ピラニア(1978)
劇場公開日:1978年10月14日
解説
食肉魚であるピラニアが突然北米テキサスの山間部に出現したことから起こる人間とピラニアの戦いを描くサスペンス映画。製作総指揮はロジャー・コーマンとジェフ・シェクトマン、製作は元日活女優の筑波久子がチャコ・バン・リーウェンの名で担当。共同製作はジョン・ディビソン、監督はジョー・ダンテ、脚本はジョン・セイルズ、原案はリチャード・ロビンソンとジョン・セイルズ、撮影はジェイミー・アンダーソン、音楽はピノ・ドナジオ、編集はマーク・ゴールドブラットとジョー・ダンテ、美術はビル・メリン、特殊効果はジョン・バーグが各々担当。出演はブラッドフォード・ディルマン、ヘザー・メンジース、ケビン・マッカーシー、キーナン・ウィン、バーバラ・スチール、ブルース・ゴードン、バリー・ブラウンなど。
1978年製作/94分/アメリカ
原題または英題:Piranha
配給:ユナイト映画
劇場公開日:1978年10月14日
ストーリー
テキサスの山の中、夕方になって道に迷った10代のアベック・ハイカーが、とりあえず夜営する場所として朽ち果てた軍の研究所跡らしい建物を見つけ出す。都合のいいことにそこにはプールがあり、早速飛びこむ2人。しかしその瞬間得体の知れない激痛に襲われ、2人はもがき苦しんであげく息絶えてしまう。数日後、不明のハイカーの捜索を依頼された美人の家出人捜査官マギー(ヘザー・メンジース)が一帯の名ガイドである山男ポール(ブラッドフォード・ディルマン)に協力を依頼しに山にやってくる。2人は近くの山中を探索したのち、例の研究所を見つける。不気味に澱んだプールが気になったマギーがプールの放水パイプを回した瞬間、何者かに襲われる。しかし、男はポールに殴り倒され、逆に気を失う。意識を回復した男は、ロバート(ケビン・マッカーシー)と名のり、軍の依頼で食肉魚ピラニアの新種開発を続けていた生物学者であったことを告白する。彼は、ベトナム戦争が終結し開発が中止されても研究に対する興味からそのままひとりで研究を続け、強烈な人喰い猛魚を生み出してしまったのだ。その悪魔の魚が一般河川に飛びだし、人畜に危害を加えようとしていた。ポールら3人は下流ダムの放水にストップをかけるためロスト・リバーにイカダを乗り入れる。しかし、ピラニアの勢力は一向に衰えず、釣りをしていたポールの友人ジャック(キーナン・ウィン)、ついで、カヌーで川下りをしていた親子連れを襲い、ますますその威力を増していった。やがて、州の軍隊がダム周辺に終結し、指揮官ワックスマン大佐(ブルース・ゴードン)と政府科学者メンジャース博士(バーバラ・スチール)はダムを完全に封鎖し、毒薬を流すことで絶滅させようとする。しかしピラニアが支流に逃げこむ可能性があると考えたポールは、軍の作戦に反対するが、作戦洩れを恐れた軍は逆にポールとマギーを逮捕拘留してしまう。ロスト・リバーの下流や、さらに下流のアクアリナ、スプリングスには何も知らない観光客たちがレジャーを過ごしている。知恵をしぼって脱走したポールとマギーは下流へ急ぐが、その時すでにロスト・リバー流域は阿鼻叫喚のるつぼと化していた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョー・ダンテ
- 脚本
- ジョン・セイルズ
- 原作
- リチャード・ロビンソン
- ジョン・セイルズ
- 製作総指揮
- ロジャー・コーマン
- ジェフ・シェクトマン
- 製作
- 筑波久子
- 制作補
- ジョン・デイビソン
- 撮影
- ジェイミー・アンダーソン
- 美術
- ビル・メリン
- 音楽
- ピノ・ドナジオ
- 編集
- マーク・ゴールドブラット
- ジョー・ダンテ
- 特殊効果
- ジョン・バーグ
- 字幕
- 高瀬鎮夫