ゴールデンボーイ 危機また危機

劇場公開日:

解説

警察とギャング団に追われながら組織に挑む男が主人公のアクション映画。製作はアルベルト・パリエーゼとルチアーノ・エルコリ、監督はルチアーノ・エルコリ、脚本はエルネスト・ガスタルディとエルコリ、撮影はクラウディオ・チリロ、音楽はジャン・パオロ・チッティが各々担当。出演はジュリアーノ・ジェンマ、スーザン・スコット、ベナンティノ・ベナンティーニ、マイケル・フォレスト、ステラ・カルナチーナなど。日本語版監修は岡枝慎二。テクニカラー、テクニスコープ。

1973年製作/イタリア
原題または英題:Troppo Rischio Per Un Uomo Solo
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1974年11月23日

ストーリー

ルーディ・バッティ(G・ジェンマ)は一流のレーサーだった。アルゼンチン生まれで両親はイタリア人、ホリの深い顔とスラリとした長身は若い女性ファンのアイドルだった。ルーディは今日のレースが終わると、アルゼンチンに住む恋人のニーナ(S・スコット)に電話して、すぐイギリスに来るようにいった。翌日、ロンドンのヒースロー空港でニーナと再会したルーディは彼女を車に押し込むと友人のアランのアパートに連れていき、ベッドに投げだした。情事が終わり、ぐっすり眠ったルーディが眼をさますと、どういうわけか何人かの見知らぬ若い男女が部屋にいて、ニーナは友達だといって紹介した。翌朝、眼をさますと昨晩のことはすっかり忘れていたが、車のことを思い出し、アパートの前にいってみると置いてあるはずの車がなくなっている。警察に通報すると警官がやってきて、任意同行を求めた。昨夜のうちにニーナが殺されたのだ。しかも兇器はルーディのスパナだった。昨夜のことはろくに憶えていない。パーティに出た連中はニーナの友達だというだけで住所も名前も知らない。留置場に入れられた彼に面会人がやってきた。彼と契約を結びたがっていたスポンサーのブラウナー社長(M・フォレスト)に頼まれた弁護士だった。彼によれば、車の中にあるルーディとニーナのペアの鞄が事件解明の鍵だという。留置所に戻ったルーディはいきなり囚人たちに襲われ、救急車で病院に運ばれることになった。このままでは死刑になりかねないと思ったルーディは救急車から飛びおり、アランのアパートへ戻った。そこに若い女が入ってきた。このアパートの持ち主アランの恋人エバ(S・カルナチーナ)だった。エバはルーディの無実を信じて捜査に協力することを約束した。ルーディはまず整備工のピエロ(V・ベナンチーニ)をアパートに呼んだ。そしてブラウナー社長の家に向かった。彼を脱走させるよう手引きしたのはブラウナーしか考えられなかったからだ。彼の話によれば、ニーナは麻薬組織に利用され、その運び屋になっていたこと、そして麻薬を狙った一味は鞄を奪ったがそれがルーディのもので麻薬が入っていなかったためにニーナが殺されたらしいことなどを語った。やがてギャングどもに捕まったルーディが、苦しまぎれにいいかげんな場所をいうとギャングどもは温室にルーディをとじ込め、三人の見張りを残して出ていった。ルーディはプロパンガスを利用してそこを脱出するとアランのアパートに戻った。そこには、警察から“駐車違反のため警察に保管してある”との通知が届いていた。来あわせていたエバに罰金を払って車を出してくると、ピエロのいるシルバーストーン・サーキットに向かった。途中、待ち伏せていたギャングに追われたものの、勝手知ったサーキットに逃げ込み、路面にオイルを撒いて危機を脱した。事務所に戻ったとき、銃を構えたブラウナーが現われた。やはりブラウナーがギャングの親分だったのだ。エバが警察に連絡したおかげですべてが解決した。ルーディはまた花形レーサーとしてカムバックすることができた。

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