台北ストーリー

劇場公開日:

解説

「クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」のエドワード・ヤンが、1985年に手がけた2作目となる長編監督作品。親の家業である紡績業を継いだ元野球選手のアリョン。彼の幼なじみで恋人のアジンはアメリカへの移住を考えている。過去の栄光にしがみつく男と過去から逃れようとする女、そして彼らを取り巻く人々の姿が、経済成長の中で変貌する80年代の台北を舞台に描かれる。主人公のアリョン役には製作と脚本も担当したヤンの盟友ホウ・シャオシェン。アジン役に当時のヤンの妻であった人気歌手ツァイ・チン。ウー・ニェンチェン、クー・イーチェンら台湾の映画作家たちが俳優として出演し、ホウ作品の脚本を数多く手がけるチュウ・ティエンウェンが共同脚本を担当。日本では長らく劇場未公開だったが、エドワード・ヤン生誕70年、没後10年となる2017年に、4Kデジタルリストア版で劇場初公開が実現。16年の第17回東京フィルメックスでも上映された。

1985年製作/119分/台湾
原題または英題:青梅竹馬 Taipei Story
配給:オリオフィルムズ
劇場公開日:2017年5月6日

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映画レビュー

3.0物語らない物語

2024年10月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

台湾巨匠傑作選2024@シネ・ヌーヴォー。
1985年の作品。何ともうすぐ40年経つのだね。
侯孝賢主演、ほかにも後に名をなす台湾映画人が参加しているとか。台湾版『アメリカン・グラフィティー』か。
映画史上の位置づけはさておき、この映画、およそ説明的な描写を欠き、日常の断片を連ねた極めて不親切なつくり。主人公ふたりの関係性も明示されず、もやもやのまま進行するから、渡米の話や融資の話などさっぱりピンとこない。何となく見えてきたのは、「中華民國萬歳」「FUJI FILM」のネオンサインに象徴される80年代台湾の政治的・経済的な閉塞感。絵的には美しいのだけど、ストーリーに乗れないままなので、何となくの域を出ない。少年野球の話も、もうちょっとわかりやすく語ってよね。

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くーにー62

4.0台湾、日本、アメリカ

2021年12月21日
iPhoneアプリから投稿
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因果

3.5台北に昭和を感じる

2018年11月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

普通の人生は何処にも行けないという事を淡々と描いた秀作。
リアルすぎて切ないなぁ。

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ドラゴンミズホ

3.01980年代の台北

2018年5月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

父親の家業のテキスタイルを引き継いだ元野球選手、その恋人でアメリカに移住したい女、こんな二人が思い通りにならない人生にもがくことに。
ほろ苦い青春ラブストーリー。

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いやよセブン