トム・ホーン

劇場公開日:

解説

19世紀末の西部を舞台に、その名を轟かせた名うてのガンマン、トム・ホーンの厳しくも孤独な生涯を描く。製作総指揮はスティーヴ・マックィーン、製作はフレッド・ワイントローブ、監督はウィリアム・ウィヤード。トム・ホーン自らが書いた自伝を基にトーマス・マックグァーンとバッド・シュレイクが脚色。撮影はジョン・A・アロンゾ、音楽はアーネスト・ゴールド、編集はジョージ・グレンヴィル、特殊効果はフィル・コーレィが各々担当。出演はスティーヴ・マックィーン、リンダ・エヴァンス、リチャード・ファーンズワースワース、ビリー・グリーン・ブッシュ、スリム・ピケンズなど。

1979年製作/アメリカ
原題または英題:Tom Horn
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1980年4月26日

ストーリー

バウンティ・ハンターとして西部にその名をはせる早射ちガンマン、トム・ホーン(スティーヴ・マックィーン)は、ワイオミング州のハガービルに着くと、早速、大牧場主のジョン・コーブル(リチャード・ファーンズワースワース)の訪問をうけた。コーブルは、ホーンをワイオミングの大牧場主たちに引きあわせ、彼らがこの地方から牛泥棒を一掃するためにホーンをやといたがっていることを打ち明けた。ホーンは、次々に牛泥棒を退治し、たちまちワイオミングの人々の評判になったが、大牧場主たち以外の人間は、彼を冷血漢の殺し屋として見るようになる。やがて、ホーンのところに連邦保安官のジョー(ビリー・グリーン・ブッシュ)という男が現われ、彼に近づいた。ジョーは内心、評判になる一方のホーンを嫉み、何とか名声を逆転させたいと願っていたのだ。ある朝、ホーンは4人の牛泥棒を不意打ちにしたが、4人目の男はまだ少年だったので見逃した。ホーンには、女教師のグレンドレーネ・キンメル(リンダ・エヴァンス)という東洋人とドイツ人の混血の女教師の恋人がいたが、彼女はホーンのことを暖かく見守っていた。そのうち、大牧場主のなかにも、ホーンを非情な男とみる者が現われ、ホーンの立場は孤立する。ある日、ハガービルの町で、まだ15歳になるかならない小牧場主の息子が惨殺された。調査の結果、ホーン愛用の銃と同じ口径の銃によるものだった。この事件で、ジョーはまんまとホーンをワナにはめ、事件の噂を世間に広めた。町の保安官が、7人の副保安官をひき連れて、バーで酒を飲んでいたホーンを捕えに来た。ホーンは最後につぶやいた。「俺はあの少年を殺さなかった……」

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

フォトギャラリー

映画レビュー

3.5マックィーン最後の西部劇。自らの死を覚悟しつつ臨んだ本作、彼の人生...

2023年7月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

マックィーン最後の西部劇。自らの死を覚悟しつつ臨んだ本作、彼の人生にも通じるものが多いという。
なかなか衝撃的なラストであった。無実の罪で吊るされているとしたら、その心境や如何に。それともやはり彼の凶行だったのか。
実話ベースということでそんなところが気になった。
マックィーン、さすが、カッコいいです。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
はむひろみ

4.0晩年のマックイーン辞世の句

2023年2月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
Masa_king01

4.0いつかまた観たい作品

2023年1月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

興奮

知的

時代の変わり目に生きる人々の様々な生き方を、不器用な男の生き様を通して見せてくれる。

当時と比べて変化が早くなっている現代、社会や会社において大小様々な変わり目を経験する。また健康が損なわれたり老いを自覚するときも来る。

そのような時、自分にとって大切なものを奪われ、流儀に反することを強いられたとしても、主人公のように人としての強さを失わずに生きてこられたかと言われるとノーとしか言えない。

しかし、主人公が絞首台で首に縄をかけられたシーンで、「何も言うな、俺も気を張っているんだ」と発した言葉に力をもらった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
komasa

2.5トムホーンを疎んじる町衆

2022年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

スティーブマックイーン扮するトムホーンは西部で育ち義勇騎馬隊でアパッチジェロニモを捕らえ名を挙げたてからワイオミングに流れて来た。スティーブマックイーンの西部劇は初めて観たが、馬を駆る姿は良いものの小柄だしいまいちテンガロンハットが似合っていない気もしたな。元英雄でいくら手段を問わずと言われても牛泥棒をやっつけるのに銃殺するのは西部ならではなのかね。しかしそれ以上にやり過ぎとはいえ、目的を果たしたトムホーンを疎んじる町衆の方が問題だな。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
重