ジュリアーノ・ジェンマ

母国イタリアの俳優や米俳優バート・ランカスターに憧れ、役者を志す。スタントマンとしてキャリアをスタートし、「タイタンの逆襲」（62）で初主演を務めた。「山猫」（63）などに出演後、当時の芸名モンゴメリー・ウッドで出演したマカロニ・ウエスタン「夕陽の用心棒」（65）で一躍スターの座に躍り出る。その後も「荒野の1ドル銀貨」（65）、「星空の用心棒」「怒りの荒野」（67）と出演作が次々とヒットを記録。この頃、芸名をジュリアーノ・ジェンマに変えた。その後は、社会派作品を中心に幅広いジャンルで活躍し、「タタール人の砂漠」（76／日本劇場未公開）で、イタリアのアカデミー賞にあたるダビッド・ディ・ドナテッロ賞の特別賞を受賞した。日本での人気が高く、ジェンマの名前に由来したスクーターが登場し、そのCMに出演したこともある。13年10月1日、自動車事故のため75歳で死去。ホテルの支配人役で出演した「ローマでアモーレ」（12・ウッディ・アレン監督）が遺作になった。娘ベラ・ジェンマも女優。