突然炎のごとく(1961)

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突然炎のごとく(1961)

解説

フランソワ・トリュフォーがアンリ=ピエール・ロシェの小説をもとに撮りあげた長編第3作で、親友同士の2人の男と1人の女が長年にわたって織りなす恋愛模様をつづった名作ラブストーリー。パリ、モンパルナスで出会ったオーストリア出身のジュールとフランス出身のジム。ともに文学青年である2人はすぐに意気投合し、親友になる。ある日、カトリーヌという女性と知り合った2人はそろって彼女に夢中になるが、自由奔放な彼女に翻弄され……。「死刑台のエレベーター」のジャンヌ・モローが奔放で破滅的なヒロイン役を魅力的に演じた。

1961年製作/107分/フランス
原題:Jules et Jim
配給:KADOKAWA
日本初公開:1964年2月1日

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(C)1962 LES FILMS DU CARROSSE/ SEDI

映画レビュー

3.0生き辛かったであろうカトリーヌが哀れ

2023年4月14日
Androidアプリから投稿

「智に働けば角が立つ 情に棹させば流される 意地を通せば窮屈だ」
夏目漱石の「草枕」の冒頭に出てくる有名な言葉ですが、これを思い起こしました。評論子は。本作のカトリーヌの生き様を観て。
きっと自由奔放に生きたかったのでしょうね、この世の柵(しがらみ)に、何ら束縛されることなく。己の情念の趣くままに。
(そして、結局は、突然に炎のごとく燃え上がった情念のまま行動して、この結末。)

カテゴライズされた世間一般の「枠組み」の中では生き辛かったであろう彼女を哀れに思うとともに、彼女に翻弄されても少しも変わらなかったジムとジュールとの友情の厚さに、胸が痛くなる一本でもありました。評論子には。

佳作であったと思います。

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talkie

3.0ジャンヌ・モロー、もうちょっと若かったらなあ〜

2022年9月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

あの役やるには、ジャンヌ・モロー、もう年増だったので、ミスキャストなんだろうと思い、ずっと食わず嫌いが続いていたが…
う〜ん、やっぱり、もっと若かったらなあ〜
あと5年は早く撮影して欲しかったよ。

あの流れで行けば、たぶん最後は乾いた悲劇で終わるだろうと思っていたが…
もうちょっと鮮烈に出来なかったかな〜
当時としては、鮮烈だったかもしれないけど…
ゴダールが刺激を受けたのは良くわかる。
もろパクリ(一応オマージュ?)の元ネタなどもあったし。

やはり、この映画はモローが歌う「つむじ風」に尽きると思う。
なので、あの曲は他の様々なシーンでも部分的にリフレイン(鼻歌とか口笛とか)させて、もっとあの曲を軸に、カトリーヌの心情や言動を展開させて欲しかった。

但し、トリュフォーの原作への思い入れの方が、非常に強烈だったようで…
原作で受けた感動を忠実にスクリーンへと移し替えたかったようなので、即興的な翻案などは抑えたかったのかもしれない。

トリュフォー本人曰く、本作は「文学的な映画というより、映画的な小説」とのこと。
まさに言い得て妙。
そんな味わいの作品であった。

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osmt

3.0まあまあの映画

2022年7月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

期待していたんですが、思ったほど響きませんでした…笑

ジャンヌ・モローがそんなに魅力的とも思えず…。

と言っても、トリュフォーの名作と言われる作品ですから、またいつか観てみようと思います。

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stoneage

3.5ジュールとジム

2021年12月26日
スマートフォンから投稿

知的

この作品に限らず、トリュフォーの作品に感情移入や共感するのは難しいと思う。というか、ある意味この世には、自分とまったく異なる感覚で暮らす人間が存在するのだ、という事に気づかせてくれるものなのだと思う。
因みに、監督が邦題を知って激怒したという逸話が妙に頭に残っている。曰く、「この映画はジュールとジムなんだ!!
決して、突然炎のごとくじゃないんだ!!」との事。観客からしてみれば、想像力を刺激する絶妙なタイトルだと思うけどね。

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addkei
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