オー!ゴッド
劇場公開日:1978年6月3日
解説
20世紀のロサンゼルスに神様が現われるという奇想天外なコメディ。製作は「ナッシュビル」のジェリー・ワイントローブ、監督はTV界出身のカール・ライナー。アベリー・コーマンの原作をラリー・ゲルバートが脚色、撮影は「狼たちの午後」のヴィクター・J・ケンパー、編集はバッド・モーリン、美術はジャック・センター、音楽はジャック・エリオットが各々担当。出演は「サンシャイン・ボーイズ」のジョージ・バーンズ、ジョン・デンバー、テリー・ガー、ドナルド・プレザンス、ポール・ソルビノなど。
1977年製作/99分/アメリカ
原題または英題:Oh, God!
配給:ワーナー映画
劇場公開日:1978年6月3日
ストーリー
ジェリー(ジョン・デンバー)は、さほど裕福ではないが、スーパーマーケットの売り場主任をしており、妻のボビー(テリー・ガー)と息子のアレン、娘のベッキーの4人家族で、平凡ながらもハッピーな毎日を送っていた。そんなある日、変な手紙が舞いこんだ。なんと差し出し人がゴッド、つまり神様なのである。その手紙には、日時、場所、時間が指定してあり、そこに来るように、と書いてあるのだった。ただのいたずらだと思ったジェリーはそれをクズカゴへ--しかし、真夜中に目をさますと、捨てたはずの招待状が枕もとにあるではないか?不思議に思いながらも今度は破って捨てなおした。翌日、職場に出たジェリーは、支配人に呼ばれ、野菜の並べ方などのことで文句を言われる。支配人に反論しながらレタスの葉をむいたジェリーはそこに神からの招待状が入っているのに気づいた。たび重なる奇妙な出来事に誘われるように、ジェリーは神が指定したビルの27階の2700号の部屋に向った。その部屋は、イスとインターホーンがあるだけの真白な部屋で、そのインターホーンから、神の声が聞こえて来た。どこかに誰かが隠れているに違いないと思ったジェリーは、あちこち捜してみたが、誰もいない。しかもこのビルは17階建てで27階などあるはずがないのだ……。意を決したジェリーは神の声と対話した。神のお告は次の通り。最近人間は私を信じず、破滅への道を歩きはじめている……さらには、私が死んだなどと言いだすものもいる。私は正直者で善人のお前が好きだ。だから私の助手として、私がまだ生きていて、人間を見すててないことを示してくれ……というのである。そして、まずはマスコミを利用しろ、とジェリーに名刺を渡した。早速『GOD』と印刷してあるその名刺をもって、新聞社などを訪れるが、単なる狂信者として片づけられてしまう。しかし、神とジェリーの作戦会議(?)は続き、ついには、TV、新聞などに紹介されるまでになった。ところが、その波紋は家族にまで及び、子供たちや妻のボビーは狂信者に追いまわされて外にも行けない。当のジェリーもスーパーマーケットをクビにされそうである。ついに神学研究会からも呼び出しを受けた。各宗代表からなるそうそうたるメンバーの彼らは、ジェリーを一室に隔離し、古代文字で書かれた問題を解くように命じた。もちろん神が現われて、すらすら解いたが、神は、メンバーの1人であるウィリー(ポール・ソルビノ)が、神の名を借りて私腹をこやすニセ牧師であるからやめさせるようにと告げた。ジェリーはその事を布教会で告げるが、大混乱になり、あげくに告訴され裁判沙汰に。しかし神がついているジェリーの勝利に終る。とうとうスーパーマーケットをクビになったジェリーの前に現われた神は、私はいつもお前を守っているよ、と告げて今度はアフリカの動物たちのもとへと去っていくのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- カール・ライナー
- 脚色
- ラリー・ゲルバート
- 原作
- アベリー・コーマン
- 製作
- ジェリー・ワイントローブ
- 撮影
- ビクター・J・ケンパー
- 美術
- ジャック・センター
- 音楽
- ジャック・エリオット
- 録音
- スティーヴンス・エディトリアル
- 編集
- バッド・モーリン
- メイクアップ
- レオ・ロティト
- 字幕
- 高瀬鎮夫
受賞歴
第50回 アカデミー賞(1978年)
ノミネート
脚色賞 | ラリー・ゲルバート |
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