パーマーの危機脱出
劇場公開日:1968年2月10日
解説
レン・デイトンの小説をエヴァン・ジョーンズが脚色、「007/ゴールドフィンガー」のガイ・ハミルトンが監督したスパイ・アクション。撮影は「国際諜報局」のオットー・ヘラー、音楽はコンラッド・エルファースが担当した。出演は「泥棒貴族」のマイケル・ケイン、ポール・ハブシュミット、「国際諜報局」のガイ・ドールマン、「戦争と平和」のオスカー・ホモルカ、新星エバ・レンツィほか。総指揮はクリフォード・パークス、製作はチャールズ・カシャー。
1966年製作/アメリカ
原題または英題:Funeral in Berln
配給:パラマウント映画
劇場公開日:1968年2月10日
ストーリー
もと陸軍伍長のハリー・パーマー(マイケル・ケイン)は現在、陸軍情報部に勤めロス大佐(ガイ・ドールマン)の下でスパイとして働いていた。ある日、東ベルリン駐在のロシア情報部員ストック大佐(オスカー・ホモルカ)が西欧に亡命したがっているという情報が入り、ハリーは急にベルリンへ派遣された。彼を空港に迎えたのは、昔の仲間で、今はイギリスのスパイになっているジョニー・バルカン(ポール・ハブシュミット)であった。ジョニーはハリーを東ベルリンに入らせ、ストックに会わせる手はずを整えた。しかしストックの西ベルリン亡命は困難をきわめた。そして謎の女サマンサ・スティール(エバ・レンツィ)がハリーにつきまとい始めた。そこでハリーは脱出を専門に手掛けている男クロイツマンに頼んだ。クロイツマンは報酬として2万ポンドとある書類を要求した。クロイツマンは東ベルリンの名もない老人を殺し、西ベルリンで葬式を行うことにして、すきをうかがい棺をすりかえ、ストックを西ベルリンに脱出させる計画を立てた。それはまんまと成功したかに見えた。だが棺を開いてみるとそこにはクロイツマンの死体が横たわっていた。クロイツマンの子分はパーマーが仕組んだ芝居と思って、彼を殺そうとした。その時突然現れたバルカンが、パーマーを殴り倒し失神させた。そしてクロイツマンが要求していた書類を奪って行った。しかしバルカンは逃げる途中、サマンサに不意を襲われ、その書類をとられた。サマンサはイスラエルの情報部員で、ナチの戦犯だったブラウンという男がスイスの銀行に預けた大金をとり戻そうとしていたのである。そのために書類が必要だったのだ。やがてロス大佐がストック大佐の身柄を引きとりにやって来た。ロスはバルカンがナチ戦犯のブラウンということを知っていて、利用していたのだった。しかしロスにとって書類を持っていないバルカンは必要でなかった。そしてパーマーにバルカン殺害を命じた。パーマーはスパイ稼業の辛さをそこで初めて知ったのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ガイ・ハミルトン
- 脚本
- エバン・ジョーンズ
- 原作
- レイ・デイトン
- 製作総指揮
- クリフォード・パークス
- 製作
- チャールズ・カシャー
- 撮影
- オットー・ヘラー
- 音楽
- コンラッド・エルファース