極道の妻たち 情炎
劇場公開日:2005年3月26日
解説
家田荘子原作の人気シリーズ、「極妻」の四代目姐御・高島礼子主演作。女の目から見た、組の跡目争いをめぐる壮絶な抗争劇が展開される。共演は「花と蛇」の杉本彩。監督は、「新仁義なき戦い 謀殺」の橋本一。
2005年製作/118分/日本
配給:東映ビデオ
劇場公開日:2005年3月26日
ストーリー
兵庫県西宮に本部を置く、菅沼組の若者頭、西郷組組長・西郷龍二が何者かに殺された。西郷は重病の床にある、菅沼組初代組長から目をかけられ、二代目最有力と目されていた男。最愛の夫・龍二に先立たれて3年…。今では妻の波美子(高島礼子)が西郷組の姐として、龍二の実弟・恭平(山田純大)と共に一家を切り盛りしていた。菅沼組の跡目相続を巡って、組内では激しい暗闘が続いていた。舎弟頭で組長名代の山岸と幹部連は、最有力候補に今売り出しの若者頭・河本一兆(保坂尚輝)を推薦したが、ただ一人、波美子だけは夫・龍二を殺った下手人を突き止めるまでは、と反対を貫く。そんな波美子を敵視するのは、河本の妻・蘭子(未向)。菅沼組組長の娘でもある蘭子は、夫の河本を一刻も早く二代目に仕立て、自分の野心と欲望を満たそうと策略を立てる。密かに大阪の巨大組織・坂下組の若者頭・長嶺(松重豊)と通じ、超一流クラブの経営に乗り出していた。この長嶺こそは、菅沼組を支配すべく狡猾に河本を裏から操る策謀家だった。そんななか、波美子のもとに白英玉(杉本彩)という若い美貌の女が現れた。英玉は、河本の行方を探していた。かつて韓国で河本と危険な世渡りをしていた英玉は、河本の身代わりで5年間服役していた。今、長い刑期を終え河本に会いに来たのだったが、夫は日本で切れ者のヤクザとして出世していた。しかも組長の娘を日本人妻に持っていることを知り、英玉は怒りと悲しみに打ち震える。裏切りの失意の中、次第に波美子に心惹かれていく英玉。ふたりの極道の妻は、闘いの中に身を投じていく。