表作 数年前から観たい観たいと思っていたが遂に鑑賞 とてつもない刺激に溢れた映画だ 互いの家を襲撃し、かたや全てを舐めまわす かたやガソリンで放火 世界一のお下劣になるべく争うと聞くと非常に聞こえは悪いが、ディバインの家族と自己実現に対する愛と真っ直ぐ芯の通った言動には心動かされるものがあり 文字通り"感動"した そして素晴らしくノレる曲の数々 観ているうちに赤ちゃんママが可愛く思えてくる不思議 結婚して幸せになったみたいで良かった ノーカット版ということで本編後にジョン・ウォーターズ監督がカットしたシーンとともに振り返る映像があったのだが 自身でも「我ながら理解不能だ」と語っていたのには笑った 本公開時の"本編映像不使用の予告編"ラストの鑑賞後の客のコメント「今までで観た中で一番過激だね」は今現時点でも通用するかもしない 最初にレンタルビデオ店で興味を持った中学生か高校生だかの時に観られなかったのが残念。その時に観ていたらなにか変わっていたのかも いや、やっぱり観なくて正解だったのか?

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ezio

3.5音楽がいい下劣映画

2022年2月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

音楽はホントいいですね。 とても好きなレトロアメリカンポップな歌がよく流れます。 ラストの衝撃シーンは女優魂見せられました。 コメディちっくに汚い描写だったので普通に観れました。

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魅咲✝️