黄金の馬車

劇場公開日

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解説

18世紀の南米スペイン植民地を舞台に、イタリアからやってきた仮面劇の一座のヒロインと彼女に恋する総督を軸に展開する恋のさやあてと宮廷の陰謀劇を、舞台と現実をないまぜにして描く人間喜劇。「大いなる幻影」のジャン・ルノワール監督作品で、88年に復現された版での日本初公開。製作はフランチェスコ・アリアータ、脚本はプロスペル・メリメの一幕戯曲を翻案したルノワールとジャック・カークランド、レンツォ・アヴァンツォ、ジュリオ・マッキ、ジネット・ドワネルの共同、撮影はクロード・ルノワールが担当し、音楽はヴィヴァルディほかを使用。出演はアンナ・マニャーニ、オドアルド・スパダーロほか。

1953年製作/フランス・イタリア合作
原題:Le Carrosse D'or
配給:フランス映画社

ストーリー

総督フェルディナン(ダンカン・ラモント)の支配する南米のスペイン植民地、そこへ総督の取り寄せた黄金の馬車と一緒に船にのってやってきたのはドン・アントニオ(オドアルド・スパダーロ)率いるイタリアのコメディア・デラルテ(即興仮面劇団)一座に、そのヒロイン、カミーラ(アンナ・マニャーニ)に恋して同行している騎士フェリペ(ポール・キャンベル)を加えた一行。一座は早速興行を始めるが、全く受けず、観客の注意は客席の中の人気闘牛士ラモン(リカルド・リオリ)にばかり向けられる始末。怒ったカミーラがラモンを挑発し、やっと大喝采をとるが、あがりはほとんどなかった。しかしそこへ宮廷で舞台を演じないかという総督からの使い。カミーラをすっかり気に入った総督は彼女を大舞踏会に招待するが、一方面白くないのは今まで寵愛を受けていた侯爵夫人イネス(ジゼーラ・マシューズ)そしてまたカミーラの心を失って絶望したフェリペは軍隊に志願すると彼女に別れを告げる。が今度は闘牛士ラモンが新たにカミーラに言い寄り始めるようになる。そんな中、カミーラに黄金の馬車をやる約束をしてしまった総督に、公爵らはそんなことをするなら罷免を訴えると息まく。しかしそこへ突然カミーラが現われ侯爵夫人イネスと猛烈な恋のさやあてを演じ大混乱となる。カミーラは黄金の馬車に乗って帰るが、ラモンが彼女を熱心に口説いている時、軍隊からフェリペが帰って来る。更には詫びを入れるため総督まで現われ、3人がはち合わせ、ラモンとフェリペは決闘を始めてしまう。ドン・アントニオはカミーラに逃げようと言うが、彼女は「私は残る」と動じない。ラモンとフェリペは逮捕され、総督も罷免だろうと噂される中、大司教がカミーラと共に宮殿に黄金の馬車で乗りつけ、彼女が馬車を教会に寄付し、来たるミサで歌うので皆を招待したいと告げる。歌い踊るドン・アントニオ一座の中にカミーラが駆けつけ大団円となるが、既に彼女を取り囲んでいた男たちの姿はなく、舞台の上にしか自分の人生はないことを知ったカミーラは一抹の寂しさを覚えるのだった。

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映画レビュー

1.0ジャン・ルノワールのファンの皆様、ごめんなさい

2021年1月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この映画の評価として、
フワンソワ・トリュフォー監督からの
絶賛を始め、
各サイトに投稿された方々の評価も
著しく高いものがある。

しかし、
私はこの作品には全く乗れなかった。

基本的にこの映画のジャンルは喜劇
なのだろうから、
あまりリアリティにこだわる必要はない
のかもしれないが、
全くという訳にはいかない。

また、私は喜劇でも、
社会風刺や人生観の示唆の観点は必須で、
もしそうでないなら徹底的な
ナンセンスギャグでなくてはならないと
思っている。

しかし、私はこの映画には、
それらの要素を感じ取れなかった。

何故、総督・人気闘牛士・騎士という
各界有力者3人もの男が、充分な説明もなく
劇団ヒロインに夢中になるのか、
それも己の大切なキャリアを放棄してまでの
入れ込み設定は現実離れ過ぎる。
馬車の教会寄進の落ちもお手軽過ぎるし、
劇中劇の設定も、
他の優れた同様の映画作品を
凌駕することはない。

昨年来、戦前戦後の映画を集中的に
観賞したが、その中でも
デュビュデュエの「舞踏会の手帳」、
カイアットの「裁きは終わりぬ」
エルンスト・ルビッチの「私の殺した男」や
「生きるべきか、死ねべきか」
等は、素晴らしい作品だった。

ユーモア満載の作品も含め、全て、
人生や社会を深く洞察した名作だった。

しかし、
ジャン・ルノワール監督の他の作品にも、
同じような共感は得られなかった。

「どん底」は
黒澤作品を上回ることはないし、
「大いなる幻影」は
両将校の友情と別れの描写が
クライマックス過ぎて、
この後のジャン・ギャバンの
逃亡エピソードが
付け足し的に見えて締まらない。
「ゲームの規則」の恋愛ゲームと
権利による事件隠蔽の内容には、
ニキータ・ミハルコフの
「機械仕掛けのピアノのための未完成の戯曲」
にある、
やはり一カ所に集まった同じ群像劇での、
人生への深い検証の姿勢が有るわけでも
無い。

私の若い頃は、
ジャン・ルノワール監督と言えば、
映画界のビッグネームの一人として
認識させられていたが、
昨年来、
それ以上に優れた監督作品の発見が続き、
ルノワール監督はすっかり
重要では無くなってしまった感がある。

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KENZO一級建築士事務所

5.0圧倒される!

Raspberryさん
2020年10月26日
iPhoneアプリから投稿

大監督ジャン・ルノワールに圧倒される。

どんな男にも御せないカミーラという女性。私たち鑑賞者もまた彼女を御せないまま物語は進む。
その鑑賞者に向かってカミーラが、一部始終を話そうとする「語り」の意志。
この巧みに作り上げられた世界は、我々の生活に直接響くものはないのだが、彼女の意志を我々はじっくり見ておく必要があるのだ。

ヨーロッパの爛熟した貴族感覚では、「お辞儀」は形骸化しているように見える。
一方、演者がカーテンコールで行うお辞儀は生きている。観客に向けたお辞儀は、祝福の歓び・感謝・礼儀であり、神の前に膝を折るに等しい。

めくるめく精神の嵐が、肉体の上を吹いてこそ、初めて人間は作られるようだ。めくるめく嵐の中で、人間の根っこは太くなる。

こんな大名画をプライムビデオで無料で観られるとは。いやはや、当時の貴族も真っ青な贅沢である。

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Raspberry

5.0アンナ・マニャーニの魅力全開

2020年7月27日
Androidアプリから投稿

1953年の仏伊作品
原作者はカルメンで有名なメリメ

トリュフォーが絶賛してたらしいので見たが、とても良かった
劇中劇のように始まり 大団円でまた、終わるのも
ルノワール監督の優れた色彩感覚も
イタリアの大衆芸能の面白さも

主役のカミーラを演じるアンナ・マニャーニの魅力が溢れていた

バイタリティーのある陽気で喜怒哀楽のはっきりしたイタリア女は 話相手としても楽しそう
強力な味方にもなりそうだし、その飾り気のなさにどこかホッとする

そんな訳で 騎士、闘牛士、総督らスペイン男を魅了し、選択を迫られるが…
恋の駆け引きだけでなく、政治的、黄金の馬車を巡る判断もしなくてはならなくなる

彼女の機転は正解だが 苦味もあり、その階層や舞台人(看板女優)の宿命も感じさせられた

一生懸命芸やお手伝いをしたり、恋のライバル達が鉢合わせしないように機転をきかすチビも可愛い
(もう既に大人の事情を理解している)

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jarinkochie
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