上海から来た女
劇場公開日:1977年8月6日
解説
ふとしたキッカケで殺人事件に巻き込まれていく男を描くサスペンス・スリラー。製作・監督・脚本は「市民ケーン」のオーソン・ウェルズ、原作はシャーウッド・キング、撮影はチャールズ・ロートン・ジュニア、音楽はハインツ・ロームヘルドが各々担当。出演はリタ・ヘイワース、オーソン・ウェルズ、エベレット・スローン、グレン・アンダース、テッド・デ・コルシアなど。
1947年製作/アメリカ
原題または英題:The Lady from Shanghai
配給:インターナショナル・プロモーション
劇場公開日:1977年8月6日
ストーリー
宵闇深まるニューヨークはセントラルパーク。散歩中のマイク(オーソン・ウェルズ)は、美しい女エルザ(リタ・ヘイワース)と出会う。その場は冷たくあしらわれたマイクだが、別れてしばらく後、彼女の悲鳴が聞こえた。かけつけたマイクは暴漢に襲われてるエルザを見た。彼女を助け駐車場まで送った彼は、彼女が弁護士で資産家のバニスター(エヴェレット・スローン)の妻であることを知る。翌日、船員斡旋所にバニスターも来た。マイクの聞いたカリブへのヨット航海のためで、目的地はサンフランシスコ。航海は順調に続き、マイクとエルザは親密になってくる。だが気がかりなのは、バニスターの顧問弁護士を自称するグリズビー(グレン・アンダース)の存在だった。サンフランシスコでグリズビーに会ったマイクは、奇妙な申し出をうけた。「グリズビーを殺したのは私です」という書類にサインすれば5千ドル与えるというのだ。即答をさけた彼はエルザと会う。彼女は駆けおちしようといい、その資金のため、彼は書類にサインした。そして再び、エルザの元へ向かう途中、マイクは非常検問にぶつかる。何と本当にグリズビーが殺されたのだ。あの書類を証拠にマイクは逮捕された。誰かの罠。殺人犯として公判に付された彼は、裁判所を脱走しチャイナ・タウンに逃げる。急に彼を襲う中国人。彼の気づいたその場所はすべて壁が鏡ばりの部屋だった。やがてエルザが現われた。財産のため彼女とバニスターがしくんだ殺人だったのだ。やがて、バニスターも現われ、射ち合いになる。鏡の中に顔が、どこに写っているのが本当の人間--彼らなのか。エルザとバニスターは死に、マイクだけが生き残って街を去っていった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- オーソン・ウェルズ
- 脚本
- オーソン・ウェルズ
- 原作
- シャーウッド・キング
- 製作
- オーソン・ウェルズ
- 撮影
- チャールズ・ロートン・Jr.
- 音楽
- ハインツ・ロームヘルド
- 特殊効果
- ローレンス・バトラー
- 字幕
- 高瀬鎮夫