ショーシャンクの空にのレビュー・感想・評価
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人生は心豊かに過ごせる
アンディーは2度絶望した。
①殺人の罪で終身刑になる。
②無実を証明できそうだったのに証拠を潰された。
それでもアンディーは希望を捨てなかった。そして最後には自由を勝ち取った。
アンディーは真面目な男だ。刑務所内に図書館を建てるため、国に対して毎週手紙を送り、6年かけてこれを実現した。
終身刑の身で一生を刑務所で過ごすのに、なぜ本を読んで学んだりするのか、私は疑問だった。それ以外にも石集めの趣味や、音楽、友情などを大切にしたアンディーは、これらが人生を豊かにすると言った。
人の心は石で出来ているわけじゃない。希望が必要だ。必死に生きるか、必死に死ぬか。
アンディーは20年かけて密かに掘っていた穴から脱獄して、最後は自由になる。このシーンが、それまでの絶望全てを救ってくれたように感じた。
人生に絶望を感じていた私には、この映画を今観たことは良いタイミングだった。日々を豊かにするために全力を尽くし、その一方で自由になるためにコツコツ努力する。この映画のおかけで、人生の指針が出来たような気がする。
コンパス
何度観てもラストのレッドに胸が熱くなります。
拳銃と並んだコンパスを購入し
希望を胸に草原を歩く。
アンディからの贈り物をもらった後の光る草原を歩くシーンが本当に美しい。
バスにのってアンディに逢いに行くところの
不安と希望が混じったシーン。
最高です!!!
希望は捨てず、持ち続けよう
脱獄する素振りを見せず、まさか穴を掘り続けて脱獄するとは思いもせず驚いた。周りは人生を刑務所で過ごすとしか考えていない中、アンディだけは希望を持ち続け、ずっと先を見ていた。アンディのおかげでレッドも変われたと思う最後の再開のシーンはとても感動した
囚われ…。
”社畜”という言葉ができて久しいが、それだけでは終わらせたくないなあ、なんて気づかさせてくれる。
思うようにいかないことの方が多い人生。
努力さえすればそれが実っていた学生時代と違って、社会に出れば足のひっぱいあいや思わぬミス、意見の違い…。
うまくいかないことを人のせい、環境のせいにしがちなんだけれど…。
そんな”本来の居場所”でない環境に身を置いたときに、自分ならどうするか。
その環境に慣れきって、囚われたままになるのか。”いつか”の”塀”の外での人生に思いを馳せられるのかどうか。
不登校から社会復帰に向かう寸前の子どもに教えてもらった映画。
興奮して語るその子の顔が忘れられない。
夜明け前が一番暗いとはよく言うが、そんな中での一筋の光明。
勇気をもらえる。
アンディはいつ、”あれ”を完成させたのだろう。
奴隷的な生活の中で、蛇のような奴らに目を付けられ追い回されても、望まぬ仕事に無理強い加担させられても、レッドをはじめとする友達も得て、仲間に高校資格も取らせて、刑務所の中でそれなりの”居心地の良い”居場所を確保していた彼。
オペラを流すなんて命令違反をして半ば”死”を覚悟して、それでもかまわないと思う婉曲的な自死願望と、それでもそこまではされまいとの確信との狭間。
そんな中で、ひょっとしたらこのままここで生涯を終えてもいいかもなんて思ってしまったことはないのだろうか?一か八かの危険を冒すよりも。
でも、ある人物の死が、その幻想を打ち破る。
ある人物の行いが、奴隷としての人生に、一石を投じる。
”施設(環境)慣れ”。時として人間に尊厳を与え、時として人間の尊厳を徐々に蝕んでいくもの。
原作未読。スティーブン・キング氏の原作の映画化とな。
聖書がキーなはずなのに、何が悪で、何が善なのか、そんな枠組みすら軽く壊す。それなのに、聖書の一節がとっても効いてくるラスト。すごい。
法で裁ける悪。法に守られた悪。法では裁けない、心や人間関係の中に潜む悪。
刑務所に入ったがために、かえって”悪人になる”というパラドックス。
簡単には割り切れない。
それでいて、完全に悪に染まり切ってしまった者への顛末がすかっとする。
それなのに、情けは人のためならずという展開を期待すると、軽く外してくれる。
アンディとレッドを中心とした友情が展開されるけれど、だからといって、何でも一緒・協力し合ってというべたべたな友情じゃないところが清々しい。
映画紹介のあらすじを読んで、こんな話だろうというのをはるかに凌駕する展開にも驚嘆。
レッドの回想で、アンディをとりまくことが中心に描かれるが、
オペラに聞き入る人々の様子が好き。犯罪予防にモーツァルトの曲を流すと効果があるとどこかで読んだっけ。
図書館で、それぞれ好みの活動に興じる人々の様子が好き。
刑務所に入る前に、あんな風に、知識をつけ、自分のために静かで内省的な時間を持てていたら、犯罪者にならずに済んだ人がたくさんいるのではと思ってしまう。
そんなアンディの行為に巻き込まれて、変わっていくレッド。
レッドの仮釈放許可のきっかけの面接。自分の心に他人を受け入れる心。
上っ面の言葉ではなく、自分の生きざま・心と向き合ったからこその言葉。そんなレッドの変化。
(その変化を演じ分けるモーガン氏がすごい)
何の刺激もない独房の中でさえ、心は自由に羽ばたける。
反対にいろいろな刺激があふれている”塀の外”でも、心が萎縮・囚われれば、鎖につながれて檻の中にいるがごとくに何もできない。
そんな”心”の奥深さに触れ、心が動き出す映画。
何度も繰り返し見るたびに、いろいろな思いを喚起させられる。
2度目の鑑賞では、初見で何気なく流していた場面にハラハラする。
そして、3度目、4度目…と、筋が頭に入っているから、名優たちの演技に酔いしれる余裕ができ、様々な人物に感情移入して鑑賞できる。
奥深い映画。
PS.アンディ役は、最初トム・クルーズ氏が考えられていたとのこと(Wikiより)。ティム氏も裁判での表情とかすごかったけれど、トム様でも観たかったなあ。
評判に偽りなし!良い映画でした。
この、あまりに有名な作品を2021年になって(不惑を越えてからw)鑑賞したという辺りで自分は映画ファン、映画マニアではないなーと思いましたね(笑)
正直、鑑賞前のテンションが(日常的な理由で)低く、「乗っていけなかったら吹き替えにして流し見にしよう」と思いながら再生したのだが…いや、もう、あっという間にエンディングでした。
映画館ではなく自宅でこれだけ集中した映画は久しぶりかも。
ストーリーの巧みさもさることながら、刑務所という重苦しい環境をしっかりと描きつつ、一抹の爽やかさ、希望が見える雰囲気を醸し出しているのが素晴らしい。
そうでなければ、辛いシーン、悲しい展開がけっこうあるので、これほど快い鑑賞感はえられなかったでしょう。
(もちろん終盤の爽快感、解放感は素晴らしいのですが、それだけではないですね、という事ね。)
見て良かったし、見てない方にはオススメしたい一本です。
シンプルなのに面白い
刑務所内での会話シーンばかりなのに面白い。
結局、アンディは本当にやったのか冤罪なのか、最後まで分からないままだったのが少しもやっとした。
脱獄する素振りを全く見せなかったのでまさかの展開で驚いた。
最後、2人が再会できて良かった。
見始めたらあっという間
名作と聞いてからいつか見ておこうと思っていたが、2時間半の時間に抵抗があり、なかなかその気になれずにいた。
ふと思い出して電車に乗りながらNetflixで鑑賞しはじめた。
なるほど、と思った。
時間は長いがテンポがよく、展開があるため見ていて飽きない。
途中30分ほどで、「これは家に帰って集中してみるべき」と思い、一度中断の上、自宅の上映環境を整えて鑑賞。
前評判によってハードルがあがっている場合、だいたいはそれを越えることなく終わってしまうのだが、これは違った。
見終えたとき、自宅鑑賞ながらもなんともいえない壮大な気持ちに浸ってしまった。
それほどまでに物語のスケールが大きいというか、特に終盤の盛り上がりとラストシーンが素晴らしい。
正直、初鑑賞は映画館にしておくべきだったな、と若干後悔もしている。
文句のつけようなく星5つ。
糧
名作と名高い本作…名作だった。
生きる上で何が必要かを問いかけてくれる。
希望の源とでも言うのだろうか?
彼にとっては「穴掘り」だった。
毎夜毎夜コツコツと。
20年という月日をかけてコツコツと。
時間が切り取られているような刑務所の中。冒頭レッドのモノローグが語るように膨大な時間との戦いが始まるのだろう。
長い時間をかけて、ゆっくりと殺されていく。それは肉体的な衰えとは別に精神的な死を意味するのだろう。
彼が自らの手で起こした環境の変化。
微々たるものではあるけれど、0ではない。
それが精神的な死を遠ざける。
閉鎖された時間からの脱出なわけだ。
物語の骨組みも素晴らしく、人物設定が後々まで効いてくる。大逆転劇としても清々しい。
後半「希望」というワードが出てくるのだけれど、レッドの解釈の方が正論に聞こえる。「希望という名の絶望」なんて言葉もある。
遂げられない想いは抱え込むだけで重荷になる。彼らの環境を思えば、希望など抱くだけ無駄だと思う。
最後の最後に必ず裏切られるもの、それが希望の正体なんだろうと思う。
それを最終的に覆す。
勿論、そこに至るまでは並大抵の事ではない。
希望を抱くのが困難な環境、この場合は刑務所なのだけれど、壁の外に於いてもやる事は変わらないのだ。
「進め」
どんなに小さな一歩でも「進め」
変えていく努力をしろ。
そういう事なのだと思う。
全ての成功は、そこから始まると言わんばかりだ。
モーガン・フリーマンがやはり素晴らしい。
おそらくならばまだ若いはずなのだけれど、貫禄と存在感が別次元だった。
「パピヨン」のようにヒロイックでも象徴的なシーンがあるわけでもないのだけれど、作品の絵力と構成力は凄まじく…2時間越えの長尺などアッと言う間だった。
小難しいのだろうなぁと、見るタイミングをずらし続けていた本作。思いの他、小難しくもなく…むしろ、きっと何かヒントのようなものを求めて、また見返す事もあるのかな、と思えた。
素晴らしい名作
いい映画は何度見ても。
ヒューマンドラマに興味を持ったきっかけの映画です
希望を持ち続けた先に
アメリカの刑務所ってタバコ吸って賭けして女優のポスターまで手に入って、収監されてる人達はお洒落な帽子被ってる。ヘマしなければそこそこ快適な様子。希望をなくし環境に慣れてしまうのは死んでるようでも心許せた人ができたら一生懸命勉強するし、まともになりたいと努力する。無実で収監されたアンディは仲間のために自己犠牲をもいとわない、丁寧で強靭で頭のきれは半端ない。有能である事は身を守る。
家族も女性も出てこないけどお互いの思いやりにじわじわ胸をしめつけられる。
アンディがレッドに残した手紙が年齢を気遣いながら希望を与えてくれて優しさに涙が出ます。
メキシコの海で小舟の手入れしているアンディとの再会は美しい空の輝きともに忘れらない最高のエンディングでした。映画完成まえに亡くなった方のリスペクトもまた、素敵すぎます。レッド長生きしてくださいね。
。
希望と友は忘れてはならない
感想をつらつらと
終盤の監獄のシーンは素晴らしかった。
最初から主人公に目的があって動いていく話ではないため、どこに落としどころをつけるのか我々に分からないようにしている。
希望のない老人の死を描いていた後に、希望を失った主人公を描き、「必死に死ぬか、必死に生きるか」と問いかけ、雷雨の夜という不安を煽る情景の中で、主人公は死ぬのだろうとレッドだけでなく我々にも思わせる。
そして朝、点呼に出ない主人公。
あぁ、やはり自殺してしまったのか。と我々が思った時、怒涛の逆転劇が起こる。
レッドによってあとがたり的に語られる脱出後のストーリーはとても爽快だ。
どこの段階から彼が脱出を考え、他の囚人たちを含めて騙していたのか。
長官を煽ったて懲罰房に入れられたのも計画だったのか。
視聴後も良い余韻に浸れた。
終身刑とは死刑よりも軽い刑罰なのだと思っていた。
監獄の中しか知らない、外に希望のない老人
監獄の中に馴染まず、外への希望を忘れない主人公
そして主人公と知り合ったことで外に出て希望を辿れたレッド
とても綺麗な対比構造だと思った。
レッドは最初から出所する気はなかったのかもしれない。
ムショには調達屋としての自分の役割がある、衣食住もなんとかなる、おかしなことをしなければ暴力されることも無い。
外に出てしまえば、今の立場を失い、罪人としてのレッテルを貼られ、年老いてしまった自分には挑戦する気概もない。希望のない、想像するだけで不安な人生。
ただその外には自分の人生に活力を与えた友達がいる。
そこを目指して進もう。
人の心は石ではない。希望は死なない。
非常に考えされらる素晴らしい映画だった。
出会えてよかった。
希望を持つ事を大切に
ティムロビンス扮する銀行の副頭取アンディは、妻の浮気をきっかけに発展した殺人事件の容疑者にされ終身刑になった。ショーシャンク刑務所には、モーガンフリーマン扮する終身刑20年目を迎えたレッドがいた。レッドは、アンディを見くびっていたが見当が違っていた。1カ月経ってアンディはレッドに話しかけてきた。アンディは、調達屋のレッドにロックハンマーを頼んだ。アンディは、看守に節税対策を教え、代わりにビールをみんなに飲ませた。署長や他の看守にも節税対策を行い、アンディは図書係になった。新たな囚人が来てアンディの無実が立証出来そうな話があった。しかし、その話を持ち込んだ囚人は殺された。刑務所には刑務所のルールしか無いのか?
アンディはこの先どうなる? 静かな展開から突然ショッキングな結末へ。やはり希望は大切だ。テーマは渋いが、痛快だったね。
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