サブウェイ・パニック

劇場公開日:

解説

ニューヨークの重要な交通機関である地下鉄がハイジャックされたことから起こるパニックを描く。製作はガブリエル・カッカとエドガー・J・シェリック、監督は「白熱(1973)」のジョセフ・サージェント、脚本はピーター・ストーン、原作はジョン・ゴディの『ペラム123』。撮影はオーウェン・ロイズマン、音楽はデイヴィッド・シャイア、編集はジェリー・グリーンバーグとロバート・Q・ラヴェットが各々担当。出演はウォルター・マッソー、ロバート・ショウ、マーティン・バルサム、ヘクター・エリゾンド、アール・ハインドマン、ジェームズ・ブロデリック、ディック・オニール、リー・ウォーレスなど。

1974年製作/アメリカ
原題または英題:The Taking of Pelham One Two Three
配給:ユナイト映画
劇場公開日:1975年2月8日

あらすじ

ニューヨーク地下鉄構内で、今、ありえない大事件が発生した。ローカル線ペラム駅を発車した123号が4人組の男にハイジャックされ、17人の乗客と車掌一人が人質にされたのだ。ハイジャッカーは首領株のブルー(ロバート・ショウ)が管制センターとの交渉に当り、グリーン(マーティン・バルサム)、グレイ(ヘクター・エリゾンド)、ブラウン(アール・ハインドマン)の3人が見張りに立っていた。午後2時13分、ブルーは管制センターに要求を伝えた。「少額紙幣で100万ドル。期限は1時間で、それを過ぎた時は1分に1人ずつ人質を射殺する」。地下鉄公安局警部補ガーバー(ウォルター・マッソー)は、人質保護のため警官隊に発砲はおろか姿を見せてはならぬ、犯人を刺激してはならぬと厳命した。地下鉄は全線麻痺し、駅々の出入口は閉鎖された。一方、ニューヨーク市々長(リー・ウォーレス)は犯人の要求に従い、100万ドルの支払いを承知した。残された時間はあと26分。まだ100万ドルは銀行から運び出されていない。ガーバーは必死になって15分の期限延長を頼んだが、答えはノーだった。その頃地下鉄内では、柱の陰で手も足も出ない武装警官の一人が、犯人に発砲したのが原因で激しい銃撃戦が展開されていた。報復手段は直ちにとられ、車掌が人々の前で射殺された。線路にひし伏していた巡査は暗闇の中の警官に励まされ、123号に金袋を届けた。ブルーは100万ドルの金を見て、初めてポケット・ウィスキーでノドをうるおした。彼はガーバー警部補に、警戒網を解いてトンネル内から警官を一人残らず排除、トンネル内の信号を全部青にすることを命じた。コンソールの中で123号が静かに前進しはじめた。そして突如停止したかと思うと、4人んおハイジャッカーは下車し、自動ブレーキをはずして車両を疾走させはじめた。123号車の進行にしたがって大移動を開始した警戒網は正に翻弄されっぱなしだった。追跡を開始したガーバーの頭に妙にひっかかるものがあった。なぜ妙な地点で一時停止したのか?その頃、4人のハイジャッカーは構内作業用の出入口で変装を解き、最後の打ち合せを行っていた。分け前を貰えばもう用はないと反抗的態度に出たグレイはブルーに射殺された。彼らは暴走しはじめた地下鉄からヒッピー風の男が銃を手に飛び降りたのを知らなかった。たまたまその車両に乗り合わせた私服警官だった。彼はブラウンを射ち倒した。ブルーはグリーンに早く逃げろと命じ、自分は狙撃者に突進して行った。彼が私服警官を射殺しようとしたとき、背後からガーバーの声がかかった。ブルーの最後は凄絶だった。彼は逃れる術がないことを知ると、線路脇の高圧線に足を突っ込み全身煙に包まれて絶命した。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0終わり方が素晴らしい。

2025年2月12日
PCから投稿

4人の犯罪者に地下鉄の車両が乗っ取られる話し。犯人は時間内に金を持ってこられなかったら1分遅れるにつき1人ずつ殺していくというもの。

いやー。
映画の終わり方が非常に素晴らしかったです。表情も最高でした。
「そこでエンドロールか!」という感じはなかなかありません。

乗り物パニック映画の傑作。

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みる

5.0100人に二人の変わり者

2025年1月26日
PCから投稿

トマトで支持率98%ですので、2%の変人がいる、ということですね。

B級映画の趣ですが、プロットもスリラーの超一級。生涯で最も面白かった作品の一つです。美男美女だ一人も出てこないで、服装や小道具類もくたびれていて、高級ではないNYのガサツなリアリズムにあふれています。

派手さのなくても芸達者の確実な演技とテレビドラマ出身らしいテンポの速いメリハリのついた演出力も一級品です。

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越後屋

3.50086 地下鉄がハイジャックされた!信じないね

2024年7月17日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

1975年公開
クシャミは謎解き解明の元。
ウォルターマッソーのでか鼻が効くぜ!
にしてもロバートショーの存在感は大きいね。
サスペンスものとして優れていて
当時は凄いトリックとしてビックリしたが
高木彬光の人形ものに似ていない?
大げさではなく規模も小さいがハラハラして
70年代にふさわしい。
70点
パンフ購入
ってどこで観たんだろう???
テレビやろうな。

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NWFchamp1973

5.0落語のオチ‼️

2024年2月3日
スマートフォンから投稿

笑える

怖い

興奮

ニューヨークの地下鉄が4人組の男にハイジャックされ、乗客と引き換えに現金100万ドルを要求。1時間のタイムリミットの中で、公安部部長が犯人との交渉にあたるが・・・‼️犯人たちが互いに色で呼び合うのは「レザボア・ドッグス」の元ネタ‼️冷酷で切れ者なロバート・ショウのブルー、マーティン・バルサムのくしゃみ男グリーンなど、キャスト陣が素晴らしいですね‼️電車が駅に停車するたびに一人ずつ、ハイジャック犯が乗り込んでくるオープニングはワクワクします‼️当時流行していたパニックもの、ハイジャックものを融合させ、身代金が届くか届かないかのサスペンス、地下鉄トンネル内での大銃撃戦、クライマックスの電車が暴走するスペクタクルまでスピード感たっぷりに、ハラハラドキドキさせてくれます‼️事件にまるで気づかないアル中の女性や、人気も指導力もない市長、やる気のない公安局の面々まで、当時のアメリカ社会を象徴するような描写も奥深いですね‼️線路で感電死するラストで見事な顔芸を見せるロバート・ショウ‼️強烈です‼️くしゃみが思わぬ伏線となり、"Gesundheit" (お大事に)で全てが解決してしまう、まるで落語のオチのような、粋なラストも最高‼️うまい‼️

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