いとこのビニー

劇場公開日:

解説

殺人容疑を受けた従兄弟を助けようと奮闘する新米弁護士の姿を描く法廷コメディ。監督は、イギリス出身で「ナンズ・オン・ザ・ラン 走れ!尼さん」のジョナサン・リンで、本作がハリウッド第一作となる。製作・脚本は「ペテン師とサギ師 だまされてリビエラ」(脚本)のデール・ローナー、共同製作は「ヤングガン2」のポール・シフ、撮影は「死霊のはらわたII」のピーター・デミング、音楽は「過ぎゆく夏」のランディ・エデルマンが担当。主演は「ホーム・アローン2」のジョー・ペシ、「クロスロード」のラルフ・マッチオ、今年度アカデミー賞最優秀助演女優賞を本作で獲得した「オスカー(1991)」のマリサ・トメイ。ほかにミッチェル・フィットフィールド、フレッド・グウィン、レーン・スミスらが共演。

1992年製作/120分/アメリカ
原題または英題:My Cousin Vinny
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1993年3月20日

ストーリー

大学生のビル・ガンビーニ(ラルフ・マッチオ)と、スタン・ローゼンシュタイン(ミッチェル・フィットフィールド)は、大陸横断の旅の途中で立ち寄った、アラバマ州ワーズ市のコンビニエンス・ストアの店員が殺害された事件の容疑者となり、困り果てたビルは、ニューヨークで弁護士をしている従兄のヴィニー(ジョー・ペシ)に助けを求めた。キャデラックでフィアンセのモナ・リサ(マリサ・トメイ)を連れてワーズ市に駆けつけたヴィニーは、ビルとの再会を喜んだが、弁護士になったのは6週間前で法廷に立ったことがなく、司法試験に合格するまで6年間もかかったことを明かし、ビルをがっかりさせる。いよいよ開廷となるが、服装と言葉使いから、ヴィニーは法廷侮辱罪を裁判官ハラー(フレッド・グウィン)から言い渡され、留置所送りとなる。ヴィニーを頼りなく思ったスタンは、官弁護士ギボンズ(オースティン・ペンドルトン)に弁護を依頼した。保釈されたヴィニーは徹夜でアラバマ州法を研究し、公判初日、事件の目撃者の証言を崩してあざやかな弁護ぶりを発揮。一方ギボンズは、緊張すると口ごもってしまい、スタンもビニーに改めて弁護を依頼した。最後にFBIの自動車解晰班の指導員ウィルバー(ジェームズ・レブホーン)が証言に立ち、タイヤの写真を証拠にビルたちを圧倒的に不利な立場に追いつめた。しかし、実家が自動車工場のモナ・リサは専門的な見解をもとに、写真が証拠としては不完全なものであることを指摘し判決は無罪となり、ビルとスタンは自由の身になるのだった。

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映画レビュー

4.0VHSの頃

2023年8月4日
PCから投稿

良作ではあったが名画とまではいかない。だけど同時代の人でいとこのビニーにしっかりした記憶を持っている人は多いと思う。ベストにあげるほどじゃないがみょうに懐かしい。

『goodではあったがgreatではなかったにもかかわらず(Despite the good-but-not-great initial reviews,)『いとこのヴィニー』は1990年代で最も記憶に残り視聴された映画の1本として一般に評価されている。この映画は、家庭用ビデオの販売とレンタル(当初はVHS、最終的にはDVD)で好成績を収め、ケーブルテレビでも頻繁に放映された。映画のキャッチーな名言もよく知られるようになった。』

WikipediaのMy Cousin Vinnyにそう書かれていた。

言われてみると確かにいとこのビニーを見たのはレンタルVHSだったかもしれない。いずれにせよWikipediaの一文『1990年代で最も記憶に残り視聴された映画の1本として一般に評価されている』には首肯するところが大きかった。

批評家からは意外に法廷シーンに見応えがあると指摘されている。法廷映画といえば名画が多いが末席にいとこのビニーが入ってくることがよくある。じっさいに多数の判事から裁判戦略や刑事手続きの正確性を称賛されているそうだ。
さいしょは賢さの見えなかったビニー・ガンビーニ(ジョー・ペシ)がきっかけを得て饒舌になり証人を追い詰めていく様は見応えがあった。

ジョー・ペシはもちろんのこと、従甥ラルフマッチオ、検察側Lane Smith、判事Fred Gwynne、保安官Bruce McGill、Maury Chaykin、Austin Pendletonなど、バイプレーヤーたちもそれぞれが印象的なシーンスティーラーだった。

またマリサトメイが本作でアカデミー助演女優賞をとった。
近年はピーター・パーカー(スパイダーマン)の叔母さんという認識が主流だがトメイはスターダムが長くそれぞれの時代にコアなファンを持っていて旧世代ならこれを挙げる人が多いのではないか、と思う。

かえりみて、なぜいとこのビニーが楽しかったのか思い返すとジョー・ペシのフィアンセがマリサ・トメイだったからというのは大きい。

ふたりはおそろしく不釣り合いだった。
わたしたちはいとこのビニーを知っているからジョー・ペシとマリサ・トメイを見てもいとこのビニーだ──としか感じないが、いとこのビニーを知らない今の人が見ればジョー・ペシとマリサ・トメイのカップルはパパ活、あっちでいうシュガーダディとかエスコートとか、なんにせよおやじとお金で引き留められている若い女という関係に見えてしまうのかもしれなかった。
だがモナ・リザ・ヴィトー(マリサ・トメイ)は当然ながら自らの意志でビニーのフィアンセなのだった。
さらにモナ・リザ・ヴィトーはビニーの背格好を気にしていなかったし、ビニーの法廷での未熟な立ち回りに幻滅することもなかった。ビニーの人となりを愛し、いずれはやってくれると彼を信じていた。といって従順というのでもなく、スコセッシのところではマフィアを演じるビニーを言い負かせるほどにはいなせな女だった。

つまり、そういう気っぷがよくて、一緒にいて楽しくて、人を背格好(見た目)とかで判断しなくて、かつメカニックのエキスパートがフィアンセであるという設定にたいする羨望が、わたしたちがいとこのビニーに好ましさをおぼえる一因子だったのはまちがいない。──のだった。通念上きれいな女はそれなりな男といるものだ。そのバランスが崩れていることが映画的ダイナミズムになることがある。──という話でもあった。

いとこのビニーファンはノー・ウェイ・ホームでのメイ叔母さんの死がよりいっそうこたえたのではないかと思う。
ちなみにimdbにトムホランドが選んだ映画ベスト5選──というのがあって本作が入っていた。当然だろう。

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津次郎

3.5裁判コメディ 安心して見れる

2022年11月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

主演がジョー・ペシなので、安定したコメディ。
たまたまテレビでやっていたのをみたけれど、最後まで見てしまった。
展開、テンポもよいので休日のんびりみるのによい。

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6月の鯨

2.0ジョー・ペシ

2022年4月17日
PCから投稿

若かりしジョー・ペシが観たくて鑑賞。

コメディだとしても弁護士としては無理無理すぎて、
ラストでいきなり、らしくなっても....。

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miharyi

5.0アラバマ州入門 黒い司法 0%からの奇跡の予習コメディ映画としても最適 とにかくマリサ・トメイが素敵

2020年10月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

リサ(マリサ・トメイ)がとにかく素敵です。

アラバマ州でNYからきたやつが裁判で勝てる訳がない❗
白人だってそうなんだから❗

こうゆうコメディが好きなんで、すみません❗

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カールⅢ世