劇場公開日 1993年3月20日

いとこのビニーのレビュー・感想・評価

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4.0VHSの頃

2023年8月4日
PCから投稿

良作ではあったが名画とまではいかない。だけど同時代の人でいとこのビニーにしっかりした記憶を持っている人は多いと思う。ベストにあげるほどじゃないがみょうに懐かしい。

『goodではあったがgreatではなかったにもかかわらず(Despite the good-but-not-great initial reviews,)『いとこのヴィニー』は1990年代で最も記憶に残り視聴された映画の1本として一般に評価されている。この映画は、家庭用ビデオの販売とレンタル(当初はVHS、最終的にはDVD)で好成績を収め、ケーブルテレビでも頻繁に放映された。映画のキャッチーな名言もよく知られるようになった。』

WikipediaのMy Cousin Vinnyにそう書かれていた。

言われてみると確かにいとこのビニーを見たのはレンタルVHSだったかもしれない。いずれにせよWikipediaの一文『1990年代で最も記憶に残り視聴された映画の1本として一般に評価されている』には首肯するところが大きかった。

批評家からは意外に法廷シーンに見応えがあると指摘されている。法廷映画といえば名画が多いが末席にいとこのビニーが入ってくることがよくある。じっさいに多数の判事から裁判戦略や刑事手続きの正確性を称賛されているそうだ。
さいしょは賢さの見えなかったビニー・ガンビーニ(ジョー・ペシ)がきっかけを得て饒舌になり証人を追い詰めていく様は見応えがあった。

ジョー・ペシはもちろんのこと、従甥ラルフマッチオ、検察側Lane Smith、判事Fred Gwynne、保安官Bruce McGill、Maury Chaykin、Austin Pendletonなど、バイプレーヤーたちもそれぞれが印象的なシーンスティーラーだった。

またマリサトメイが本作でアカデミー助演女優賞をとった。
近年はピーター・パーカー(スパイダーマン)の叔母さんという認識が主流だがトメイはスターダムが長くそれぞれの時代にコアなファンを持っていて旧世代ならこれを挙げる人が多いのではないか、と思う。

かえりみて、なぜいとこのビニーが楽しかったのか思い返すとジョー・ペシのフィアンセがマリサ・トメイだったからというのは大きい。

ふたりはおそろしく不釣り合いだった。
わたしたちはいとこのビニーを知っているからジョー・ペシとマリサ・トメイを見てもいとこのビニーだ──としか感じないが、いとこのビニーを知らない今の人が見ればジョー・ペシとマリサ・トメイのカップルはパパ活、あっちでいうシュガーダディとかエスコートとか、なんにせよおやじとお金で引き留められている若い女という関係に見えてしまうのかもしれなかった。
だがモナ・リザ・ヴィトー(マリサ・トメイ)は当然ながら自らの意志でビニーのフィアンセなのだった。
さらにモナ・リザ・ヴィトーはビニーの背格好を気にしていなかったし、ビニーの法廷での未熟な立ち回りに幻滅することもなかった。ビニーの人となりを愛し、いずれはやってくれると彼を信じていた。といって従順というのでもなく、スコセッシのところではマフィアを演じるビニーを言い負かせるほどにはいなせな女だった。

つまり、そういう気っぷがよくて、一緒にいて楽しくて、人を背格好(見た目)とかで判断しなくて、かつメカニックのエキスパートがフィアンセであるという設定にたいする羨望が、わたしたちがいとこのビニーに好ましさをおぼえる一因子だったのはまちがいない。──のだった。通念上きれいな女はそれなりな男といるものだ。そのバランスが崩れていることが映画的ダイナミズムになることがある。──という話でもあった。

いとこのビニーファンはノー・ウェイ・ホームでのメイ叔母さんの死がよりいっそうこたえたのではないかと思う。
ちなみにimdbにトムホランドが選んだ映画ベスト5選──というのがあって本作が入っていた。当然だろう。

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津次郎

3.5裁判コメディ 安心して見れる

2022年11月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

主演がジョー・ペシなので、安定したコメディ。
たまたまテレビでやっていたのをみたけれど、最後まで見てしまった。
展開、テンポもよいので休日のんびりみるのによい。

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6月の鯨

2.0ジョー・ペシ

2022年4月17日
PCから投稿

若かりしジョー・ペシが観たくて鑑賞。

コメディだとしても弁護士としては無理無理すぎて、
ラストでいきなり、らしくなっても....。

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miharyi

5.0アラバマ州入門 黒い司法 0%からの奇跡の予習コメディ映画としても最適 とにかくマリサ・トメイが素敵

2020年10月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

リサ(マリサ・トメイ)がとにかく素敵です。

アラバマ州でNYからきたやつが裁判で勝てる訳がない❗
白人だってそうなんだから❗

こうゆうコメディが好きなんで、すみません❗

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カールⅢ世

4.0私はコメディはほとんど見ないのだが

2020年5月5日
PCから投稿

この、いとこのビニーのキャラクターの面白さ何かやらかすぞという期待感と不安感。そしてなんといってもマイケル・ダグラスの役所。さらにはお姉ちゃんがセクシーでいい。こんな不細工な男にこんないい女がくっつくわけないだろうなどと悔しがりながら見るのが楽しいかった。

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タンバラライ

4.0マリサ・トメイ

2019年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ビル(ラルフ・マッチオ)は『ベストキッド』から変わってないほどの下手な演技。6週間前に弁護士になったばかりのビニー(ペシ)であったが、大学を卒業して司法試験に落ちまくったほど。初めての法廷で、報酬もなし。大丈夫なんだろうかとずっと不安に・・・

 自白の強要や事件前後だけの証言の数々。普通ならば簡単に冤罪へと導けるような気もするのだが、予審においてはビニーの法廷侮辱罪。毎回200ドルの保釈金で拘置所をから出る始末だ。泊まった宿では睡眠妨害。婚約者リサ(トメイ)が騙された金など問題が山積み。ビルの友人は愛想をつかし、公選弁護人に頼んでしまう・・・
 判事には経歴詐称で敏腕弁護士だと印象つけたかったが、徐々に化けの皮をはがされ、何度も窮地に立たされるビニー。自分が偽証罪に問われようともいとこを救いたい一心で、不慣れな法廷を乗り切ろうとする。

 観客をもヒヤヒヤさせるおまぬけぶりと機転の利いた婚約者リサがいいテンポにしてくれる。検事がちょっと弱いけど、彼も元弁護士。無実の者に罪を着せたくない正義感も併せ持つ男でよかった。
 アラバマでの滞在によって色んな事柄が全て伏線となり反証材料になる面白さ。圧巻は証人席に座ったリサで、家族全員が整備士でありカーマニア。タイヤ痕だけでどんな車かわかってしまう。スカッとする映画でした。

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kossy

3.5“Can I help you?” —-マリサ トメイ好きです

2018年9月4日
スマートフォンから投稿

南部の小さな町まで親戚の弁護にやってきたジョーペシとそのガールフレンドのマリサトメイ

黒髪で90年代初頭?当時の太めの眉に濃い目のメイクのマリサは、我々が他の作品で知ってる彼女とはちょっと違う顔つきに見えます。(ちょっとレディガガっぽい、もちろん細かい顔つきは違いますが)

初めて公判で、一生懸命だが何かと上手くいかないペシに、マリサは「何か役に立てることはない?」って聞きます

コテコテのイタリア系ブルックリン訛りが可愛い! ”ask(訊く)”を”aks”と発音したりw

この人、綺麗だよなあ。超美人ってわけでもないんだけど

主役で出てるのは自分が見たことあるのはこれ以外ではやはり若い時にロバートダウニーと共演したロマンスもの、後はだいぶ時代が下ってヒューグラントと共演した社会人で大学の作家講座受けるやつ、数年前のミッキーロークと共演したレスラーくらいで

後は脇役なんだけど、メルギブソンが女性の心を読めちゃうやつとか。なんか気さくな感じの表情が素敵で、好きな女優さんです

コメディタッチですが、全般ドタバタぎゃははのコメデイではないです。裁判の行方にしっかりメインのプロットはありますが、ガチガチの法廷サスペンスではありません。その中間って感じかな

大作のスケール感はないので星の評価は最高ではないですが

ペシみたいなちょっと冴えない男に付いてきてくれるしっかりものな美人ってのにやられてしまうのかもしれません

二人の仲を描いた楽しめる佳作です!

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