ピクニック(1936)

劇場公開日:

ピクニック(1936)

解説

印象派の巨匠ピエール=オーギュスト・ルノワールの息子、ジャン・ルノワール監督による中編作品。ギィ・ド・モーパッサンの小説「野あそび」を原作に、パリから田舎にピクニックにやってきた一家の一日や、地元青年と一家の娘の愛を、モノクロの美しい映像で紡いだ。1936年に撮影されたものの、第2次大戦時にドイツ軍によってプリントが破棄。シネマテーク・フランセーズの創設者アンリ・ラングロワがオリジナルネガを救出し、プロデューサーのピエール・ブラウンベルジェがアメリカへ亡命中だったルノワール監督の了解を得て編集作業が続けられ、完成。第2次大戦が終結した翌年の46年、撮影から10年を経てパリで初公開されたという経緯を持つ作品。2015年、戦後70年を記念して日本でもデジタルリマスター版が劇場公開。

1936年製作/40分/フランス
原題:Partie de campagne
配給:クレストインターナショナル
劇場公開日:2015年6月13日

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映画レビュー

3.5【”月曜日のように悲しい日曜日が過ぎ、数年が経った・・。”楽しきピクニックの風景を描きつつ、人生の哀楽を盛り込んだ品性ある作品。】

2023年12月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー ひと時の恋に輝き、その恋が破れながらも、その愛を抱き続けた若き女性をみずみずしく描き出した作品。-

■パリで小さな店を持つデュフールは、妻と娘と義母、そして使用人・アナトールを連れて田舎にピクニックにやってきた。
 昼食後、デュフール夫人と娘のアンリエットは、舟遊びの青年アンリと、ロドルフに舟遊びに誘われる。
 アンリとアンリエットは惹かれあうが。

◆感想

・前半は、デュフール一家が浮き浮きした気分で、ピクニックを愉しむ様が描かれる。

・そして、アンリエットは、アンリの秘密の場所でキスをするのだが・・。

■その後描かれるのは、黒い雲が沸き上がり、驟雨が降る様である。
 陽と陰の絶妙な使い分けである。

<別れた二人が、数年後、同じ場所で再開するシーンも何とも切ない。今作は美しくも物語の流れを風景で絶妙に表した作品なのである。>

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NOBU

4.0再会を通じてより深まる断絶

2023年6月21日
iPhoneアプリから投稿

人の皮を被った鬼のような映画だった。そこにあるのは人々の温かな交感などではなく、都会と田舎の仁義なき相互消費だ。都会の家族は田舎を都合のいい楽園程度にしか考えておらず、冒頭から地元の人々に陰口を叩かれる。一方で地元の青年2人組は美しいパリジェンヌとその母親をどうやって籠絡してやろうかとさまざまな手段を講じる。

都会の家族は生来能天気ということもあり、はじめから女をゲーム的に攻略することにしか興味がない青年たちよりは幾分マシに思える。しかし野原で交わされる母と娘の会話はきわめて示唆的だ。娘は虫にも感情があるのかと母に尋ねる。それに対して母はそんなものあるわけないでしょうと一笑に付す。このとき「虫」が何を寓意しているかは言わずもがなだ。

表層上の温かな交流の底で交わされる都会vs田舎の冷戦は人気の少ない森の中でいよいよ最高潮を迎える。青年の下卑た欲望に気づかない娘は木々の間を飛び交う鳥に夢中だ。青年はそれをいきなり押し倒し、強引に我が物とする。

数年後、結局都会のおぼっちゃんと結婚した娘が再び田舎を訪れる。そして自分が押し倒された森の中であの青年と再会を果たす。彼女の瞳を大粒の涙がこぼれ落ちるが、一方で青年の所作はどこか冷たげだ。夫と共にボートで彼岸へと帰っていく彼女の姿を追うのは彼が吐き出すタバコの煙だけ。

いつまでも田舎にボヴァリズム的な夢想を抱く娘と、もはや他人の「所有物」となった女とその肉体に身勝手な喪失感を覚える男。都会と田舎の断絶は二人の再会によってむしろ深刻さを増してしまった。

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因果

3.5タイトルなし

2023年5月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

あけすけな感じが一昔(ふた昔?)前という感じ。そういう“時代体験”をする映画。

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ouosou

2.0思いのほか

2017年8月13日
iPhoneアプリから投稿

低俗な話でびっくり。ストーリーは女性目線だと恐怖心しかわかないのですが…。

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hyvaayota26