レザボア・ドッグス

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劇場公開日:

レザボア・ドッグス

解説

クエンティン・タランティーノの監督第1作で、宝石店強盗計画に失敗した男たちがたどる運命を、独特の語り口で緊迫感たっぷりに描いたクライムドラマ。

宝石店を襲撃するため寄せ集められた黒スーツ姿の6人の男たち。彼らは互いの素性を知らず、それぞれ「色」をコードネームにして呼び合う。計画は完璧なはずだったが、現場には何故か大勢の警官が待ち伏せており、激しい銃撃戦となってしまう。命からがら集合場所の倉庫にたどり着いた男たちは、メンバーの中に裏切り者がいると考え、互いへの不信感を募らせていく。

キャストには本作の制作にも尽力したハーベイ・カイテルをはじめ、ティム・ロス、スティーブ・ブシェーミ、マイケル・マドセンら個性豊かな顔ぶれが揃った。2024年1月、デジタルリマスター版でリバイバル公開。

1991年製作/100分/PG12/アメリカ
原題:Reservoir Dogs
配給:鈴正、フラッグ
劇場公開日:2024年1月5日

その他の公開日:1993年4月24日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)1991 Dog Eat Dog Productions, Inc. All Rights Reserved.

映画レビュー

4.0雑談が作る関係性と、それを一瞬で覆してしまう残酷性が凄い。

2021年3月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
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すっかん

4.5四半世紀を経た今だからこそ見直したくなる傑作

2017年11月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この衝撃作の誕生から早くも25年が経つ。冒頭、”like a virgin”について本筋とは全く異なる持論が展開されるが、まさにこの瞬間、タランティーノの作風を決定づける「脱線」要素が芽を吹いたと言っていいだろう。今更ながら映画を再見すると、最初のダイナーシーンが10分続き、その後も約10分刻みで展開が押し寄せる、極めて計算された構成となっていることに気づく。タランティーノをして「この脚本だけは売りたくない。自分で監督したい」と強く願わせ、結果的に「10代後半から20代後半まで何も良いことがなかった」という彼の人生に、その代償を還元するかのように数々のチャンスとラッキーとサクセスをもたらした本作。おそらくはハーベイ・カイテルが脚本と出会い「一緒にやろう」と声をかけた時、本作をめぐって最高の俳優陣が顔を合わせた時に、成功は約束されたのだ。舞台裏のエピソードも含めて全ての細部を堪能すべき一本。

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牛津厚信

4.0タランティーノという体験

2024年7月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

初めて見た時は衝撃でしばらく席を立てなかったほど。

タランティーノという「体験」がなかったので、その強烈なバイオレンス描写にやられました。痛みが伝わってくる演出のうまさと、時系列を逆転して語るストーリーは、おしゃべりが多いセリフ劇の特徴と共鳴し、まるで誰かの事件を話し言葉で聴いているような不思議な体験でした。

そして音楽のチョイスも独特で、映画音楽と言えばオーケストラという定石を覆したのも、この映画がきっかけだった気がします。

当時無名だった俳優を中心に起用し、限定された舞台と、黒ずくめの衣装で、今見ても古臭くならないのもいいですね。

『ヘイトフル・エイト』は、ずいぶん長くて、キャストも一流俳優ばかり。でも、根っこにあるものはこの映画と同じです。密室空間で、限られた人数で、仲間の中に裏切り者がいるという、いわば、『レザボアドッグス』をリメイクしたようなもの。でも、全然この映画の素晴らしさを超えられませんでしたね。

デビュー作にして最高傑作と言いたいところ、『パルプフィクション』『ジャンゴ』『イングロリアス・バスターズ』なんて、それぞれ傑作だと思うので、どれも同じくらい好きな映画です。

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うそつきかもめ

5.0【悪人たちの末路】

2024年6月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

『パルプ・フィクション』を観てタランティーノ監督の虜になり、本作もTSUTAYAで借りて観させて頂きました。
結論から言わせて頂くと、暴力描写だらけなのにスカッとし、何処か哀愁も漂っている最強のクライム映画です。

全ての話を通して見ても、あまり派手な事が起こる映画ではなく、強盗シーンも描かないという斬新な映画です。
大体のクライム映画は、作戦を立て、犯罪を実行し、その後のキャラクター達の動向を追う。という展開が無難ですし、それでも面白いものは作れると思います。
ですが、本作の肝は『犯罪後の男達の悲劇』を細かく上手く描いており、一秒も目が離せません。

ストーリーは言わずもがな素晴らしいのですが、なんと言っても役者さん達の演技!一言で表しきれないほど、繊細でカッコイイ!としか思えないくらい、脳を破壊させられるダンディーさです。クライム映画の頂点だと、僕は思います。

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芥